10代、20代前半の頃は洋服を買い漁っていた。
2000年前後から2000年中盤くらいまで。
池袋、新宿や原宿、代官山などを歩き回ってはいい洋服ないかな、とお店に入ることを繰り返す。
色んな失敗を繰り返しながら、自分のお気に入りの洋服とは何かを発見する日々だった。
歩いて、着て、買って、ファッション誌を読んで、そんなサイクル。
そんななか、多くの洋服やアイテムに出会った。定番のテーラードジャケットだったり、レプリカジーンズだったり、バックパックだったり。
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これらは多くは、紙の雑誌や店頭で目で見て、考えて購入した。
さて、今はどんな時代だろうか。
店舗で販売される洋服はもちろん今も主流。しかしネットで購入するルートが日々改善され、様々なサービスが利用されている。
Wearのようにコーディネートが日々アップされ参考にできるウェブサイト/アプリもある。
ここ10年くらいに起きた大きな変化。「アパレル・サバイバル」を読むとよく理解できる。
そして、今後のアパレル業界に対する言及。多分そうなるんだろうなー、ということが解説されている。
とても面白く、あっというまに読んでしまった。
本書をおすすめの方
- アパレル業界に興味がある
- 将来のファッションを取り巻く環境に興味がある
- 洋服好きの方
- サービス業でお客様に近い業種の方
- ファッション業界を変えたいと思っているエンジニアの方
これからのファッション関係のサービス構築に、コンピュータやシステムは欠かせない。アイデアと、それを実現するエンジニア、運用する人たちが必要。
ファッションマーケットの大きさは、世界まで視野を広げれば莫大。ここで活躍できれば、多くの人に影響を与えることができる、そんな業界だと思う。
興味深かった内容
ユニクロやZARA、ZOZO、ナイキなどさまざまなブランドの取り組みや、日本、アメリカ、イギリスなどの国別の事情、メルカリやAmazonなどがもたらした変化。
さまざまな切り口でファッション業界を分析する。
昔は店舗で試着して買う、という方法だけだった。
今はオンラインショッピングや、コーディネートのサービス、レンタルサービス、新たなクリーニングサービスなど、ファッション関連のサービスは多様になってきている。
なぜか?
いろいろな理由が語られるが、この本の考察はどれもしっくりくるものだった。
ぜひ読んでもらえればと思う。
こころに残ったところ
「あなたが洋服屋さんで受けた対応で一番うれしかったことは何ですか?」
この質問はいいなぁと感じた。
僕らは仕事をする際に、いつも同様の質問を自分にしなければならない。
それがそっくりそのまま求められる仕事、そしてクオリティになるから。
ファッション業界の書籍を読んだけど、学んだことは「お客様を大切に考えサービスを構築する」ことの大切さだった。
業界は違えど、えてして本質は変わらなかったりするもの。
色んなジャンルの本を読むことのメリットに、「どこでも大切とされる本質に気づけること」があると思う。
こういった書籍を読むと視野が広がるだけでなく、気づきも多い。どんどん読んでいきたい。
おわりに。アパレル・サバイバルを読んでの感想
洋服は誰もが必ず着るもの。
たとえミニマリストだとしても、最低限の洋服は必要。
読後、誰もが接点を持つ洋服に関わる業界について、意外と知らないことが多いと感じた。そして、未来のファッションの在り方も大きく変わりそうな流れを理解できた。
この本は少しでも興味があれば面白く読めると思うので、気になる方はぜひ読んでみてください。