カカドゥ国立公園はオーストラリアのノーザンテリトリー(北部準州)に位置する。ここでは多くの生き物が生活する広大な自然とともに、はるか昔に描かれたアボリジナルの方々が残したロックアートなどがあり、世界遺産(複合遺産)に登録されている。
見所はたくさんあるのだが、僕はYellow Water Cruise(イエローウォータークルーズ)というアクティビティに参加し、感動するほど美しいシーンに出会うことができたので、ここにフォーカスをあてた旅行記を残そうと思う。
この旅行記は、2015年の8月にカカドゥ国立公園を訪れた際のものです。
Yellow Water Cruiseと旅の計画
イエロー・ウォーター・クルーズは、大湿原をクルーズしながらそこに生活する動物、美しい植物や花を鑑賞することができるアクティビティ。
1日に複数回開催されるクルーズのうち、動物たちが活動的になる早朝と夕方の2回がオススメと言われている。特に早朝がよいと聞いていたので、6:45AM出発の2hourコース(朝食付き)を予約。ここを決めてから旅程を確定していった。
各種情報のチェックや予約は以下の公式サイトから行った。
Kakadu Tourism – Explore Kakadu National Park
イエローウォータークルーズのポイントまで、ダーウィンという街から車で3時間以上運転することになるので、前日に現地に入っておく必要がある。だから日帰りで早朝のクルーズに参加するのは無理で、一泊二日の旅程を組むことになる。
宿はクルーズの出発地に近いCooinda Lodge Kakadu
カカドゥ国立公園内の宿は選択肢があまり多くない。早朝のイエロー・ウォーター・クルーズに参加するなら、クルーズの出発地に近いCooinda Lodge Kakaduがお勧め(この記事の後半にロッジの雰囲気を写真で紹介しています)。
![Cooinda Lodge Kakadu Map](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/Cooinda-lodge-kakadu-map-e1552221535674.jpg)
クルーズの案内にはクルーズの出発時間の20分前(6:25)にCooinda Lodgeのバス停に集合と記載があった。
訪れる時期について
雨季(11月〜3月頃)は水量が多く、通行止めになるエリアも発生するため、この時期に訪れるのはオススメしない。乾季の気候の良い時期の旅行を計画しよう。
ダーウィンからのアクセス
カカドゥ国立公園には、ダーウィンから車でアクセスする。
ダーウィンの街から車で直接Cooinda Lodge Kakaduに向かったとしても3時間ちょっと。カカドゥ国立公園自体が非常に大きいので公園の入り口にたどり着いてから、目的地にたどり着くまでかなり走る。規模の大きさに驚くばかり。
Yellow Water Cruise(イエロー・ウォーター・クルーズ)旅行記
初日の夕方
1泊2日の2日目の早朝にクルーズは出発するため、前日は早めに宿にたどり着きゆっくりすることとしていた。夕日が落ちる時間にふとクルーズのポンツーンがある場所にいってみようと思い立った。
車でちょっと移動して、歩いてみたところ…
![サンセット前のイエローウォーター カカドゥ](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/B6DAB460-CF60-4073-AB7A-869DDB866BF6-e1552221933465.jpeg)
美しい川と樹木の景色が広がっていた。
さらに歩くと…
![Yellow water Kakadu sunset](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/yellow-water-sunset-kakadu2-e1552221610373.jpg)
そこには何人か先客が。
どうやら夕陽を眺めるベストポイントのようで、みなさんサンセットを観賞するために待っている模様。
逆光の中、輝く姿がまた美しくて写真を何枚も撮った。ふと思い立って行動したことでステキなシーンに出会うことがある。これが旅の楽しいところ。
![夕日が沈んだ後のイエローウォーター](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/FF2208CB-F730-4AE5-803E-3F66ED7F918E-e1552221974771.jpeg)
最高の夕陽を目に焼き付け、翌日を楽しみに就寝につく。
2日目
ここからは多くを語らず、写真にて雰囲気をお伝えしていこうと思う。
6:35 出発前
![出発前のイエローウォータークルーズ](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/C1898C43-E944-40F3-A049-14F7B4B2EA60-e1552222016828.jpeg)
6:48 木と鳥たちのシルエット。まだ色のない世界。
![日の出前のイエローウォータークルーズ](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/F83B247D-4BF1-4CDC-9252-B4964B483612-e1552222055450.jpeg)
クルーズ船の上で日の出を待つ。
![日の出前 イエローウォータークルーズ](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/before-sunrise-yellow-water-cruise-e1552221421200.jpg)
7:03
![日の出 イエローウォータークルーズ カカドゥ国立公園 早朝](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/61CD7CCD-F3D4-4CF5-9103-EF2AE301FB68-e1552222333372.jpeg)
朝日のやわらかさ。
7:25
![クルーズの乗客のみなさん カカドゥ](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/34444F3D-957C-45EE-B4CA-8709615AC6E8-e1552222116688.jpeg)
みんなが動き出すのを感じる。
![虹 イエローウォータークルーズ](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/FF923AA7-334E-46D0-8845-0479D84C2034-e1552222177130.jpeg)
何回かクロコダイルにもであう。クロコダイルとクロコダイルがすれ違うシーンにも出会ったり。
![ワニ イエローウォータークルーズ](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/B3047714-5C85-4C95-8B59-CB1E02488768-e1552222217747.jpeg)
![鳥たち カカドゥ クルーズ](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/136FAC1F-3566-41C5-B8A6-75A8A05D7694-e1552222263410.jpeg)
カカドゥ国立公園に行く人というのは少ないと思うけど、チャンスがあればぜひ旅行先として検討してみてほしい。僕は人生変わるくらいの経験ができた。自然の美しさ、大地の雄大さに心揺さぶられる経験は、一生の思い出。
Cooinda Lodge Kakadu(クーインダ・ロッジ・カカドゥ)
宿泊したCooinda Lodge Kakaduはなかなか悪くなかった。こういう場所にいわゆる都会のそれなりのホテルのキレイさを求めてはいけないけど、僕にとってはストレスなく過ごせるくらいの場所でありがたかった。
![](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/Cooinda-lodge-kakadu-outside-e1552221552764.jpg)
ロッジ形式で敷地内に点在する部屋に宿泊。
部屋はごく普通にベッドやシャワールームが完備されている。
![](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/Cooinda-lodge-kakadu2-e1552221579932.jpg)
![](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/cooinda-lodge-kakadu1-e1552221569745.jpg)
レストランも開放的で料理もよかった。
![クーインダ ロッジ カカドゥ](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/Cooinda-lodge-kakadu-dinner-e1552221461108.jpg)
ここのいいところはとにかくクルーズの出発場所に近いこと。イエローウォータークルーズを楽しむなら第一候補に入れていいと思う。
カカドゥ国立公園は見所が満載
Ubirr(ウビル)
Ubirr(ウビル)はカカドゥ国立公園の中でも最も有名な場所の一つで、壁画や広大な大地をみることができる。旅程を検討する際、Ubirrもぜひ行き先に入れておこう。
ところどころにガイド看板があるのでどこにロックアートがあるか判る。
![](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/5B1007CC-AF87-45B2-AAFE-586AFAD844A6-e1552222290924.jpeg)
だだっ広い景色に息を飲む。写真1枚に収められるようなスケールではなく、とにかく圧倒的。ここに大昔住んでいた人たちがいたのか…と。
![kakadu national park land](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/B1CE0D00-CD2A-4F16-8480-3F7DA25B3D91-e1552222392890.jpeg)
時間の都合で僕らは日中訪れたけど、夕方のサンセットタイムはまた素晴らしい景色が広がるらしい。チャンスがあればぜひそのシーンを見にきたい。
湿原(Mamukala Wetlands)
![](https://engineershareinfo.com/wp-content/uploads/2019/03/mamukala-wetland-kakadu2-e1552221599378.jpg)
北西側からカカドゥ国立公園に入った場合、道中にあるのがMamukala Wetlands。ここではちょっとした散策とバードウォッチングができるので、ぜひ立ち寄ってみよう。
まとめ
オーストラリアのノーザンテリトリーを旅行するなら、絶対に行っておきたい場所、カカドゥ国立公園。そして必ず経験してほしいイエロー・ウォーター・クルーズ。
美しい景色、大自然の偉大さ、活動を始める鳥たち、悠々と泳ぐワニ…本当に忘れられない経験となった。訪れる時期によってはクルーズが始まってから日の出の時間がくるので(サンライズの時間は確認しておこう)、船の上から日の出を拝むことができる。これがまた格別。
そして、広大な自然の中で見る夕陽もまた格別。
オーストラリアにあるカカドゥ国立公園の魅力をこの記事で少しでも伝えることができたなら幸いです。