総合商社は日本を代表する企業ばかり。
三菱商事、住友商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅..etc..と名前を挙げていけば、聞いたこともある人も多いはずだ。
何年か前に商社のことを知りたくて、一冊本を読んだことがある。
印象的だったのは、商社の事業に「これ!」といったルールがないこと。銀行には銀行法、電力事業には電気事業法のように法に基づく事業もあるが、商社法というものはない。
そこにビジネスがあって人に役に立つなら取り組むのが商社。
ラーメンから航空機まで、といったフレーズがあるほどだ。
コンビニから宇宙まで、っていうのも見つけた。
僕は商社に関する本を読んでから、彼らの可能性に期待して動向を注目するようになった。ついでに株価が安かったときに少しずつ買うようにした。2018年-2019年にかけては比較的安定して高い価格を維持していて、下がったら買いたいけど待っててもなかなか下がってこない、といった印象。
今日は、僕が商社に期待し商社株を買う理由をまとめよう。
商社株を持つ3つの理由
1.優秀な人材
就職先人気ランキングでも比較的上位にランクされる総合商社。
世界で勝負したい学生にとって、商社はとても魅力的。ビジネスを広げる舞台・規模・チャレンジング度合いは間違いなく大きい。
就職活動に関するイベントで会社説明会というのがあるが、商社ブースはいつも満員のイメージだ。
そして、そこで説明している若手の商社社員は眩しい程にエネルギーというか輝きというか、何かを放っていた。
日本のエース級の人材が集まる商社。人口が減少していく日本だけではなく世界を舞台にビジネスを展開する商社。
優秀な人材が集まって、成長する舞台があって、一流のビジネスパーソンが育つ。ということはすなわち一流中の一流企業ということではないか。
これが僕の持論。商社株を買う理由1だ。
2.商社は事業内容を変化させることができる
冒頭にも書いた通り、商社はこれをやらないといけないというものがない。
事業のリバランスを実施しながら、リスクをとりつつ新しい事業に挑戦できる。
資源に強い商社、インフラに強い商社、食品に強い、等々各社で得意分野が異なるが、時とともに変化することが可能。
これは大きな強みだと思う。
もちろんリスクの取り方を誤ると会社が傾く。資源価格が下落したときに商社の業績が低迷したのは記憶に新しい。(僕は商社株の買い時!と思って買い増しした)
変化の大きい時代に変化できる企業。そこにビジネスチャンスがあればどんどんトライしていくのだろう。ビジネスセンスに溢れる商社パーソンの活躍に期待大である。
これが商社株を買う理由その2。
3.高い利回り
商社の事業は海外からは評価されにくいと聞く。
海外では専門性が重視される。
あなたは何ができますか、あなたの会社は何ができますか?という具合に。
しかし商社はこの観点で見たときに海外投資家に理解されないらしい。何を専門にしてるの?、と。
だから商社株って結構売られやすいという印象がある。比較的いつも割安な株価に落ち着いているイメージ。最近は配当性向の目安を定めたりして、投資と株主への還元とのバランスに配慮しているようだ。
株価にもよるが、配当利回りは3%や4%を超えてきたりするので、実は投資先としてなかなか悪くない。
商社にお金を預けて、年間3%ほど増やしてもらっているというイメージで僕は投資している。
長期保有なら株価が下がったときが狙い目。高い利回り。これが理由その3。
まとめ
僕が買ったことのある商社株は、三菱商事、住友商事、三井物産、丸紅、伊藤忠商事、アルコニックス…といったところ。
どの企業がどのような事業を営んでいるかは、企業のウェブサイトや事業の報告書を読むのが一番よい。
株を買うとそういった報告書にも積極的に目を通すようになるし、何よりも日々のニュースへの感度を高めることができる。
株主になると定期的に株主宛にレポートが届く。自分が株を保有している企業の一挙手一投足というのは気になるものだ。
今の日本は超低金利状態が続いている。自分の手元に資金を置いておいても増えることはない。
減るリスクはもちろんあるが、増えるチャンスもある株式投資。日本のエースが集まる総合商社に期待して僕は商社に投資する。彼らにお金を預け増やしてもらおうという魂胆だ。
投資の銘柄選定、額、タイミングはすべて自己責任ではあるが、株価が一度下落したら商社株をおすすめしたい。2018年-2019年にかけては、ちょっと高くて手が出しにくいかな。
定期的にいただく配当がなかなかいい収入になっていて、思い立ってこの記事を書きました。
商社のみなさん、引き続き期待しております。よろしくお願いいたします。