以前紹介した子育ての本を読んだとき、もっと早く読み始めれば良かったと感じた。それくらい子育てについては知らないことが多いもの。
その後に子育て系の本を探して見つけたのが「子どもが聴いてくれて話してくれる会話のコツ」著者:天野ひかり。
読んでいくと分かるのだが、著者はアナウンサーの女性で、メッセージもお母さん向けをベースに書かれている。
でもお父さん向けにももちろん書かれていてメッセージは基本的には普遍。お父さんもぜひ積極的に読んだほうがよいと思う内容だ。
監修者の汐見稔幸先生も説明しているが、「中身はすべて、子どもの育ちにとってプラスかどうかという視点で貫かれているところがすごい」「子どもの応援の本でもある。」
基本的な会話のコツから、シーン別に分けられた会話のコツまで幅広く網羅されている。
また、いじめのような難しい問題についてもページを割き、丁寧に説明してくれている。
今日は特に心に残ったポイントをいくつかまとめた。
「悲しいことに、日本の子どもは自分に自信がない」
日本の若者は、他の国に比べて自己肯定感が低いとのこと。
つまり、日本の子どもは悪い点ばかりを指摘されて、よいことをしても、それはあたり前とされてしまう文化があるのですね。
いろいろな本を読んでいると、なんとなくどこかでつながってくることがある。
自分に自信を持っていない。
これはまさに最近読んだエディージョーンズ氏の本にも書かれていたこと。(関連記事:『コーチングとは「信じること」』を読んで。この本は単なるラグビーのコーチングの本ではない。鋭く日本文化を観察し言語化してくれている本)
日本トップのレベルにおいても影響が出てしまっている、我々のベースとなっている考え方。
教育だけではなく、きっと子育ての段階からすでに日本人が自分に自信を持てないようになってしまっているのかも。
子育てのなかで、否定する言葉を使うことはよくあるだろう。
「男の子なんだから….しなさい」や「そうじゃなくてこうでしょう?」など。
否定せず肯定しながら話をする。
これ意識しないとなぁと。
これは活用したい、と思った具体的な取り組み
具体的にこれを今後やっていこうと思ったのは、「指示しない。禁止しない。」
「起きなさい!」は「起きよう!」
「こぼさないで!」は「いいよ!頑張って食べてる証拠だね」
だそうである。
これ、夫婦で意識して、どっちかが否定的になってたらどっちかが気づいてあげる、っていうのがいいのかなと思った。
なかなかいつも心がけるっていうのは難しい。
人間疲れているときもイライラしているときもある。そんなときは落ち着いている人がうまく気を使ってあげるのがいいのかなぁと。
できるかしら。
まとめ
ここには書ききれないくらい、たくさんの想いのこもった内容が一冊の本にまとまっている。
片付けてほしいとき、
外で騒ぐとき、
宿題をやってほしいとき、
朝起きないとき、
早く着替えてほしいとき、
ごはんを食べないとき、
etc..
いろんなシーンでの考え方が網羅されている。
子どもが生まれてこれからどんどん成長していく段階の人、子育てに悩んでいる人、多くの人が参考にできる本だと思います。
いい勉強をさせていただきました、ありがとうございました。