ライカ M10-R ブラックペイントとズミクロンM f2/50mm 3rdが届いた。
M10-Rは最新モデルで4000万画素クラス。一方でレンズの方は自分と同い年で40年近く前のもの、しかしその時点で素晴らしいクオリティに到達しており今でも十分と考えられるものだ。
それぞれ購入した理由は以下の記事にまとめてある:
Leica M10-R Black Paintを買うに至った理由。自分とカメラとの歴史。
M型ライカにつけるレンズを探して考えて。Summicron M f2/50mm 3rd。
最新のカメラと、自分が生まれたときにできたレンズを組み合わせ、マニュアルでじっくり写真を撮るための道具をつくる。特別な時間だった。
この記事は、写真多めで、新しい相棒を手に入れたときの感動と気持ちを真空パックしておくもの。どちらかというと自分のための記事。
ただ、ライカの魅力に取りつかれてしまった人にも気持ちの高まりが共有できるなら意味があるのかもしれない。ないのかもしれないけど。最後に何枚か作例も載せているので、興味があればご覧ください。
Summicron M 50mm 3rdの開封
MapCameraさんから届いた箱。
開けるとそこには梱包されたレンズとレンズフード。
最初の印象は、「小さい」だった。
コンパクトだけど、持ってみるとずっしりくる。歴史を感じる。
Leica M10-Rの開封
大きな箱の中にクッション材が。
箱から箱を出すだけで、ふぅと一息。
さらに開封を続ける。
上段にカメラ本体、中段は書類等、下段はバッテリーやストラップなどが収納されている。
ストラップにはリングガードがついていて、カメラ本体を傷つけないようになっている。
写真は撮らなかったが、開封後すぐのタイミングでバッテリーの充電を始めている。レンズを組んだらすぐに使えるように。
カメラ本体
続いてM10-Rブラックペイント本体をながめる。
最小限に抑えられたボタンの数。シンプル。液晶に貼ってあるシールは後ほどはがす。
底部にもシールが貼ってある。
傷とか気にせず使うつもりなので、迷いなく剥がす。ぺりぺり。
美しい。
写真右手前のパーツを引き出して回すと底蓋を外せるようになっている。
液晶保護フィルム
ライカQ2でもお世話になっているCrystal Shield。クリアな表示を維持できるのでお気に入り。
バッチリなサイズ。
レンズ装着
いよいよレンズ取り付け。
レンズ選びの経緯はこちらの記事に書いた:M型ライカにつけるレンズを探して考えて。Summicron M f2/50mm 3rd。
ブロワ等で入念にホコリを飛ばし取り付け。
最新のカメラと、自分の生まれ年のレンズ。ついに合流。
起動
ストラップを取り付けた後、バッテリーとSDカードを取り付けた。
SDカードもLeica Q2で買ったものと同じ。相性は悪くないはず、と考えた。
今考えると、動画撮れないし連写もしないだろうから転送速度はもっと小さくても良かったかなと思った。これを選ぶ際に考える余力が残ってなかった。
底蓋を開け、充電しておいたバッテリーとSDカードを入れる。
電源を入れると、言語設定から。
ここで日付の入力等を行う。
レンズ検出設定もマニュアルで50mmf2にしておいた。
また、SDカードは最初にフォーマットしておく(Menuから選んですぐにできる)
これで立ち上げが完了。
おはよう。
1枚目
最初の被写体は、Leica Q2。
不慣れなレンジファインダーでじっくりピントを合わせる。行ったり来たり。
静寂の中、シャッターを切る。
カシュッ
これが記念すべき一枚目。
印象
存在感、重厚感を感じる一方、肩にかけてみると思ったより重く感じなかった(いつも肩にかけてるQ2との比較)。
ブラックペイントの艶感は素晴らしい一方、新品状態ではピカピカなので触ってると汚れが目立つ。この辺はずっと使ってればより馴染んでくるだろう。
40歳近い差のペアなわりには違和感なくマッチしてると思う。道具としては見た目も大事。使っていけば馴染んでいくだろう。
ストラップは純正のものを使ってみたが、僕には少し長め。違うものを買うかもしれない。
何枚か撮影してみての印象
レンズは1つしか持っていないので、何かと比較というわけではないけれど、撮ってみた印象をいくつか。
レンジファインダーは、最初やはり慣れない。ただ、被写体との距離感を見てあらかじめレンズ側の表示で近い位置に調整しておくと、ファインダー内は微調整のみとなるので撮影しやすいことは理解した。このカメラを使って初めて、レンズに印字されてるの距離表示の価値を実感。
続いて、ズミクロン50mm 3rdレンズについているツノ。こちらも便利で、ツノの位置がこの辺なら0.7m、この辺なら1.5mといったことを覚えるとあらかじめピント調整の助けになる。ふむふむ。
ピンボケ写真もたくさんあったが、撮ってきた写真のうち何枚か参考までに。。
とりあえずレンジファインダーに慣れるべく、いつものクセで絞りf2固定でISO・シャッタースピードはオートに任せて撮ってみた。全てJPEGそのままでカメラから出てきたもの。
周辺減光によるものか、独特の雰囲気というかQ2では見慣れない写真になる印象。
絞ったらどうなるのか、とかシチュエーション毎でどう撮るとどうなるのか、とか色々試していきたい。
今後人生を共に歩く相棒。レンズは他に気になるものがあるが、縁あって手に入れた同い年のSummicron M 50mm f2 3rdとは、ずっと一緒に時間を刻むだろう。
このカメラとともに、光を追い求めていきたい。