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ウルル(エアーズロック)登頂禁止について思うこと。ルールがあろうがなかろうが登るべきではない

2017-11-11Travel,View

2019年10月26日よりエアーズロック登頂禁止というニュースがあった。今日はこれについて思うことを書きたい。

僕は2016年にオーストラリアのウルル(エアーズロック)に旅行で訪れたことがある。

行く前までは、言ってしまえば”岩”を見て感動するものなのだろうかという疑問もあった。しかし、行ってみたら自分の考えが間違っていることを知った。

本当に素晴らしい場所だった。何度も感動する場面に出会った。

ウルルは常に静かにたたずんでいるのだが、時間帯や天気によってその見え方、表情が全然違う。

神聖なる岩、ウルル。




ちなみにウルルというのは先住民であるアボリジナルの方々の呼び方であり、僕はこれを正として使うのがよいと思っている。エアーズロックという名前はイギリスの探検家によって名付けられたもの、日本ではこちらの方がよく使われている印象。

ウルル登頂禁止

2019年10月よりウルル登頂禁止というニュース。

僕は賛成の立場だ。2016年に旅行で訪れた際も最初から登らないと決めていた。

2年後に禁止になったからといって、今のうちに行って登っておかないと!という思いはやめてほしいなと思う。今回はそう思う理由を書きたい。

ウルルは先住民の方々の場所であり神聖なエリア

ウルルの所有権は先住民であるアボリジナルの方々のもの。オーストラリア政府は観光のためにウルルを借りている位置付けだ。

アボリジナルの方々にとっても観光収入は重要なので、これまで色々な葛藤があったのだと思う。できるだけ多くの方に訪れてもらえれば収入は増加する。しかしウルルは彼らにとって神聖な場所。本当は観光客に登ってほしくない。

イメージはつきにくいけれど、僕らの感覚からするとお寺や神社に土足で上がられるようなもの?なのだろうか。。

いたるところに見ることができる彼らのメッセージ

ウルルの登頂口の近くには看板が設けられていて、”Please don’t climb”と明記されている。




パンフレットにももちろん記載。

PLEASE DON’T CLIMB ULURU

It’s not the real thing about this place. The real thing is listening to everything.

この地を訪れてウルルに登ることは本当に重要なことではない。本当に大切なことは全てに耳を傾けることだ。

僕はこの考えを全力で支持する。

先住民の方々にとって神聖な場所だから登らない。とてもシンプルだ。

おわりに

いろいろなサイトやブログがウルルを訪れたときのことを紹介してくれている。でもそれらを読むのと現地に行って体感するのとでは、感じるものがまるで違う。

ウルルへの旅行は値が張るし、オーストラリアの内陸中央に位置するため簡単に行ける場所ではない。

でも行く価値がある、と思う。

僕は地球すげぇと思ったし、行ってよかったし、人生観が大きく変わった旅行になった。

だから旅行先としてはすごくオススメ。

ただ、これからウルルへ旅行に行く方へ伝えたいのは、現地の文化を尊重し、神聖な場所であることを理解し、適切な判断をしてほしい、ということ。

今回の登頂禁止というルールが2019年10月からというニュースは出たが、僕は今からそれにみなさん従って欲しいと思う。

*風景写真は全て所有のSony α7とキットレンズで撮影したものです

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