レンジファインダーカメラは細かい画角の調整・確認が困難。それがいい。
そんなコメントを見つけた。
それだ、と思った。
僕はメガネをしてるのもあって、35mmレンズをつけてM10-Rのファインダーをのぞいても、ブライトフレームの端から端まで視野に入らない。実は結構適当にフレーミングしている。
作り込めない、背景に余計なモノが写る。そういう写真は良くない印象になることも多いけど、それこそが日常。
そこにそれがあった、そこにその人がいた、そういう写真は日常を残す上では重要な要素になりうる。
僕が撮る写真の9割は家族。家で撮る写真も多い。
レンジファインダーをのぞき、子どもにピントを合わせ、シャッターを切る。散らかったおもちゃとか畳んだ洗濯物とか写るけど、気にしない。
ああ、あのときこのおもちゃ使ってたねぇ、と。
街を歩いて適当に35mmの単焦点レンズで切り取る。その街のそのときが写る。自分の35mmレンズの使い方はそれでいいのかなと思った。
35mmは自分にとって広すぎず狭すぎずな画角。家族はもともとそれぞれの距離感が近いので、子ども2人を入れようとすると50mmより35mmの方が使いやすい。
今も50mm f1.4のレンズは活躍してもらってるけど、現状は変化をつけたくなったときに50mmに付け替える、くらいの位置付けで使っている。将来、撮る写真のジャンルが変わったら、50mmをメインで使いたくなるかもしれない。
それまでは35mm単焦点レンズメインで日常を撮り続けていきたい。