ふとしたきっかけで読んだ、「脳と体が若くなる断食力」。年なのか調子が上がらず、体がいい状態じゃない感覚があるここ数年。どこかでヒントを探しているのかもしれない。
本書は前半で断食がなぜ効果的なのかを説く。そもそもの前提として、よくないものが体に入って来てしまうところから解説される。
あと、そもそも現代人は食べ過ぎだと。3食食べ始めたのは比較的最近の歴史。
また、体調不良など食欲がないときに無理して食べるのは体の原則に反している、と。動物たちは体調不良の時は餌を取らずにひたすらじっとして休むらしい。
食事はエネルギーを使う。内臓や体を修復したいなら、一旦食べないことが良い、ということらしい。動物は調子が悪い時は食べずにじっとしているそうだ。
朝食の位置付けも興味深い。朝はあまり食べなきても良いと。就寝の絶食状態から起きてたくさん食べるのは負担が大きい。もともとbreakfastは「断食を破る」の意。
断食の目的は何か。正しく食べること。「食べるために、食べない」。食べることは生命維持活動。正しく栄養を取り入れるのが本質。
ふむふむ。納得感はある。
マーガリン等に使われるトランス脂肪酸がよくないことは知られているが、その他にも有害なものを体に蓄積してしまっている可能性がある。それらがどう体に良くないのか、そして、なぜ断食に効果があるのかを本書は説明する。
気にしすぎると食べるものがなくなってしまう気がするが、食べるものを選ぶ際の視点の参考になると思う。
あと、宗教と断食は興味深かった。読書はいろんな観点を持てるようになる。
いきなり断食に入るのは思考停止すぎる気もするが、空腹を感じることは少ない時代であると思うしその実感がある。
体調が良くなるか、が一番重要であり、何事もモノは試しなので、少し空腹を感じる時間を増やしつつ、おやつ含めて食べる回数を減らしてみるか、という気になった。また、食事の改善にも取り組もうかなと。
体調に変化が出るには時間がかかるはず。とりあえず試してみよう。
僕はかなり細い体格なので、さらに痩せることがあると心配されそうだけど。
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