1年ほど使ったLeica Q2。
残念ながらこの1年、これを持って旅する機会はなかった。COVID-19恐るべし。
ただ、たくさんの日常をこのカメラで切り取った。
ボキャブラリがないので、伝わらないかもしれないが、自分なりに 1年間使ってみての素直な感想を述べていきたい。
使い方
僕が所有するいわゆる“カメラ”はLeica Q2の1台のみ。他にカメラを使うのはiPhoneのみ。
ライカQ2を常時持ち歩いているわけではないが、撮影する機会がありそうなら鞄に入れておく感じ。
ポートレートから風景からモノ撮りまで全てこのカメラで行う。
単焦点レンズでありながらクロップすることにより28mm, 35mm, 50mm, 75mmと変更できるのはなかなか便利。
一台で幅広く対応できるカメラを探していたが、Leica Q2はその目的に合致する。
撮影のスタイル
僕のスタイルは以下の通り
- 基本JPEG撮影
- 撮影時にホワイトバランスを選んで色味を選択
- 基本スタイルはスタンダード(モノクロをたまに使用)
- F値はマニュアル、ISOとシャッタースピードはオート
- 静止しているものを撮るときはマニュアルでピント合わせ。子供や動く被写体を撮影する際はオートフォーカスを使用
- 28mm、35mm、50mmの焦点距離を切り替えながら構図検討。75mmは使ったことがない
カメラ任せなところが結構ある。ライカさんの作る画に従いますよって感じかしら。
幅広い場面を1台で
その辺を散歩して花を撮る。
桜を撮る。
紫陽花を撮る。
海を撮る。
夏空を撮る。
秋を撮る。
夜景を撮る。
夕景を撮る。
モノクロで撮る。
モノを撮る。
人を撮る。
画角を28mm、35mm、50mmと自由に切り替えながら。これがなかなかうまくできている。
単焦点レンズでありながらこういう使い方ができるので、「さまざまなシーンを一台で。」が成立。
もちろん後から普通の写真編集でクロップしてもいいので、とりあえず高画質で撮ってあとで編集、というのもできる(日常的にやっている)。
ライカQ2で撮った写真の印象
ボキャブラリーないなりに表現すると…(素人なので…)
- 立体的
- 撮りたい被写体が浮かび上がるような。
- 密度の高い写真が撮れる
- 濃いめの仕上がり
- 光と影が強調して表現されるイメージ
- 色味はちょっと違和感あることもある
- ライカな写真を楽しめる
何枚も撮っていると、おおっ!と思うような写真が撮れる。
うまく表現できないのだけど、被写体が輝くような、浮き上がるような。
一回これにハマってしまうと抜け出せないかもしれない。
自然か?というと、そういう仕上がりじゃないこともあって。ライカな画になるという印象。
作品が出来上がる感じ。この辺は好みが分かれるのかなぁと思う。
ライカQ2の前はSony α7+単焦点レンズを使っていたけれど、全然違う写真で驚いた。
あと、JPEG撮影にあたっては色味がイメージと合わない、調整しにくい印象がある(Rawで撮って自分でやりなさいって話かもしれないが、日々の手間を考えると結局…)。2020年にあったファームウェアアップデートで改善された気もするけど、まだイメージと合わせられないときもある。
オートフォーカスについて
精度や追従性はそんなにすごいと思わないけれど、それなりに使えるかなというところ。うまく働いてくれないこともあって、マニュアルフォーカスに切り替えてしまうこともある。
最短撮影距離
結構寄れる。これは便利。
以前使っていたカメラが70cmくらいで、「ああ、だめか」と思う機会が多かった。ライカQ2はピント合わず「ああ離れなきゃ…」というのがない。さっと構えてさっと撮れる。
テーブルフォトや、子供がグーっと近づいてきたときなど撮影距離の短さは武器になる。
リンク:Leica Q2のマクロモードと最短撮影距離17cmについて。寄ってくる子供の写真やモノ撮りに活躍。(2020.2.12)
ライカQ2本体について
シンプルで無駄のないデザイン。格好いい。
大変気に入っている。飽きることがない。
右手で掴むところのないフラットなデザインだけど、慣れるとこれはこれ。特に難しさは感じない。
ボタンもシンプルで数も限られているので、操作も慣れれば難しくない。
重いけど、このクオリティのカメラにしてはコンパクト。そして防塵防滴。使い勝手は素晴らしい(そういう環境に持ち出す機会がないのだけれど)。
バッテリー
旅行で大量の写真を撮る機会がなかったので、バッテリー不足を感じたことはない。ここは評価できない。
写真の容量
さすが4730万画素。1枚あたりJPEGでも平気で20MBになったりする。
たくさん写真があると本当にストレージを圧迫してくるので、保存場所の確保は必須。
僕はお気に入りの写真を除いて外付けドライブに保管している。
SDカード
購入したSDカードはこれまで特に問題なく使えている。
容量は、旅行でひたすら撮影する機会もないのであまり困ることはなかった。
Rawでの撮影が少ない僕の場合、64GBで十分すぎるほど。
詳細記事はこちら:Leica Q2に使用するSDカードにSanDiskのExtreme Pro SDXC UHS-IIを購入。選んだ理由と考え方。(2020.1.18)
周辺アクセサリー
ソフトケース、ストラップは丸紐を選び、1年ほど使ってきた。
見た目的にも、使い勝手としてもとても良い。
ソフトケースは若干大きいかなーというところだがインナーの色合い気に入ってるのでそのまま使い続けている。
Leica Q2のレザープロテクター(ケース)を装着するかどうか悩んだ結果、購入したのはソフトケース。(2020.1.14)
ときおりレザーケースが欲しくなって検索・調査してることはヒミツ。
なお、マジックテープがこの編み紐ストラップと相性が良くなくて、くっつくと毛羽立ててしまいそうなのが唯一難点。ケース外す際にくっつかないように気をつけている。
ストラップは大変使いやすい。いいお値段したけど買ってよかった。さらに長期間使ってみたときに、どうなるかはいつかレポートしたい。
ARTISAN&ARTIST 組紐タイプのシルクストラップ×ライカQ2。REDが美しくマッチ。(2020.8.20)
レンズキャップは外しっぱなし
以前レンズキャップは付けないことにした、という記事を書いた:Leica Q2、レンズキャップを持ち歩くかどうか。僕は持ち歩かない派です。(2020.2.8)
ずっとこれでやってきたけど特に問題なし。
首からぶら下げてるときはソフトケースを常時つけっぱなし。
撮影するときはソフトケースをさっと外す。レンズキャップはないのでこの一連の動作であまりストレスがない。
レンズキャップを失くすこともない。なぜならずっと家に置いてあるから。。
フィルムとフィルター
フィルターはカメラと同時に購入してそのままつけっぱなし。特に違和感なく不具合もなく。
フィルムはノングレアタイプを最初に使ったものの違和感が大きく、途中でクリアタイプに変更。その後特に問題なくずっと使っている。クリアフィルムの方が僕はいいかな。
詳細はこちら:Leica Q2と同時に購入したモノ。レンズフィルターと液晶保護フィルム。(2020.1.17)
一年間使ってみての印象中心のレビューでした
買って後悔したことは一度もない。むしろ写真の楽しさを教えてもらった。そしてLeicaというメーカーのこだわりを感じることができた。
一台で幅広い場面に対応できるというのはやはりナイス。ポートレートから景色から何かにフォーカスしての撮影までこなせる。僕の場合、外出するときにこのカメラ1台を鞄に入れておけばOKだ。
Sony α7は6年ほどお世話になった。Leica Q2も長くお世話になるだろう。
まだまだ一年。これからの人生を共に記録していく相棒。よろしく頼む。
ああ、早くこのカメラと旅に出たいなぁ。。