優しい桜井さんの声、鳴り響く鉄琴の音色、テンポよくリズムを刻むドラム…そしてやさしい歌詞。
Mr.Childrenの数多くの楽曲の中で、落ち着いてしっとり聞きたい曲ランキングみたいなものを作ったら、僕はこの曲を1位に選ぶかもしれない。
Mr.Children「Mirror」。
バラードではない。ステキな歌詞がテンポよく入ってくる曲。
この曲はアルバム「深海」に収録されている楽曲で、のちにベストアルバム「Mr.Children 1996-2000」にも収録された。
ベストアルバムに収録されている時点で多くの人の耳に入っているかと思うので、隠れた名曲と言っていいのかどうかはわからない。
別に隠れてないし、と突っ込まれてしまいそうだ。
最近なんとなく聴いていてたら、また心に残って。頭の中でリピートされっぱなし。
ということで1つの記事を書くことにしました。
やさしい歌詞
窓際に腰を下ろしてフォークギター鳴らしては
風立ちぬ夕暮れの空に向け歌う
歌の前半部分で一番好きなのはここ。
こういう歌詞をどうしたら生み出せるようになるのかわからない。
前半に出てくるこの歌詞で、この曲の世界観というか、情景が浮かんでくる。
この曲には、メッセージを届ける「あなた」「君」がいて、その人に向けた「Love Song」であることが歌われている。
その「あなた」「君」が誰なのかはわからない。
聞き手は自分なりに受け止めればいい。
そして曲のおわり。
人前で泣いたことのないそんな強気なあなたでも
絶望の淵に立って迷う日もあるでしょう
夢に架かる虹の橋 希望の光の矢 愛を包むオーロラのカーテン
その全てが嘘っぱちに見えて 自分を見失う様なときは
あなたが誰で何の為に生きてるかその謎が早く解けるように
鏡となり 傍に立ちあなたを映し続けよう
そう願う今日この頃です
この歌詞がテンポのいいメロディの流れに乗ってくる。
とても軽やかに、こころにこの歌詞が届く。
鏡となり写し続けるためには、自分の心が落ち着いていないといけない。
湖の水面のように。強風で湖面が荒れてしまっては鏡になることはできない。
そんなことも聴きながら考える。
アルバム「深海」の中の一曲としての存在感
人間こころがやさぐれるときもあるけれど。
そんなときにこの曲を聴くと救われるかもしれない。僕は心が沈んでいるときはアルバム「深海」を聴くようにしている。
アルバム「深海」、重たい曲が続く中で流れてくる「Mirror」は非常に重要な役割を担っている。
暗い印象のアルバムの中で、「花-Memento Mori-」と「Mirror」は救いの手を述べてくれる曲たち。
単品で聞いても、流れで聞いても存在感を放つ一曲だ。
まとめ
「深海」というダークな印象をまとったアルバムに収録された1曲。
3:02の短めな曲に詰まっているやさしさ。
これを構成する声、鉄琴、バンドの織りなす音。
この曲のみを聴くのもよし、アルバム「深海」の中の1曲として聴くのもよし。
最近Mr.Childrenを聴くようになった方、Mr.Childrenは好きだけどまだ 「Mirror」を聴いたことがない方、多くの方に聴いてほしい一曲です。