積立投資とは毎月定額を買い付け資産形成していく方法で、いたるところですすめられている。
積立額を円で決めておくと、その円で買えるだけの株や投資信託を購入してくれる。コレはまさにドルコスト平均法と呼ばれるもので、安いときに多く買い、高いときに少なく買うので効果が高い。
積立やドルコスト平均法も含めた僕の投資の考え方は以下の記事を参照していただければ:
投資・資産形成にあたっての方針を定めよう。知っておくべき格言と考え方
最近気になること
僕はブログサーフィンするのも好きでよくいろいろな記事を読む。
最近気になるのは、
「◯年から積立て開始して現在△%プラスです!年間このくらいのペースで行くととてもいい結果に!」
という記事が多いこと。
確かに実績だし理屈は正しいのだけど、それはここ数年上昇トレンドが続いているから。
一例だが、2000年代前半からの日経平均のトレンドを見てみよう。
日経平均株価 by Goolge
2009年くらいから日経平均を扱うインデックスファンドで積み立てていれば、今はみなさんほぼプラスになっているはず。それ以降途中から始めた人ももちろんプラスの人が多いはずだ。
ところが2000年代前半から積み立てていた場合、リーマンショックや連鎖株安での下落に遭遇し2013年くらいまではマイナス実績となる可能性もあった。
今は調子がよいけれど、大暴落が来たときに、皆さんが動揺してしまわないか心配だ。
儲かるって聞いてたのに。みたいに。(余計なおせっかい?)
積立投資で大切なのは長期継続による資産形成。
10年20年30年で見たときに、不景気も好景気も暴落も暴騰もある。
でも高いときに少なめに買い、低いときに多めに買う。これをずっと継続する。
世界的に見て人口が増える限り、成長も見込めるはずなので、30年も経過すると資産は増え少なくない額を保有できているはず。
僕が意識しているのは、(1)一定の額の積立は継続すること。(2)そして常に現金に余力を持つこと。
(1)まず、価格がいつ上がっていつ下がるかはわからない。だから買い時を待っていてはずっと積立を始められなくなってしまう。上昇を続けるケースもあるので、余裕を持った金額での投資は思い立ったときに始めよう。
(2)長期積立戦略においては、大暴落し価格が実力以下の評価となったときこそが買い増しどき。毎月定額でほったらかしもいいのだけど、ここぞのときはすこし攻めにでたい。
短期で結果出さないといけない人は暴落を待てない。でも一般の人はそれをできる。待てるからだ。
僕は株価が高いときにに資金を使い切らないことを意識していて、むしろ最近は積立額を減らし現金を貯めるようにしている。
いつかくるチャンスに備えて。
目的は資産を形成すること。短期間での増減には一喜一憂せず先を見据えて取り組みたい。
積立投資で心がけること
手数料と信託報酬率を確認しよう
投資信託を積み立てる際は購入手数料や信託報酬率が安いものを選定しよう。
長期で見たときにリターンに影響する。
関連記事: 投資信託の積立対象を定期的に見直すべき理由。次々と新しい商品が投入されるからアンテナを張っておこう
証券会社については、積立を自動かつ低い手数料でできるところを選定すること。僕はネット証券のカブドットコム証券を使っている。
分散投資を心がけよう
一箇所に資産を集中することは避けよう。
株、債権、不動産(REIT等)、金に分散するなり、投資信託のバランスファンドなんかもいい。
分散しておけば、リスク対策になる。
一点集中で勝負したい人を止めはしないが、長期で資産形成するなら分散を勧める。
最初からバランスに配慮して投資するバランスファンドを選ぶのもよいだろう。僕がいま購入している投資信託は先に紹介した記事にてふれている。比較的最近発表されたeMAXIS Slimシリーズもコストが非常に安いバランスファンドを扱っている。
毎月分配型ファンドは避ける
投資信託には、毎月分配金が支払われるものがある。年に1度というものもある。
分配金の支払いは少ない方がいい。
なぜだろうか?
ファンドが利益から、もしくは資産を切り崩して分配金を支払うことになるが、その際に投資家に戻すところで税金が引かれてしまう。投資家が分配金を再投資することにより複利の効果を得ようとしても、税金を引かれる分だけ利回りが落ちてしまうからだ。
一方、分配金が少なければ、そのファンドのなかで再投資することができるのでさらなる複利効果による価格上昇を期待できる。投資家は所有している資産の価格が上昇するため、結果的には効率的な運用につなげることができる。
長期投資するなら毎月分配型ファンドは優先順位を避けよう。
まとめ
今の日本の景気は日銀が買い支えていることによる影響が大きい。
いつか破綻してしまうのか、うまくこの異常な状況を脱却できるのか、それはわからない。
できることは、常に最悪ケースと順調ケースを想定して準備しておくこと。
日々勉強すること。
くれぐれも全資産をつぎ込んで身動きがとれなくならないように気をつけたい。。。
今日の記事は自分への戒めも込めて。では。