家族の写真が膨大にあるのだが、これまではLeicaのJPEGに近づくようにLightroomのプリセットを作り、それを適用してきた。
しかしLeicaはシャドウを締める傾向にあるので、顔が影になったときは黒くつぶれがち。適宜シャドウを持ち上げたりしている。また、手持ちのレンズがなかなかシャープなので、どうしても強い写真になりがちでふんわり感も欲しいと思うことが多い。
フィルム写真もいいなぁと思っていたところ、そうかフィルム風プリセットにしたら良いのではないかと考えた。
この記事は以前書いた「LightroomでLeica M10-RのJPEGの色味を目指して作成したプリセット」の続き。
Leica風にしたものをベースに、フィルム風を意識した写真とする。
行き着いたパラメータ
Camera Profile : Leica M10-R
露光量 + 0.25
コントラスト +10
ハイライト -7
シャドウ -10
白レベル -7
黒レベル -10
自然な彩度 -10
明瞭度-15
かすみの除去-15
トーンカーブでS字カーブを作り、若干暗部を持ち上げる
Color mix(HSL/カラー)にて:
赤輝度 -10
オレンジ彩度+10
青の色相 -10
マゼンダ彩度 -15
紫色相 +5
紫輝度 -5
カラーグレーディングでシャドウを H225, S10, L0
粒子 適用量15, サイズ30, 荒さ30
メモ
- ライカのJPEGはシャドウが暗くなりコントラストが強調される。これまでシャドウ-20、黒レベル-20としてきたがこれを-10にした。0でも良いが、ライカっぽさは残した方が良いかなと。
- 写真が全体的に明るい方がふわっとするので、露光量を+0.25。
- ふんわり感を出すために、明瞭度を-15、かすみの除去を-10。これらはかなり写真の雰囲気が変わるので、低くしすぎないように意識。
- 空の青を強調するために、青の色相を結構いじって-10
- オレンジを少し強めるために、オレンジの彩度を+10
- トーンカーブで暗部を若干持ち上げ、カラーグレーディングでシャドウに青を若干入れる(緑を入れてみるとよりフィルム風になるが、好みと違ったので青が主)
- 粒子感を出すために、粒子を追加
比較
何枚か比較の写真を載せよう。
1枚目がライカM10-RのJPEG風にLightroomで編集したもの。2枚目が今回アレンジしたもの。
おわりに
家族に見せたら、明るい写真の方が評価が若干良い。
今度から2つ現像して比較するのが良いかなぁと。
一つ写真の幅が広がった気がする。
色々といじっていると発見があるもの。今回の若干フィルム風ふわっとした写真も飽きるかもしれないが、自分が気にいる写真とは何かを考えながら写真を楽しんでいければと思う。