メルボルンはオーストラリアで2番目に大きな街。オーストラリア文化の中心地で歴史的な建物もあればアートやミュージックの発信地でもある。コーヒー文化の中心地でも知られ、本当に多くのカフェを街中でみることができる。
そんな街から車で行ける場所に、グレート・オーシャン・ロードはある。Mr.ChildrenのTomorrow Never Knowsで使われたプロモーションビデオのロケ地としても有名なこの場所。世界で最も眺めのいい海岸道路とも言われている。
2016年の12月に訪れたときの記録をもとに、グレート・オーシャン・ロードの見所と一泊二日の旅程を写真を交えて紹介します。写真は全てSony α7とiPhone 6で撮影したものです。
グレート・オーシャン・ロードへの行き方
メルボルンはオーストラリア南部にある都市で、グレートオーシャンロードへはメルボルンからレンタカーやツアーのバスでアクセスする。
メルボルン旅行のアクティビティの一つに組み込むのがよい。
次に、メルボルン市内からグレートオーシャンロードへのルートも含めた旅の旅程を紹介する。
旅のルートと旅程(スケジュール)
スケジュールを組むときに参考にしたのは、グレート・オーシャン・ロードガイドというサイト。とてもキレイなサイトで参考になるのでおすすめ。
初日(往路)
- メルボルン市内のカフェにて朝食。美味しいコーヒーを楽しむ。
- レンタカーをピックアップ(予め予約しておく)
- トーキー(Torquay)にて昼食。ベルズビーチ(Bells Beach)を鑑賞
- ケネットリバー(Kennett River)に立ち寄りコアラに出会う
- 宿に一度向かい、Prince Townのレストランで夕食
- 夕陽の落ちるタイミングでギブソンステップス(Gibson Steps)と12使徒(12 Apostles)を満喫
2日目(復路)
- Loch Ard Gorge(ロック・アード・ゴージ)を散策
- ポートキャンベルのカフェで朝食
- London Bridge(現ロンドン・アーチ)を鑑賞
- 12使徒
- メルボルンへ移動
それでは写真も交えながら、実際に旅をしてみての感想やお伝えしたいことをまとめていきます。
グレートオーシャンロード往路(初日)
出発前にカフェで朝食
メルボルンには数多くのカフェがある。宿泊するホテル、レンタカーを借りる場所を考慮してあらかじめ訪れたいカフェを選定しておこう。
僕ら(夫婦で旅行)が選んだのはBrother Baba Budan。
調べたところ評判の良いカフェだった。
入って見上げると椅子がぶら下がっているというユニークなデザイン。
朝から多くのお客さんがコーヒーを買いにひっきりなしに訪れていて、かなりの人気であることがうかがえた。
カプチーノとクロワッサンの組み合わせは最高。
ここではSeven Seeds Specialty Coffeeの豆も販売されていた。僕はここで始めてセブンシーズという豆を知る。このとき日本に帰国してからもセブンシーズの豆にお世話になるとは思ってもいなかったな。
レンタカーをゲットして出発
僕らがレンタカーをピックアップしたのは10:30。すぐに出発しグレートオーシャンロードに向かう。
ところが街を出るのに手こずった。オーストラリアのシンプルな道に慣れていたがゆえに油断していた。メルボルン市内の道は接続がややこしくてあらかじめ道を調べて詳細にルートを把握するか、カーナビを使わないと迷いやすい。
トラムが縦横無尽に走っていたり、一方通行があったり、右折禁止の交差点があったりと苦戦した。
メルボルン市内の交通ルールはちょっと特殊
さらに、メルボルンにはHook Turn(左側のレーンから右折する)という仕組みがあって、これがまたややこしい。必ず予習してから運転しよう。
一度街を出てしまえば、あとは目的地にまっすぐ向かっていくのみ。
TORQUAY(トーキー)
メルボルンを出てまず最初に立ち寄るのはトーキーという街。市内から約90分走るとたどり着く。
サーフィンで有名な街でサーフショップをあちこちでみかけることができる。とくに、Bells Beach(ベルズ・ビーチ)はRip Curl Pro Surf Competition(世界で最も長く開催されているサーフィンコンテスト)が開催されることで有名。
美しいビーチを眺め、昼食をとった後、いよいよグレートオーシャンロードを走る。
グレート・オーシャン・ロードでのドライブを満喫
グレート・オーシャン・ロードは公式にはトーキーから始まる。12使徒までは190kmほどで約3〜4時間のドライブとなる。
GREAT OCEAN ROADの入り口の看板は走行中に現れる。油断していると通り過ごしてしまえるくらいだったので注意。
走っていると、次の街の看板が出てきたりして、旅してる感を存分に楽しむことができる。街についたらちょっとカフェに寄ってみて、なんて自由な行動ができるのはレンタカーの強み。オーストラリアは日本と同じ左側通行なので、違和感なく運転できると思う。
ガードレールが景色の邪魔をしたりするので、運転を交代してもらって助手席にいるときはカメラを構えながらベストショットポイントを探る感じ。こういうのも楽しい。
海沿いを走るので、大変気持ちいい。左側通行なので、特に往路の方が海側を走ることになる。最高の景色を楽しもう。
KENNETT RIVER(ケネット・リバー)
ガイドブックによると、Kennett River(ケネットリバー)で野生コアラに出会えるとのこと。動物園ではない。普通に木に登っているコアラがいるらしい。
車をそれらしい場所に停めたら現地にある看板の情報を頼りに道を歩いていく。
すると。。。
コアラのシルエットがわかるだろうか?
枝につかまって寝ているコアラを発見。
こんな感じで上をみながらうろうろ歩く。コアラがいる木の下で人が上を眺めていたらコアラがいる確率が高い。
僕らは他にも複数名のコアラを見つけることができた。オーストラリアすげーな。と。
このあと、まず予約しておいた宿(12 Apostles Cottages)に向かい、Prince Townのレストランで夕食。12月上旬のこの日のサンセットは8:33だったので、夕飯の後に12使徒にむかった。
田舎町のレストランは終業時間が早かったりするので注意しよう。このときは8時閉店でギリギリだった。
Gibson Steps(ギブソン階段)
12使徒に向かうつもりが、入る場所を間違え最初にギブソンステップスに入ってしまった。実はここからもいい景色を鑑賞することができる。
ところが、残念な天気で夕日を見れず。。。
The Twelve Apostles (12使徒)
続いて12使徒に移動。
この日はあいにく超強風。鑑賞ポイントまで歩廊が設けられているけれど、風が強すぎて「うおー」と声を出しながら歩く。
鑑賞ポイントにたどり着いてみた景色は迫力抜群だった。
雲も厚くて残念ながら綺麗な夕日を見ることはできなかったが、逆に、すごい風と波を体感。
ああこれがこの地形を造ったのかなぁなんて思えたり。これはこれで悪くなかったかなと思っている。
大自然の力を感じつつ、明日の天気が好転を祈りながら宿に戻ることとした。
2日目(復路)
2日目の朝は12使徒を再び訪れつつ、Loch Ard Gorge、London Bridgeにも向かう。ポートキャンベル国立公園にはこういった要所がたくさんあって、ゆっくり楽しむならそれなりに時間を確保しておくことが大切。
この日も風は強かったものの、少し青空も見える天気。時間によっては雲に覆われてしまうタイミングもあったけど、十分に景色を楽しむことができた。
Loch Ard Gorge(ロック・アード・ゴージ)
Lock Ard Gorgeには崖に囲まれた浜に降りる階段が設けられている。
降りてみると感じた波の強さ、音、風、改めて自然の力の凄さを感じたし、この景色がつくられたことに感動を覚えた。これは写真や動画では伝えきれない感覚で、現地に行ってぜひ体感してほしいと思う。
Loch Ard Gorgeには複数の散策ルートが設けられていて、ビューイングエリアも複数ある。あまりここに滞在する予定を組まなかったのだけど、1時間程度ではとても回りきれなくて、事前にもっとここに時間が使えるように調整しておけばよかったとちょっと後悔。
さまざまな鑑賞ポイントから迫力あるシーンを。
続いてLoch Ard GorgeからLondon Bridgeへ向かう。途中カフェに立ち寄り朝食をとってからLondon Bridgeへ移動した。
London Bridge(ロンドンブリッジ)
昔は陸続きだったというLondon Bridge(ロンドンブリッジ)。1990年に崩れてしまったそう。今はロンドン・アーチとも呼ばれているらしい。橋じゃなくなっちゃったから、ってことか。
波の侵食の力とは本当にすごい。この写真でも波が荒れているのが伝わるだろうか。
十二使徒へ再び
前日は天気が悪かったため、再び12使徒を訪れることに。駐車場・ビジターセンターから12使徒の鑑賞ポイントまで10〜15分歩く。往復することも考えると移動に30分くらいみておいた方がいい。旅の計画を立てる際は考慮に入れておこう。
この日も風は強かったものの、僕らが12使徒にたどり着いたときは青空が広がっていた。
迫力抜群…
帰路へ
色々と寄り道したり、各所の絶景を堪能していたのもあって、時間がおしてしまった。15:00までにレンタカーを返す契約だったので、帰りは海沿いではなく内陸の道で帰路につくこととした。
海岸沿いの曲がりくねった道を走るよりずっと早く到着できるのでオプションとして持っておいてよいと思う。
日帰りで楽しめるか?一泊二日必要か?
一泊二日でドライブを楽しんだ経験から言うと、グレートオーシャンロードを満喫するには2日必要。
日帰りでももちろん楽しむことはできる。けれども、世界で最も眺めのいい海岸道路をせっかくドライブするのなら、ゆったりと気の向くままに旅を楽しみたい。天気がよければ夕日もおがめる。時間がゆるすなら一泊二日でのスケジュールを組むことをお勧めしたい。
宿泊した宿
この旅では12 Apostles Cottagesという宿に宿泊。
ここを選んだのは、素泊まりが可能で宿泊費がリーズナブルだったのと、ロケーションが12使徒に近かったから。
街から離れた田舎町にたたずむコテージでは落ち着いた時間を過ごすことができた。こういう選択肢もあるということをお伝えするものの、旅慣れていない方は食事もとれるホテル等に宿泊した方が安心感はあるかと思います。
まとめ
オーストラリアの魅力の一つはなんといっても大自然。広大な大地、海、それらがつくる地形、自然のすごさを体感できる。グレートオーシャンロードは素晴らしい景色をドライブしながら楽しめるとともに、メルボルンにも近く、都会と自然の両方を楽しむスケジュールを組みやすい。
写真を中心に旅行記を書いたけど、やっぱり現地で実際に見て感じたことは写真と文章だけでは伝えきれないというのが正直なところ。オーストラリアのグレート・オーシャン・ロード、訪れる価値がある場所だと思います。
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