その厚さ0.3cm – 1.7cm。
重さ、1.08kg。
ストレージはSSD。
シンプルなデザイン、トレードマークのAppleマーク。
凛とたたずむその姿。
シャープなボディはできるマシンであることを主張しているようにも見える。
美しく、所有する喜びを感じられるのはMacBook Airの魅力の一つ。
開いてみても、その美しさは失われない。
余計な装飾はなく、キーボード、トラックパッドがバランス良く配置されている。マウスがなくても操作性が高く、付属品なしでも十分に使えるモバイルラップトップコンピュータ。
電源を入れればそこに広がるのは、無限の可能性….
お気づきの人もいるだろう。
これは最新のMacBook Airではない。
ちょっと前のモデルでもない。
これはMacBook Air Mid 2011モデル。2020年からなんと9年も前に発売されたものだ。
Windowsマシンとして活用していた
僕がこれを購入したのは2011年。
当時MacBook Air 2009年モデルを使っていたと記憶している。
Windowsまだまだ必要で、WindowsのノートPCを探していたがお気に入りのデザインのものは見つからなかった。
また、日本のメーカーの製品を買うと余計なソフトが入っているのも嫌だった。シンプルなコンピュータが欲しかった。
そこでたどり着いた答えが、MacBook AirでWindowsを使うこと。Boot Campと呼ばれ正式にサポートされていて、WindowsとMacOSとを切り替えて使用できる。
そのためにスペック高めにしたMacBook Air 11インチモデルを購入した。
SSDは256GBととし、Windows側の容量を厚めにして使用。
Window 7、Office (Word, Excel, Power Point)は個別に購入しインストール。僕にとっては最高にクールなWindowsマシンだった。
(MacOSはちょこちょこ使う程度)
11インチというサイズ感は絶妙で、画面は狭いと感じるものの、薄いカバンにも余裕で入るそのコンパクトさはさすが。仕事にも活用していた。
Windowsでしかできないことはそれなりにあるもので、何年もの間、活躍してくれた。
しかし、ついにお別れのときが来てしまった。
2020年1月、Windows 7はサポート終了となった。
2020年Windowsマシンは必要か?
Windows 7のサポート終了にあたり、対応に迫られた。
新しいWindowsを購入し、再び同じMacBook Airに入れるか。しかし2011モデルのMacBook Airでは厳しい。新しいマシンを買う必要があるが、それはもったいないように思えた。
僕はMacBook Pro 13インチ(2015/2に購入)を持っている。しかしストレージ容量に余裕はない。
WindowsのOSと新しいOfficeを購入するだけで結構いいお値段がするが、さらにMacBookまで買い直しとなるとすごい金額になる。
Windowsマシンを購入するという手段もあるが、本当に必要だろうか?そう感じた。
調査して考えた結果、もうWindows PCはいらない、ということだった。
WordやExcelは必要。でも2020年現在、Office 365を入れればiPhoneでもiPadでもMacBookでも使える。互換性もあまり心配ないようだった。
だからOffice 365を契約しよう。そう結論づけた。
3月に導入したOffice 365はBoot Campを利用しているMacBook Airを手放すためのステップの一つだった。
Good Bye, MacBook Air
パソコンを手放す際は、いくつか手順を踏む必要がある。各種サービスの認証解除や、ディスクの削除など。
Boot Campを使っている場合、まずWindowsを削除する。
続いて、Mac側のディスクを削除し初期化する。
電源を落とし…
箱に戻す。
次に誰か使ってくれる人に渡すために。
Good Bye, MacBook Air 11inch (Mid2011).
長い間、ありがとうございました。
この記事は、感謝を込めて、このMBAを持っていたということを記録に残すものです。
驚くべきリセールバリュー
9年前のモデルでも、まだまだ使ってくれる人はいるだろう。そう思って買取りに出した。
どうやらSSDにエラーが出ていて寿命に近いとのこと。それでもキャンペーンで増額いただいたとはいえ、14,250円の値がついた。
これにはとても驚いたが、完成されたデザインゆえ外観に古さはなく、まだそれなりにニーズがあるのだろうと理解した。
Appleのリセールバリューの高さは今後も維持されるだろうか。引き続き、素敵な製品の開発をお願いしたいと思う。