毎年恒例としつつあるその年に撮った写真まとめ。のコメント。
なぜ撮ったのか、そのときの気分を思い出しながら、年末振り返ったときになぜこの写真が選ばれたのか、と言う後付けの理由も含め、書き出していく。
1枚目:主役
桜を撮りに行って、たんぽぽを主役にした写真。
春は、多くの人にとって主役の桜以外の花も美しく咲いていて、そこを見るかどうか。
今年はこういう写真が多かったかもしれない。
2枚目:足元には。
1枚目と同じエリアで撮った写真。LeicaのApo-Summicron-M 35mmはとても気に入っていて、見たものを視野に近い35mmの画角でそのまま切り取ってくれて、そして日常の美しさを教えてくれる。
見上げれば桜が満開なのだけど、光と影の中で咲くこの花に目を奪われた。
3枚目:こいのぼり
東京駅近くのKITTEで撮影した一枚。
光に向かって泳ぐ鯉たちに目を奪われた。
4枚目:三角
名も知らぬ草が三角形を作り、不思議とそこだけが輝いていた。
5枚目:ねこじゃらし
夏になるとそこらじゅうに生えているねこじゃらし。
1枚目でもコメントしたが、今年はその辺の日常で見かける「何か」に目を奪われることが多く、だからこそねこじゃらしに目が向いたように思う。
これについては、記事にも書いている:ねこじゃらしについて。(2024.7.20)
お気に入りの記事の一つ。
6枚目:浪漫
船に乗ろう、ということで家族で大洗から苫小牧までの船旅の最中に撮影。
参考記事:さんふらわあ さっぽろ 夕方便(大洗—>苫小牧)に家族で乗船したメモ。(2024.9.8)
浪は、「なみ」、漫は「一面に満ちて覆う様」。
文字通り、船旅は浪漫の塊だった。
ずっと外を見ていられる(子どもがちっちゃいのでそうもいかないけど)
いつかまた乗りたい。
7枚目:大地
船旅でたどり着いた北海道の大地。ただ、ただ、広大だった。
8枚目:小さな世界
縁日をうろうろ歩いていて、ふと撮った一枚だが、あとで妙にじんわりきた写真。
小さなエリアにもまた別の世界があって、そこで生きているものがいて。光や水の動きによって歪んで見えることもあって、僕らはいつも何を見ているんだろう、と。
このレンズの描写力に驚くとともに、望遠レンズだから見える景色に心動かされるものがあった。
このレンズは子どもの運動会でも活躍し、出場機会は少ないものの存在感を示してくれた一年であった。
9枚目:東京
新宿都庁を見上げたとき、ガラスを割ったようなイメージが面白くて撮ったもの。
もっと絞ってワイヤーをシャープにした方が良かったかなとか思いつつ。
実はこれを撮った場所から水平に目をやると、東京のまた別の側面があって、複雑な気持ちを思い出す。
10枚目:大陸
北米に出張に行った際に撮影。
広大な大地。大きな国・街に住む人たち。
旅はいろんな発見がある。
11枚目・12枚目:20世紀少年的な
こちらは二枚で連作。
タイヤの公園と呼ばれる場所に行ったときに撮ったもの。
記事:タイヤの公園(西六郷公園)を訪れて。迫力ある不思議な公園。(2024.11.10)
都会に現れたタイヤの怪獣と戦う人たち。に見えて、日常っぽさがなくて気に入っている。
13枚目:ご安全に
信号が青になると、さーっと人が動いてここぞとばかりに写真を撮る。
昔からここがそうだったのか、SNS時代だからこそこうなのか、は初めて訪れた場所だったのでわからない。
神宮外苑いちょう並木は観光客含めたくさんの人がいて、この写真も主役と脇役がなんか違う写真になった。
俳句で言うところの、季語が写真に入ってる感じ。
明治神宮外苑いちょう並木を歩いて。2024年12月初旬。(2024.12)
14枚目:春を待つ木
紅葉の季節。桜の木は主役・脇役どころか、舞台にも立たず、といった感じ。
でも変わらずそこに立っている。
ずっとそこにいるのだ。
それに想いを馳せるかどうかは自分次第。僕はこう言う写真が好きなのかもしれない。
15枚目:おつかれさまでしたー!
夕陽を見に砂浜に行くと。
ありがとうー!
おつかれさまでしたー!
また明日ー!
と叫ぶ少年たちの声が。
一年の終わりに、いい場面に出会えた。
今年も、太陽に、みんなで感謝。
おわりに
今年で3回目の撮った写真まとめシリーズ。過去2回はこちら:
過去の記事を読み直すと、コロナの影響を撮ったものが多いなぁ、という印象。また、過去2年は主役を主役として撮ってるな、と今年のまとめ後は感じる。
あと、写真を選びながら、今年は35mm単焦点レンズで撮ったものが多いことに気づいた。自分の定番レンズになりつつある。
35mmの画角は視野のエリアに近く、「とりあえず見たものを撮る」に向いている。画角を整えて、とか考えずに、とりあえず撮ることが多くなった。広めに撮っておいて画角は後で編集ソフト整えればいい(とはいえそんなに毎回トリミングはしないけども)。
4000万画素のカメラと35mmのレンズ。画角とか、あとで編集でどうにかなるものは意識から排除して、その瞬間を撮る、にフォーカスするようになった一年。Lightroom編集を日常でするにようになったのも大きい。そういえば絞り開放へのこだわりも減り(動く子ども二人がボケすぎないよう被写界深度を整える目的がきっかけ)、そうなるとピント合わせもシビアではなくなり、より「目の前の光景を撮る」に集中するようになった。
写真をまとめていると自分と写真、自分とカメラの距離感を認識することにも役立つことに気づいた年末。
このシリーズは毎年続けようと思う。