Antique Square Backpack (アンティークスクエアバックパック)は、MOTHERHOUSE(マザーハウス)というブランドがつくるレザーのバックパック。
オイルを浸透させ使い込まれたような風合いのレザーを用いていて、時間とともに変化していく。A4サイズの書類やパソコンも入るサイズで、落ち着いた見た目もあってビジネスにもカジュアルにも活躍できる鞄。
今回、以前から気になっていたこのカバンを手に入れたので、購入にまつわる話からリュックそのもののレビューまでをお伝えしていきます。
購入に至ったきっかけ
マザーハウスというブランド、そしてアンティークスクエアバックパックという製品の存在を知ったのはブログ:monograph(モノグラフ)さんの1つの記事から。
MOTHER HOUSEのアンティークバックパック。四角いリュックの到達点。
堀口さんの書く文章・写真はステキで紹介されるどの製品も欲しくなってしまうのだが、このバッグは特に心に響くものがあった。
他にあまり例のない形、こだわりのレザー、スーツに合わせてもマッチするデザイン。このリュックの持つ魅力がブログに丁寧に語られていた。
値段は税抜きで40,000円。安易に買える値段ではないけれど、数ヶ月経ってもほしい気持ちは収まらなかった。
そして買うかどうか悩んでいる僕に追い打ちをかける出来事が起こる。
ブログmonographにその後もメンテをしながら使い続けているという記事が投稿されていた。
経年変化する革の風合い。店舗での定期的なメンテも依頼できること…etc。
この鞄がまた頭から離れなくなったので、もうこれは買うしかないな、と。
そして今年2019年の2月上旬、ついに横浜ベイクォーター店にてついに購入!となったわけ。
購入にあたって
手作りで製作されているため、一品一品仕上げや風合いが違う。これも味の一部なので、複数ある在庫から気に入ったものを選ぶのがおススメ。
もしアクセスできる範囲にお住まいなら、お洒落な雰囲気の店舗にぜひ訪れ、実物を見て選ぶといい。
写真では2つだが、訪れたときには4つ在庫があったので、その中から少し濃淡が強めで明るめのものをチョイスした。
プロテクションクリーム
店員さんのお勧めもあり、プロテクションクリームを塗ってもらっている(税込1,620円)。
パンフレットによればビフォアケアというやつで、通気性の高い保護膜を形成し汚れの浸透を防いでくれるとのこと。
クリームを購入して自分で塗ることもできるとのことだったが、「最初はプロに任せよう」と思い依頼(バッグの引き渡しは30分後くらいになる)。
外観レビュー
それではここから新品状態のAntique Square Backpackを写真で見ていこう。
Outside View(正面)
まずは正面から。
四角い形状ながらも、全体的には少し丸みを帯びていて尖った印象はない。女性にも使いやすいデザインではないかと思う。
外側に設けられているポケットはカードなどの小物入れとして使えそう。だいたいの大きさを把握するためにiPhone Xを添えてみる。
実際にポケットに入れてみると、iPhone Xがちょうどすっぽりおさまるくらいの大きさ。
ジッパーの金具もアンティークと名付けられた鞄にマッチした雰囲気。
Outside View(背面)
続いて背面から。
ストラップもレザーでつくられていて、どこから見ても統一された雰囲気で統一されている。
ちなみにストラップには長さ調整用に穴が3つ設けられている。
Side View
横から見たAntique Square Backpack。
スリムでスタイリッシュ。
Top View
鞄を上から見た場合の写真。
持ち手は結構しっかりと作られていて安心感がある。
Bottom View
鞄の底部もレザー。使わないときは床に置くこともあるだろうから、どのように変化していくのか気になるところ。
斜めからの見え方
どの角度から見てもカッコいい。とてもCoolだ。
Inside View
ジッパーを降ろして開けてみる。
するとチラリと見えるチェック柄。これは鞄が大きく開きすぎないように内側にとりつけられたパーツ。
鞄を開くと、外側(下の写真参照)には小さなポケットが二つ。小物類は整理もしやすい。
背中側には大きめのポケット。ここにはMacbook ProやiPad Proを入れる。
内装もシンプルで、余計なポケットがついていない点もよい。あまりポケットが多すぎても結局整理がつかなくなっちゃうので。
陽の光のもとで輝くアンティークスクエアバックパック
太陽の光をあびるとより革の色の濃淡が強く見える。
陽の光のもとで映える美しい色合いだ。かっこいい。
Antique Square Backpackのスペック
サイズは
タテ:39 cm
ヨコ:28 cm
マチ:10 cm
で、重量は約980g。外装は牛革。僕が購入したカラーはアンティークブラウン。
重さは、実際に持ってみると見た目より軽い印象で、背負ったときでも同じく軽く感じる。
MOTHERHOUSE(マザーハウス)というブランドについて
タグに書かれた「途上国から世界に通用するブランドをつくる」というコンセプト。MOTHERHOUSEというブランドの特徴の一つとなっている。
タグの裏にはAntique Square Backpackにはバングラデシュ製の文字があった。
普段モノを買うときにどこまで作り手のことを考えるだろうか。“Made in 〇〇”を気にするものと気にしないものとあるはず。
MOTHERHOUSEというブランドは、バッグを使う人に作り手の存在を再認識させてくれる。一つの製品でも本当に多くの人のところを通過して僕らに届くけど、それを知ることでまたモノへの愛着を増すのだと思う。
MOTHERHOUSEは、起業し製品を送り出すまで多くの苦労もあった模様。僕らにできることはこのバッグをオシャレに身につけ颯爽と街を歩くこと、そしてメンテしながら大切に使いつづけることかなと思う。
購入時についてくる小冊子には、マザーハウスのモノづくりやメンテナンスに関する情報も豊富。
ただ売るだけじゃなくて、革製品を大切に使ってほしいという想いが伝わってくる。
MOTHERHOUSE、いい製品を世に送り続けてほしいです。
モノ選びを通じて自分を知る
Less is More.の考え方に影響され、少ないもので豊かに暮らすことを僕は目指しているけれど、人生を豊かにしてくれるものには投資する。
僕にとってそれがカメラのSony α7だったり、Gibsonのアコースティックギターだったり、色落ちが楽しめるデニムだったり。
今回このバッグを知ってから数ヶ月ほど買うかどうか悩み続けた。ただ生活するだけならこのバッグはいらない。今あるモノで十分生活できる。
だけど欲しい。
このカバンがずっと頭から離れなかった。
その理由が年末年始にわかった。
僕は革製品が好きなのだ。
なぜ革製品か。それは経年変化も楽しめるから。そして丁寧にメンテしながら大切に使えば長く使い続けられるから。
だから、カバンのボディも肩にかけるストラップも革でつくられたこのスクエアアンティークバックパックは魅力的。欲しい気持ちが落ち着くことはなかった。
このカバンを買うかどうか考えることによって僕は自分を知ることができた。僕は「変化を楽しむことができて長く愛用できるものを気にいる」らしい。
革製品は雨に弱いなどの弱点もあるが、だからこそ大切に使いつづける。
新しく手に入れた相棒とともにこれからの時間をすごしていく。メンテをしながら10年20年と大切に使っていきたい。
また変化がでてきたら、紹介したいと思います。
MOTHERHOUSE公式サイトAntique Square Backpackのページ