パネライのルミノール マリーナ PAM00048を購入したのは2012年頃のこと。今日はこの時計をオーバーホールに出しました、という話。
パネライというブランドにはイタリア海軍に時計を供給していたという歴史がある。したがってタフで使いやすい(視認性がよい、高い防水機能を持つなど)という個性を持つ。
その歴史からパネライのモデルはケース径が大きいモデルが多いが(44mmや47mm)、このモデルはケース径40mmと使い勝手がいいのと、防水300mという機能性もあって、休日を中心にかなり重用してきた。
シンプルなデザインのなかに詰まった浪漫を語るのはまた別の記事に譲るとして、7年ほど使い続けてきたこの時計をオーバーホールに出したので、銀座にあるパネライにて修理を依頼した際にどのようなやりとりを行いどれくらい時間がかかったか、仕上がりの状況について、記録をまとめておこうと思う。
機械式時計はメンテナンスが必要
機械式時計の特徴はゼンマイの力を動力にして動くこと。
ぜんまいを巻くにあたって、手動で巻く必要があるものもあれば、着用していれば自動で巻かれるものもある。
こういった機械式時計は基本的には定期的なメンテナンスを必要とするが、メンテしながら丁寧に使っていけばずっと使い続けられる。これが機械式時計の魅力。
親から子へ、孫へ、そうやって受け継がれていったらいいなぁと思う。
最近ではメンテが長期間不要の時計も開発されていると聞くが、一般的には3年程度でオーバーホールが必要と言われている。機械式時計の中には、パッキンや油、細かいパーツが使われており経年劣化は避けられないためだ。
メンテナンス周期3年とは一般的な話で、もっと長く使ってからオーバーホールに出す人も多い。
僕が使っているパネライの時計は、問題なく動いていたのもあるが、気がつけば7年ほど使い続けていた。流石にそろそろ見てもらった方がいいな、と思い今回オーバーホールに出すことにした。
オーバーホールをするにあたってのやりとり
まずパネライ銀座店に時計を持ち運んだ。
- 見てもらったところ、リューズを巻く際にちょっと重さを感じる
- 日差のズレで20秒くらいある
とのこと。
普段使いしている分にはそれほど変化を感じていなかったのだが、7年も使っていればやはり劣化してきていたのだろう。
オーバーホールを行う際にポリッシングもして磨きますか?と聞かれる。
かなりキズが目立っていたので磨き上げてもらうことにした。
このタイミングで、総予定額が提示される。修理内容が通常のオーバーホールのメニューのなかに収まれば金額はそのまま。ただし、追加で交換が必要な部品が発生した場合は追加費用がかかる。
ただし、それは分解してみないと分からない。
ということで、追加費用が発生する場合は電話がかかってきて、それで進めて良いか確認が入るとのことだった。
「特に問題ない場合はそのまま進めて良いか?」と聞かれるので、OKと返答。
これでやりとりは終わり。支払いは受取りの際に行う。
オーバーホールにかかった期間
オーバーホールに出してから約1ヶ月で完了の連絡がきた。
銀座にて直接受け取ったが、受け渡しの際に持ち運び用のケースに入れていただいた。
これはこれでシンプルながらカッコいいケースだなという印象。
リフレッシュされたPANERAI PAM00048
時計とともに、修理証明書を受領。
修理の明細が記載されていて、今回は以下の対応を行ってもらった。
- コンプリートサービス(時計の機械機能と防水機能を復元させるもの)
- ポリッシング
- 針交換
よく読むと、針の交換を行いたくない場合は、事前に伝える必要がある模様。
僕はそこにこだわりがなかったので、交換してもらって構わなかったが、特に確認のやりとりをした記憶がないので、気になる人は時計を出す際に確認しておこう。状態によってはメーカーも保証できないので、コミュニケーションをよくとって確認したほうがよさそう。
美しく磨かれたケース。
新品同様と言っても過言ではないほどに輝きを取り戻した。
リューズガードももちろんピカピカに。
戻ってきた時計のリューズを巻いてみて思ったのは….
「軽くなった」。
いつも使っていると少しずつ変化していくので、気づかないもの。だけど、メンテナンス前後では十分に差を感じられるほどに軽くなった。
幸い内部のパーツに大きなダメージはなかったとのことだが、やはり7年使い続けたというのは時計には負荷がかかっていたのかもしれない。次回のオーバーホールのタイミングが難しい。
まとめ
パネライのルミノールマリーナ 自動巻 PAM00048をオーバーホールに出した。
リフレッシュされ、外見もピカピカに戻ってきたのでまた新鮮な気持ちで着用できる。
正規店でのオーバーホールは高いけど、やはり安心感が違う。ずっと使い続けていく心づもりなので、このあたりのコストは払うべきかなと思っている。この辺りの考え方は人それぞれ違うのかもしれないが。
実用できる時計として重宝しているので、今後もどんどん活躍してもらおうと思う。