FULLCOUNT(フルカウント)は以前から僕が推すデニムブランド。
古き良きヴィンテージジーンズを研究し、ハイクオリティで経年変化を楽しめるジーンズを世に送り出している。
ノリがバリバリにきいた生デニムの状態で購入し、洗濯と穿き込みを繰り返しては自分だけのオリジナルジーンズを育てていく。
そんなロマンの詰まったデニムライフを支えてくれるブランドだ。
そんなフルカウントの公式ウェブサイトにニュースがのっていた。
定番ジーンズモデルチェンジのお知らせ@FULLCOUNT 公式ブログ
僕がフルカウントを知ってから15年以上。
細身のモデル1109や厚手のXX生地15.5ozなどの追加はあったけど、これまでベーシックモデルに大幅なモデルチェンジはなかった。
ところが2019年1月から大幅なモデルチェンジを実行するとのこと。
その内容を見てみよう。
FULLCOUNT定番デニム、モデルチェンジの内容
1.シルエット
全型パターンを再構築し、各モデルの特徴をより一層際立たせた新しいシルエットとなって生まれ変わります。今回の変更にて最も重要なポイントです。ご試着して頂けますとその違いをすぐに実感することができるでしょう。
現時点では新しいモデルのシルエットがどうなるかわからない。
現行では、最も太めの0105から細身の1109まで何モデルかある上、この他にもブーツカットモデルまで幅広いラインナップがある。
各モデルでより一層特徴が際立つシルエットになるとのことなので、これは楽しみ。
2.縫製
縫製糸の色と番手をさらに忠実に変更、また全行程ヴィンテージミシンを使用し熟練の職人によって、今まで量産では表現しきれなかったニュアンスを実現しました。穿きこむにつれてのアタリの出かたはもちろん、強度にも大きな違いが表れます。
強度にも大きな違いというのは良くなる方向と思ってよいだろう。経年劣化で徐々に糸が切れてしまうケースもあるので、耐久性が向上するならとても嬉しい。
ただ、自然な経年変化に伴う風合いがまたいいところなので絶妙な塩梅できっとアレンジしてくれると思う。
3.附属
レザーパッチの仕上げは以前より光沢を出すことによって素晴らしい経年変化が期待できます。フロントボタンの足はボタンのサイズに合わせて変更し、フラッシャーを和紙へと変更することで日本ブランドとしてのプライドを表しています。
レザーパッチもより素晴らしい経年変化が期待できるとのこと。
僕のはき方(ただ穿くだけでパッチのメンテはしない)だとパッチはカサカサになりがち。
新しいパッチがどんな風合いに変化していくのか気になる。
フラッシャーは和紙になるとのこと。「日本ブランドとしてのプライド」って言葉いいっすね。
4.デニム生地
今まで同様ジンバブエコットン使用13.7oz 15.5oz共に変更はありません。
13.7oz、15.5ozの生地に変更はないとのこと。
Fullcountの自然なタチ落ちが好きなのでここは素直に嬉しい。
5.飾りステッチ及び赤タブ
長年フルカウントのアイキャッチとして親しまれたポケットのステッチを無くします。2017年2月にステッチの形についての商標登録が完了しましたが、同時にアイキャッチがなくともジーンズそのものでフルカウントであると主張できるクオリティの物を作るべきであるという考えに至りました。
なんと!あのステッチがなくなってしまうとのこと。
赤タブも….!?
カッコいいステッチでとても気に入っていたのに….
2017/2にステッチの形について商標登録が完了していたということは継続して使うつもりだったんだと推測する。
おそらく大人の事情で使えなくなってしまったんじゃないかと思う。。。
(2020年追記:代表のインタビュー記事を読むとどうやら違う模様。フルカウントが商標は取れたけど、ステッチを取るという決断をしたとのこと)
うーん、ダメなのかなぁ。
ジーンズのバックポケットの一部のステッチなんだけど。
全く同じわけでもないのだけど。
徐々にステッチがすり減っていく変化も見どころの一つだったのだけど。
おわりに
FULLCOUNTのモノづくりは素晴らしいので、今回のモデルチェンジを機によりよいモノになると信じている。
今のうちに既存のモデルを買っておく、という人もいるだろう。
でも僕は今のものは追加購入しない。
新しいものに期待したい。
今穿いている1108と1109もまだまだ穿けるし。
これらを育て終わったら次は新モデルを買うかな。
ちょっと楽しみが増えたのが少し嬉しい。
FULLCOUNTさん、引き続きよろしくお願いします。
2020年追記:フルカウント代表のインタビュー記事を見つけました。すごく想いのこもった内容であるためぜひみんな読んでほしい:
フルカウント辻田代表 ロングインタビュー「ステッチが消えた日」