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LeicaM10-RとQ2

ライカQ2のいいところ・気になるところ。M10-Rと1年ほど並行して使ってみて

2022-08-11Camera

M10-Rを使い始めて一年弱が経過した。

M型と並行して使って気付いた、ライカQ2のメリット・気になる点をこのタイミングでいくつか並べたいと思う。

ちなみに4ヶ月経過時点で書いた記事はこちら:Leica Q2とLeica M10-Rを並行して4ヶ月程使ってみて。の感想(2022.1.28)

今回はその続編みたいなもの。重複するところもあるがご容赦いただければ。

なお、どっちがいいという話ではない。どっちもいい。あらためてQ2にはQ2の良さを感じました、という話で、今回の記事はQ2の方が主語。

感覚的なもの

Q2は見つけた何か、その瞬間を逃さないカメラ。と思う。目の前の瞬間をすぐに記録できる。

これはM型との比較だが、Q2はオートフォーカス付きで手ぶれ補正付き。シャッタースピードもISOもある程度カメラ任せでOK。

一時Q2でマニュアル操作を試みた時期もあったが、最近はISOもSSもオート。絞りはマニュアルでフォーカシングはMFとAF状況に応じてって感じ。

EVFなので、撮る前に色味や明るさがわかるのもレンジファインダーにはないいいところ。

M型は「ああーピント合わせ間に合わなかったー。(もう一回さっきの表情をー…)」、といった後悔がちょこちょこある(ボケた写真もそれはそれで思い出になる)。

タフさ

天候や場所関わらず持ち出すならQ2。

台風のような雨風が来そうなとき、僕はこのカメラを持ち出した。そのときにしか撮れない写真が撮れた。M10-Rだったら持ち出しても使うのをためらったかもしれない。

出張で、暗くて湿度もあり埃だらけの場所にも行った。そのときもこのカメラを持っていった。

Leica Q2とPaneraiとPorter
長期出張中に撮影

カメラは持ってなければ写真を撮れない。持ち出そうと思わせてくれるライカQ2のタフさは大きな武器。

もちろんM型も堅牢だが、Q2はそのコンセプトからしてさらに上回る。

あとは高額なカメラをそういうふうに使えるかどうか、気持ちの問題。防塵防滴とはいえ絶対大丈夫ということもないし。

実は僕は一度Q2を落としてしまったことがある。そのときから、覚悟が決まったというか、ガンガン使うぜ、の気持ちが決まった気がする。カメラは写真を撮る道具だし、使わないと意味がない。

Leica Q2 フード ダメージ

そういえばフードにはヒビが入ってしまったが(新しいものに交換..)幸いカメラそのものは健全そのもの。たまたま助かっただけかもしれないけど、タフさへの信頼がさらに厚くなった。皆さんくれぐれも落とさないようにお気をつけください。

軽い

Q2はフルサイズのボディ、手ぶれ補正、F1.7Summiluxオートフォーカス付きの28mm単焦点レンズ、これらが全部揃って718g。

これはレンズ交換式のフルサイズ用ボディとレンズの組合せでなかなか達成できる重さではない。M10-Rはカメラだけで660g。レンズが330gなら約1kgになる。

M10-Rを使った後にQ2を持つとすごく軽く感じる。大きさも小さすぎず手に馴染む。すごく使いやすいカメラだなと。

センサーへのゴミの付着を気にしなくていい

ライカQ2はレンズ交換できないカメラ。よってレンズとカメラボディが離れることがない。その上防塵防滴なのでセンサーダストを気にする必要がない。というか気にしてもレンズが外せないので掃除できない。

M10-Rを使っていて、センサーに付着したゴミが気になることがあった。

これはレンズ交換式の宿命であり、しょうがないことなのだが「ああ、Q2はこの辺気にしなくていいのもメリットなのか」と感じた。

ダストチェック M10-R ライカ
M10-Rでセンサーごみをチェックする機能

動画が撮れる

子供から最近「動画で撮って!」とリクエストされる。

M10-Rを持ってると、「このカメラは動画撮れないんだよー」となってしまう。

ライカレンンズで動画も撮れるカメラ、Leica Q2は幅広く活躍可能。

気になるところ

気になるというほどでもないのだが….

周辺減光をほとんど感じない

カメラ側で補正してるのか、レンズが凄いのか、周辺光量落ちがあまり見られない。これはいいことだけど、僕は周辺減光が好きなのでもし補正かけてるなら補正ON/OFF機能があったら嬉しいなーとか思ったりする。

とはいえ、28mm単焦点レンズなので50mmや35mmにクロップすると外側が切られてしまい、結局周辺光量落ちを味として楽しむことは難しいのだが。。

SSダイヤルは露出調整には使いにくい

一回フルマニュアルでの撮影をやろうとしたことがあるが、シャッタースピードダイヤルがそのように作られてないことがわかった。

M10-R(左)とQ2(右)のシャッターダイヤルをみてもらうとわかるが、仕様が異なる。

Leica Q2 M10-R SSダイヤル比較2

M10-Rの方は1/4000まであるのに対して、Q2の物理ダイヤルは1/2000までしか割り当てられていない(Q2は機能上1/40000まで小さくできる)。

もう一つ、調整幅の違い。

Leica Q2 M10-R SSダイヤル比較
M10-Rは500と250の間にも調整できる。Q2はできない

M10-Rと比較すると、Q2はSSダイヤルの1ステップの変化幅が大きい。ダイヤルを回すと1段ごとにしか変えられない(中間で設定できない)。上の写真だと、M10-Rは1/360にしている。Q2は500から1つ回すと中間がなくて250になってしまう。

Q2の場合、物理ダイヤルの表示外のSSについて、細かい調整はサムホイールが必要になる。露出調整用としては少し手間と感じた。ただし、一度1/500にしてサムホイールを回すと1/400, 1/320と調整できるので調整幅はM10-Rより小さい。また、1/2000からサムホイール回していくと、1/2500, 1/3200,….といって1/40000まで小さくできる。Q2はこの幅の広さを物理ボタンでカバーしきれないからSSダイヤル+サムホイールという形にしたのかもしれない。ただ、SSダイヤル回して次にサムホイール回して、というのは一手間多い。

Q2のシャッタースピードダイヤルはSS固定撮影するときに使う想定で設計してて、露出補正用途としてはメインで考えてないのかなと推察(もちろん使える)。SS固定で撮る目的以外のときはSSはオートにしておくものなのかも。

なので、冒頭にも書いたが、最近Q2で撮るときは絞り以外のISO・SSはオートにしている。ほとんどの場面で対応できる。

Q2は現代的?

これは印象でしかないのだが、Q2は現代風の写りだと思う。クリアで明るいイメージ。こちらの方が万人受けするのかなという印象。もちろんライカな写真が撮れて、「おお!」と思えることも多数。

参考記事:Leica Q2作例を紹介。ライカQ2の描く日常。

ライカのお店の方が以前、Qを導入にしてMに引き込む作戦でもあるので…とおっしゃっていたような..(僕はまんまとその作戦に引っかかったわけであるけれど)

M型で撮る写真は絵画的に感じる。Q2ほどのクリアさは感じない一方、より心奪われる写りをするのはM型の方。これは人それぞれかもしれないのだけど、僕はそう感じる(参考記事:ライカと絵画?)。

なので、M型のカメラとレンズは手放せない。Q2では撮れない写真がある。。

Q2だから撮れた写真もたくさんあるし、Mでしか撮れないと思う写真もたくさんある。だから2つとも手元い置いておきたいと思う。。ここがカメラ沼の恐ろしいところ。

おわりに

ライカはカメラ毎に性格が違うので、どのカメラを買うのが良いか悩む人も多いかと思う。

この記事はどっちも使ってみて思うところの一個人のメモであるが、少しでも参考になれば幸い(結局両方欲しくなる、というアラート的な記事になっているが)。

今回Q2の良さを書いたが、M型もものすごくいい。Q2を買ったらM型がきっと欲しくなってしまうだろう。そう言うところまで含めて考えないと結局2台になってしまうリスクがある。お金をそんなにカメラに集中して使うのか、と言う話でもっと使い道があるだろうと思うこともある。でも心が写真とカメラに奪われたまま…。それがライカの恐ろしいところ。M型を買うとレンズ選びの沼が待っている。

野球で言うならQ2は万能型の3番バッター。打って走って守れて、3割30本30盗塁できるタイプ。一方、M型は走塁・守備は得意じゃないけど、どでかいホームランを叩き出す4番バッター。オートフォーカスも手ぶれ補正もEVFもないしレンジファインダーの最短撮影距離は70cmまで、とできないことも多い。でもすごい写真が出てくる。打席に入るまでの仕草や立ち振る舞いも雰囲気があって、打率は悪くても美しい弧を描くホームランを打ててお客さんを呼べるアーチスト。という感じだろうか。勝つためには前者の3番バッターの貢献度は大きいし間違いないけど、ロマンを追いたくなるという。。

そういう世界に引き込まれるリスクがあるという点も、Q2の気になるところかもしれない。。

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Yo
エンジニア(Mechanical)。日々の生活や読書、仕事などから学んだことをまとめます。
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