久々に映画を見たので、感想を簡単にメモしておきたい。
その映画のタイトルは、『CONCLAVE』。日本語名は教皇選挙。
Wikipediaによれば「全カトリック教会の最高司祭たるローマ教皇を枢機卿による投票で選出する手続きのこと」。
タイトルの通り、それを舞台にした映画。
以下感じたことメモ。
教皇選中は皆こもりっきりのため、外に出ない。よって太陽の光のない映像が長い。
全体的に映像の光量はアンダー気味で、映像の1シーン1シーンが個人的には好みだった。また太陽光のあるシーンも光と影のバランスが美しい。
被写界深度浅めの画像が多いのだが、ボケ味が自然で美しく、周辺光量落ちもあって抜群の雰囲気の世界観。どんなカメラとレンズなんだろうなと思ったり。絵画的というか。
そして一つのシーンで一度定めた合焦部は変わらない印象で、またピントは人の表情に合わせてあることが多かった。各々の表情がこの映画の中心にあると思った。
選挙では、一定票数以上を一人が獲得しないと終わりにならない仕組み。決まらないとまた次の選挙を行う。都度、煙が上がるのだが、この辺りはコンクラーベが描かれていたダン・ブラウン著の小説『天使と悪魔』を読んでいたので、イメージのある内容ではあった。映画鑑賞前に、コンクラーベについて少し事前に調べておくと良いと思う。
物語の中身を言うことは避けたいが、選挙が進むにつれ並行して進むそれぞれの話。
各々の表情。
宗教と争い。光と闇。
様々なテーマ。
この映画が伝えようとするメッセージは何か。考えながら観た。
映像と内容と。非常に惹き込まれる映画だった。
観てよかった、と思える映画だったかな。興味がある方はぜひ。