アデレードは南オーストラリア州の州都で、オーストラリアの州都の中では5番目の規模の街。
シドニーやメルボルンほど旅行先として有名な都市ではないが、開拓時代からの建物と近代ビルがミックスされキレイに設計された街並みとワイナリーが集まるバロッサバレーなど、日本では経験できないものを感じることができる。
オーストラリアで仕事をしていたとき、春夏秋冬がなく1年を通して夏(雨季・乾季)のエリアに住んでいた。ある日どうしても違う環境に行きたくなって、7月末の3連休に勢いで飛行機を予約し冬のアデレードを訪れることにした(オーストラリアでは8月は冬)。
冬のアデレードってどうなの?と知りたい方もいるかもしれないので、今回2泊3日の旅程と現地の雰囲気をお伝えしていきます。なお、実際に訪れたのは2016/7/30〜8/1で当時の記録を元に記事を作成しています。
旅の概要・目次
冬のオーストラリアを感じるため、2泊3日でアデレードへ。あまりスケジュールは詰め込まず、ゆったりとした街を散策し、ワイナリー巡りでワインを楽しむことにした。
1日目 アデレードの街周辺を散策
2日目 ワインのテイスティングツアーに参加
3日目 アデレード中心地を徒歩で散策
宿泊先
ホテルは街の中心地に近く北寄りに位置するThe Playford Adelaide MGallery by Sofitel。
住所:120 North Terrace, Central Business District, Adelaide, Australia
ここを拠点にアデレードを散策する。
初日 アデレードの街周辺を散策
初日の計画はブラブラと散歩することと、チョコレート製造工場の見学。
まずホテルに向かい荷物を預ける。その後Haigh’s Chocolates Factory Viewing Tourに参加するため南東方面に向いながら街中を散策。
新しいビルと古くから残る建築物が同居する街並み。
ただ街を歩くだけでも楽しい。
ショッピングモールは歩行者天国。オーストラリアの街にはどこもこのようなモールがある気がする。なんでだろう。
チョコレート製造工場へ
ホテルから歩くこと40分ほど。アデレードの街の南東に位置するHaigh’s Chocolates Factoryに到着。
街中のお店でここのチョコレートをよく見かけるが、それがつくられているところを見学することができる。事前ウェブサイトから申し込んで参加した。
工場の中では写真撮影禁止だったので内部の写真は残念ながらない。
製造過程が見れるのと、チョコレートをちょっといただくことができる。絶対オススメなほどのスポットではないけれど、興味がある方は訪れてみてほしい。
夕方はホテルから北の方を散策。協会やスタジアム、ウィンターマーケットなんかを見つけてはウロウロしアデレードの街を楽しんだ。
St Peter’s Cathedral(聖ピーター大聖堂)
Adelaide Ovalはクリケット場。フットボールの試合も行われるらしい。
歩いているときに偶然遭遇したウィンターマーケット。小物を売っているショップがあったりビールや食事を提供していたり、スケートリンクがあったり、冬を感じるマーケットだった。
目的もなくブラブラあるくと、その街の雰囲気だったり日常だったりがわかる。これはこれで旅の楽しみ方の一つ。
2日目バロッサ・バレー
二日目はメインイベント、Barossa Valley(バロッサ・バレー)でのワインテイスティングツアーに参加。
バロッサ・バレーはオーストラリアで最古のワイン産地の一つで、約150ヶ所と数多くのワイナリーがある。
暖かく乾燥した夏と適度な寒さの冬を持つバロッサ・バレーは世界でも屈指のワイン産地となっている。
僕らはBAROSSA VALLEY DAY TOUR by NAVITOUR SYDNEYに申し込み、7:45にアデレード市内を出発するバスに乗車した。
Toy Factory
まず最初にアデレードヒルズにあるToy Factoryに立ち寄る。
大きな馬(登れる)お土産屋さん、カフェ、動物園のあるスポット。正直、ワイナリー巡りを楽しむことが目的だったので、あまりテンションはあがらず。
Whispering Wall(ささやきの壁)
次に、Whispering Wall(ウィスパーリングウォール)に到着。
ダムに設けられたコンクリートの壁。
ここの両端に人が立って、片方が声を発すると、140mも離れた場所にたっている人にも声が聞こえる(写真左下と右上)。
これが驚くほどにクリアで、びっくりする。
Jacobs Creek
最初に訪れたワイナリーはJacobs Creek。モダンな建物は歴史あるイメージを持って訪れた僕にとっては意外だったけど、とてもキレイな場所でブドウ園の景色も美しく、最初に訪れるのも納得。
Jacobs Creek内でのツアーの後、いよいよテイスティングが始まる。
何種類かのワインを試し、お気に入りのワインボトルを購入。
次のワイナリーに向かう。
移動中、そこらかしこにブドウ園が広がっている。今回僕が訪れたのは冬だったので、葉が生き生きとする夏にも訪れたいなぁと思った。
KIES
2ヶ所目のワイナリーはKIES。
建物は小さいもののワインの味には関係ない。
SALTRAM
ここは比較的広いワイナリーで、建物の中を移動しながらのツアーに参加、そのあとレストランでランチ。
WOLF BLASS
WOLF BLASSはとてもモダンなワイナリー。ゆったりとした空間を設けられ、黒を基調としたデザインの内装はかっこよく、ラグジュアリー感あふれる。
しかし流石にワインのテイスティングも4箇所目。おなかいっぱいという感じ。
ワインテイスティングツアーにおいて、ワイナリー側とするといかに最初の方にまわってもらうかが大事かなと思う。回る方も酔っ払ってくるとわけわかんなくなってくるので。。。
LAMBERT
最後のワイナリーはLAMBERT。ここもとてもキレイで素晴らしかった。テイスティングしたワインも美味しくて、買うかどうか悩んだほど。
一緒にツアーに参加していた人たちもしっかり酔っ払っていて、もうあんまり集中してワインを楽しむような感じではなかった。ヘベレケ気味になってる人もいたなぁ。。最低限のマナーは失わないようにしよう。
LOOKOUT
最後に見晴らしのいい展望ポイントによってツアーは終了。街までバスに揺られてもどる。
オーストラリアのワインは美味しいと評判。ワインが好きな方でオーストラリアを訪れる際はぜひテイスティングツアー参加も検討しよう。
3日目 アデレードの中心地を徒歩で巡る
最終日は市内散策。
アデレードの街で驚くのは道の広さ。とにかくゆったりとスペースが取られていて、広大なオーストラリアゆえの設計なのかなと感じる。日本の東京はいかに狭いところにビルを詰め込んでいるか、よくわかる。
ビクトリア公園周辺は緑もあって落ち着いた雰囲気。
近代に作られた建物と雰囲気ある建築物との融合がこの街の特徴だと思う。
だだっ広い公園を歩きながら、こういう落ち着いた街に住むのもいいのかなぁと思ったり。
Adelaide Central Market(アデレード中央市場)
アデレード中央市場は多くの専門食材店が集まり、数多くの人が集まる活気あるスポット。観光地としても人気がある。
マーケットの場所はビクトリア公園から西。街の中心にある。
ところが、実際に訪れたところそれほど賑わっていない。
???
と思っていたら、たまたま営業していたお店の方が教えてくれた。
「Hi, マーケットは日曜と月曜はCloseさ。別の日に来なよ」
なんと。。。
完全なる凡ミス。
アデレード中央市場の営業日は火曜日〜土曜日。僕らが訪れたのは月曜日。しかし今日は旅の最終日。活気ある市場を逃してしまった。
アデレード旅行を計画する際は、マーケットは月・日曜は開いていないことを考慮にいれよう。
最終日の残りの時間はアデレード大学にちょっと寄ってみたり、買い物をしたりしておしまい。
旅行中の気候と服装
冬とはいっても比較的過ごしやすい冬のアデレード。平均でだいたい最高気温が16℃、最低気温が9℃くらい。雨は多めらしい。この旅でも快晴!という日はなかった。
気温については、普通にコートを着用していったけどめちゃくちゃ寒いという印象ではなかった。それなりの冬仕様の服を持っていけば大丈夫だと思う。気温マイナス何度!みたいな気候ではない。
ただし一般的には、アデレード旅行に行くなら7月や8月は避けるべき時期。ワインテイスティングツアーで眺めるぶどう園も見頃ではない。今回の旅は、冬のオーストラリアを感じてみたくて企画したもの。だから僕は満足できたし、アデレードという街を十分楽しめた。
この旅行記がアデレードへの旅を検討している方に参考になれば幸いです。