最近、ライカQ2の出番が増えている。
M10-R + SummiluxやApo-Summicronという組合せも最高であり、そちらばかり使っていた時期もあるが、QシリーズにはQシリーズの良さがある。
28mmという画角。広角だが、至近距離で撮る場合、むしろちょうどいい。小さな子供との距離感は近くなるもの。
最短撮影距離が70cmのレンジファインダーと違い、近づいても撮れる強み。
それとAF。顔認識でAFが効くようになり、それが十分に使えるのも大きい(Sonyと比較してはいけない)。動く子供にピントを合わせるには難しい。絞り開放で、ライカの立体感ある写りで、自由に動く小さな子の写真が撮れる。
子どもが小さいうちは、手放せないであろう。Q2にしか撮れない写真がある。
そして動画も撮れる。今の時代当たり前と思われるかもしれないが、ほとんどのM型では動画は撮れない。部屋の中で子ども2人の動画を撮ろうとすると50mmでは画角が狭すぎる。35mmでちょうどいいか若干狭いと思うことがあるくらい(家が広い人は違うかも)、28mmのQ2は使いやすい。
また、旅行には必ずQ2を持っていく。タフで、雨も気にせず、どんなシーンでも撮れるから。記念写真にも活躍する。
描写は現代的。緻密な描写はiPad 12.9inchで見てもどこまでも拡大できるのではと思うほど。
カメラ本体の見た目もCool。シンプルで飽きがこない。
素晴らしいカメラだ。
僕はいつも何かモノを減らせないか考えている。何度も手放すことを考えたが、結局手元にあり、活躍している。
再認識したQ2の良さ。
MかQかという議論はいつもある。カメラや写真の本質に近づきたいならM型を、というアドバイスも見たことがある。ただ、撮影する場面を考えたときにQの方がいいという人もいるはず。そう思うならQをぜひ手にしたら良いのではないかと思う(その後にMに行けばいい)。
問題は、今仮に同じモノを買おうとしても、さらに手が届きにくいお値段になっていること。
ライカQ3を今定価で買うと990,000円(税込)。ライカQ2は2019年時点で税抜650,000円、税込だと715,000円。性能アップや物価高、円安もあって、5年で1.4倍になっている。売値も高いので価値を考えると払った瞬間に全て消えてしまうモノではないが、それでも高い。そしてQ2ですら十分高スペックなのに、Q3は多くの人にとってオーバースペックであると思う。
僕はいいタイミングで購入したと思う。そしてこの5年間で撮ってきた写真は何にも変えることができない。
ライカさんには、機能控えめでお求めやすいQシリーズもラインナップして欲しい。多くの人がライカで撮る写真を楽しめるといいなと思うので。QシリーズがLeicaへ引き込むための入り口であるのなら、ぜひ。