先週のニュースにはなるが、金融庁が投信を販売する銀行に実施した調査の結果、投資信託を保有する個人投資家のうち約半数近くが損失を抱えているらしい。
過度な分配金や短期の売買で十分な利益を得られず長期の資産形成に結びついていないから。らしい。
日本人の金融リテラシーの低さが見て取れる調査結果だと思う。
今は世界的に株価も好調で、今の価格レベルで利益が出せていないなら今後下落局面ではさらに損失を抱えてしまう可能性が高い。
上記のニュースから、以下の3つのテーマが思い浮かんだ。
- 銀行で買うメリットは何だろう?
- 銀行で投信の短期売買を繰り返す理由は何だろう?
- 過度な分配金のある投資信託を選択する理由はなんだろう?
銀行で買うメリットは何だろう?
まず、個人が投資信託を銀行で買っている時点で負けている。と考える。
銀行で買うメリットはなんだろうか。
銀行員が儲かる銘柄を教えてくれるからだろうか。
しかし、今回の調査結果はそれを否定している。半数は損失を抱えている。
銀行で投資信託を購入すれば手数料が余計にかかる。だから僕は強くネット証券で購入することをオススメする。
投資は自己責任。損をしたからといっても銀行が責任をとってくれるわけではない。
だったら自分で勉強して適切な金額を適切な方法で投資する方がいい。売買にはもちろん手数料の安いネット証券を使う。
銀行の窓口の方が本当に儲かる方法を知っているのなら、その人は資産運用部門で大きなお金を動かして会社の利益を増大させているはずでは?
中にはすごい窓口相談役もいるかもしれないけど、一般投資家がそんな人に出会える確率はほとんどないと思う。相手にしてもらえるようになるように一定上の資産を築き上げるまでが大変だ。
銀行で投信の短期売買を繰り返す理由は何だろう?
短期の売買は手数料もかさむ。そもそも長期の資産形成にならないから僕はあまりおすすめしない。
銀行で投資信託を短期に売買する理由が僕にはわからない。
いったいどのくらいの人がこれを行っているのかわからないが、もし理由を説明できないならやめたほうがいい。
短期売買は手数料がかさむ。売買を繰り返せば繰り返すほど不利になるので、手数料の安いところで売買をするのが基本。
果たしてそれは銀行なのだろうか?
答えはNo。あれだけの店舗と人を抱えている会社はどうしてもコストがかかる。手数料をとらないとやっていけないはず。ネット証券を使うべき。
過度な分配金のある投資信託を選択する理由はなんだろう?
分配金には税金がかかる。したがって分配金が多いほど税金分目減りする。
リーターンが多くなるように思うかもしれないが、実際は逆。
分配金が少ないほうがその分をファンドが再投資にまわせる。資金の運用効率がよくなる。
多額の資産を持っていて分配金で生活する人は分配金があったほうがいいかもしれない。
でも資産形成が目的で今後積み立てていくことが目的なら過度に分配金がでる投信は買わないほうがいい。
具体的には、「毎月分配型」のような商品は避けよう。
まとめ
自分で稼いだお金は大切にしたい。
日本人はお金に対する勉強が足りてないという話もよくきく。
「知識への投資が最も利回りがいい」という格言は僕のお気に入りの言葉。
勉強して大切なお金の運用について学び、資産を守っていこう。