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Leica M10-R Black Paintを買うに至った理由。自分とカメラとの歴史。

2021-09-20    Camera
ライカ M10-R ブラックペイント トップ

使い込むほどに風合いが増すカメラ。

これは、勝手に、ライカからの次のようなメッセージと受け取った。

傷なんか気にするな、むしろ味だ。カメラは道具だ。ガンガン使え、と。

そしてシンプルなデザイン。心に響くものがあった。

これが欲しい、と。これで写真を撮りたい、と感じた。

とはいえ、なぜ買うに至ったのだろうか。欲しいのと、買うのとではまた一つ大きな壁がある。ライカは高すぎるから。

改めて自己分析を文章にしておきたい。

生きているうちに経験しておきたい

使ってみなければ一生経験できないし、理解することもできない。

ライカMシステムの何が多くの人を魅了しているのか。何かがあるはず。

Leica Q2と比較してしまうと、オートフォーカスも、手ぶれ補正も、動画機能も、マクロ機能もない。しかしそれでもなお、ライカといえばM型というイメージがある。

不要なものをそぎ落とし、研ぎ澄ましたカメラで撮るということ。ライカという会社が注力するプロダクトが提供する体験。

それを、生きているうちにしておきたい。と思った。

欲しいと思って色々調べる時間が意外と長かったので、「これはいつか結局買うだろう、投資するなら早くしてたくさん回収した方がいい」、そういうロジックにした。

もちろん、これはいつだって買いたい人の言い訳だけれども。

自分の歴史と、たどり着いた場所

学生時代から2013年秋頃まで、1〜2万円程度のコンパクトデジカメを使っていた。Sonyのサイバーショット。カメラを持って旅行先で写真撮るのは元々好きだった。

2013年にぶらぶら電気屋を歩いてたときに出会ったのがSony α7。ここからフルサイズミラーレスの世界に入った。

Sony α7 body

当時フルサイズミラーレス一眼カメラは尖った商品だったようだが、後に世界の流れを変えることになるプロダクト。いいものにいい時期に出会ったなと思う。電気屋をぶらぶら歩く趣味も悪くない。

日本やイタリア、オーストラリアで素敵な写真を撮ることができた。でも何も考えずに購入時についてきたキットレンズをつけていた。

数年後、子供が産まれるから、という理由で買った評判の良い単焦点レンズ 、ZeissのSonnar T* FE 55mm F1.8 ZA。

sony a7とSEL55mmF18Z

10万円のレンズを買うのもドキドキだった気がする。

でもその描写能力には息をのんだ。ピントがあった箇所のシャープさ、そして周辺のなんとも言えないボケ味。

リゾナーレ八ヶ岳 ピーマン通り

レンズ1つでこんなにも違うのか、と。

僕はそんなことも知らなかった。でも大事なところを肌で理解できた気がした(これが恐ろしい沼へのきっかけになると知らずに)。

素敵な家族の写真をたくさん撮ったので、Zeissの単焦点レンズを買ったことに全くの後悔はない。人生が変わるほどのインパクトがあった。

子供が産まれた頃からいいカメラを使って本当に良かったと思っている。今見返しても、素晴らしい写真が残っている、瞬間瞬間が記録されている。妻が僕がカメラにお金を使うことを咎めないのは、最高の写真を日々納品してるからだと勝手に理解している。

Sonyの初代α7を6年ほど使ったので、次のボディを何にしようかなとアンテナを張り出したのがよくなかった。

そのアンテナにライカQ2というカメラが引っかかってしまった。。!!

フルサイズコンパクトカメラで単焦点レンズ使用。4730万画素。レンズ交換できない仕様だが、クロップ機能を使えば画角を28mm, 35mm, 50mm…と変えられる。

自分がレンズをいくつも持ち運ぶことは想像できなかったので、一つのカメラで完結することは魅力に感じた。

そして防塵防滴。オートフォーカスも手ぶれ補正も動画機能もあって、すぐに馴染めそうな気もした(M型の存在は知っていたが、少し遠くにある存在だった。)。僕はSony A7時代からマニュアルフォーカスも使っていたが、ピーキング機能に頼っていて、それがQ2でできるのも安心だった。

ライカQ2はお値段はるが、レンズをいくつも買うよりもいいだろうし(この理由は後に意味がなかったことを思い知る。M型も欲しくなる)、かなり評判も良かったので購入。Sonyのカメラとレンズはこのタイミングで手放した。

Leica Q2 ライカ

Leica Q2は、価格は半端じゃないが、満足度も半端なかった。これまた素晴らしい家族の写真がとれた。残念ながらCOVID-19の影響で旅行に行っての風景写真などがない。せっかく28mmの単焦点レンズが付いてるのに。。

ただただ、素晴らしい日常に気づかせてくれるカメラ。今も日々このカメラで写真を撮っている。

言葉では説明できない「何か」がライカの写真にはあり、一度ハマってしまうと抜け出せない。

伊勢山皇大神宮 桜
何とも言えない立体感

M10 Black Paintより先に、アポズミクロン35mmのニュースがあったと記憶している。最高レベルのレンズならこれ以上他のものを買わなくてすむだろうということと、30cmまで寄れるということ、あと僕の中での標準は35mm(Q2でも35mm画角を多用)というのもあって、いつかは手に入れたいと思う憧れのレンズになった。

それからというもの、ライカの情報を気にするようになる。Leica Style Magazineからの誘惑、Twitterで目に入ってくるLeica M型とステキなレンズで撮られた写真たち、気がついたらLeicaの本を何冊も買い、読み入っていた。

気がついたら。M型が欲しいと思うようになっていた。思ったよりも早く。

デザイン的にはM10-Pがいいと思って、一度実機も見に行った。ロゴをなくしシンプルさを突き詰めた製品。悪くなかったが、それほどの衝撃も感じなかった。Q2の存在が大きいと思う。Q2はライカがPerfectと表現するカメラだ。それで十分じゃないか、と。

ところがブラックペイントは心を動かすものがあった。

デザインは同じくシンプル。ただ、使い込むほどに味わいが出てくる、というコンセプトはやばい。長く使い込むと、ボディの縁や角のペイントが剥がれ、素材である真鍮が現れるという。

Leicaの冊子には、「風合いを増していく」とか「まるでデニムを穿き込むことで自分だけのアタリや色落ちが…」と書いてあった。

僕は革製品やジーンズなど、丁寧に使って雰囲気がますプロダクトを好む。ダメージがあってもそれが自分の付けた傷ならむしろ味わい深さすら感じるモノたち。

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革製品ならクリームを定期的に塗り、ジーンズならリペアに出して大事に穿く。そうやって自分だけのファッションができあがっていく。いつかは使えなくなるのだけど、ともに過ごした時間こそに価値がある。

そこにきてなんとそんなポイントを推すカメラまで出てきてしまった。ドンピシャだった。自分の中の欲しいメーターが一気に振り切れたのは覚えている。

最後買うことを決めたロジックは最初の見出しで書いたものになる。こんなに欲しいと思えるモノがあるのなら、早く投資してたくさん回収した方がいい。

こう書いていると、Leica M10-R Black Paintを買うのは必然の流れだった気すらしてくる。最初はSonyのコンパクトデジカメから始まり、二十数年でLeica M Systemまでやってきた。M10-Rも、使えるようになるまで努力して何年かかるだろうか。でも新しいことにチャレンジするのはいつだって楽しい。この記事の冒頭に書いたが、買ったのは始まりでしかなくて、道具としてガンガン使いたいと思う。

写真を撮るための相棒として買ったので。

おわりに

ストレスも多い日々で、頭のネジがいくつも外れてしまってる認識はある。

COVID-19はネガティブな影響が大きいけれど、いろんな楽しみが削られたからこそ、違うところに集中できたとも言える。

カメラはいつも持ち歩き、日常・非日常を記録してくれる道具。何かを始めるのに遅すぎるということはないはずで、このカメラで何を得られるのかとにかく挑戦してみたい。

僕は持ち物は少ない方がいいと考えているので、いつかどっちか1つにしたいと思うかもしれない。ライカQ2かM10-Rか。旅行に2台は持っていけない。迷う日が来るだろう。

その際にやっぱりQ2と思うのか、M型と思うのか。

全くの別物で、どっちも手放せない、持ってくカメラはケースバイケースで選択、となるかもしれない。

Q2もまだ1年8ヶ月くらいなので、これからも活躍してもらうつもり。アグレッシブに動くであろう旅とか、動く子供を撮るとかQ2が力を発揮するシーンはまだたくさんこれから来る。

色々と考えることもあると思うので、ブログにそのときの思いを残していこうと思う。

ということで、今日の記事はM10-R ブラックペイントを買うに至ったお話。

次は、最初に使うレンズを考えたお話を書きます。

(追記)2021.9.22に書きました:M型ライカにつけるレンズを探して考えて。Summicron M f2/50mm 3rd。

9.24にその次の記事を書きました:Leica M10-R Black Paintに命を吹き込む

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Yo
エンジニア(Mechanical)。日々の生活や読書、仕事などから学んだことをまとめます。
好きなものはApple製品、コーヒー、革製品、デニム。旅とカメラも。Less is More.な生活に憧れる。
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