先日洗濯したFullcount (フルカウント)の1109。
FULLCOUNT 1109の色落ちレポート。最高のデニムの素晴らしい色落ちをお伝えしたい
裾の糸が擦り切れて崩壊する可能性が出てきたので、この度Fullcount原宿店に持ち運び裾の修理(再縫製)を行った。
これにあたっての薀蓄や詳細を写真を交えながらお伝えしよう。
裾のステッチと修理
裾の糸が切れてくると、そのまま放っておけば縫製が崩壊して裾を引きずってしまう可能性もある。
穿いてから洗濯していない状態では修理に出せないので、今回洗濯をしたタイミングで直してもらうことを決定。
なお、マニアックで理解されないと思うが裾の縫製にもこだわりがある。
チェーンステッチというやつだ。
チェーンステッチにすると洗濯で縮みが発生したときに裾にウネウネ状のシワができる。これが色落ちしていくことによっていい雰囲気になるのだ。
この写真はSometのスリムパンツのチェーンステッチ。
次の写真はA.P.C.のデニムの裾。シングルステッチで仕上げられている。
裾の表側から見ても違いはわからないと思うが、裏側を見るとチェーンステッチの違いが判る。チェーンステッチの方は、縫い目の裏側がチェーン(鎖)のようにつながって見える。これを洗濯して縮ませると裾のデニム生地の部分にウネウネができてそれに沿った色落ちがポイントになるのだ。
ええ、理解されないことはわかっている。
また、FULLCOUNTは糸そのものにもこだわりがあり、自然な風合いで色落ちするものを使っている。だから擦り切れてボロボロになってしまうのだが、穿いていくと変化が発生するのがいい。
普通のどこかのお直しに持っていくとシングルステッチにされてしまう可能性があるし、どんな糸を使うのかわからない。
だからFullcountの店舗に持ち運び修理を依頼した。
持って行ったのは原宿にあるフルカウント東京店。
直すのに3時間ほどかかるとのことだったので、当日受取はあきらめ郵送してもらうことに。
仕上がり
依頼して2日後に届いた。2018 秋冬モノのカタログとともに。
裾の仕上がりはもちろんバッチリ。
拡大写真。
費用について
Fullcountのデニムなので裾上げや裾直しそのものにはお金はかからないとのこと。実質交通費と郵送料のみがかかる形。
送料は700円ほどだった。
まとめ
お気に入りのジーンズを長く大切に穿いていくために、こまめなメンテをしていきたいところ。
定期的に穿きながら、適宜メンテナンスしながら、色落ちを楽しんでいきたい。
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