美しくデザインされた街並みと大自然の両方にアクセスできるSydney(シドニー)。この都市は、オーストラリアを訪れるなら必ず検討対象に入れたい街だ。
今回は、僕がシドニーを訪れた際の4日間のスケジュール詳細を紹介します。実際に訪れたのは2015年12月30日〜2016年1月2日。これから旅行を検討される方に参考になれば幸いです。
旅の概要・目次
ツアー等は特に申し込まず、徒歩やフェリー、電車での移動をメインにシドニーという街を楽しむプランとした。
1日目 ロックスエリアを徒歩でめぐる
2日目 フェリーを活用したシドニー観光
3日目 ブルーマウンテンズで大自然を感じる
4日目 Billsでの世界一の朝食とPaddingtonエリア散策
それでは初日から4日目について1日ずつ紹介していこう。
シドニー旅行初日。ロックスエリアを徒歩でめぐる
1日目はシドニーの市内を歩くプラン。歴史ある建物が並ぶRocks(ロックス)エリア、Harbour Bridge(ハーバーブリッジ)、Pylon Loockoutから眺めるシドニーの美しい街並みは見所が満載。
スタート地点は以下の地図に示すCircular Quay(サーキュラー・キー)。
そこからの徒歩ルート計画は以下の地図に書き込んだ通り。確か実際に街を訪れたときは、必ずしも計画通りにはいかなかったと記憶しているが、まぁだいたいこんな感じの計画で街歩きを楽しんだ。
1.Circular Quay(サーキュラー・キー)をスタート
英国からの最初の移民船が到着したというサーキュラー・キーを出発地点とする。
サーキュラー・キーエリアを歩くと度々足を止めて写真を撮る機会に出会う。オペラハウスの横顔は美しかった。
2.ビジターセンター
散歩ルートの最初の方にビジネスセンターの近くを寄るので、必要に応じて訪れよう。
3.カドマンズ・コテージ
シドニー最古の建物といわれるカドマンズ・コテージも立ち寄ってみては。
4.Rocks(ロックス)エリア周辺
ロックスエリアで歴史を感じる景色を楽しみつつ、大通り・橋の西側に向かう。このエリアはテラスハウスが点在していて人気があるらしい。
テラス・ハウスは2階建が多くて、隣と隣の家が近接している。大昔につくった家が残っているのは歴史への想いと地震の少ないオーストラリアゆえなのかなぁなんて考えながら歩いた。
5.The Lord Nelson Brewery Hotelでビールを。
オーストラリア最古のパブといわれているロード・ネルソン・ブリュエリーはガイドブックにも紹介されていた場所。ある程度歩いて喉がかわいた状況でたどり着くルートを計画しておいたので、予定通りお店に立ち寄りクラフトビールを楽しむ。
とても雰囲気のあるカウンターで、メニューを見ながら何を飲もうか悩む。
シドニーという街で、ロックスを歩き回ったあとに飲んだビールは最高に美味しかった。これマジでオススメですよ。
6.シドニー天文台
続いて訪れたのはシドニー天文台。オーストラリア最古の天文台を見学するのもいいが、僕はここから観る景色をオススメしたい。ロックスの丘の上に立つこの場所からは、ハーバーブリッジやシドニーの街並み、海が一望できる。
綺麗な青空も印象的だった。
7.アーガイルカット
シドニー天文台の次はアーガイル・カットに向かう。
アーガイルカットはオーストラリアに連れてこられた囚人たちがノミと金槌だけで掘ったトンネルで、長い期間をかけてつくったもの。街を構成するさまざまな場所に歴史があるので、それを楽しみながら歩く。
8.Pylon Lookout(展望台)
ハーバーブリッジの付け根にあるパイロン展望台。登ればシドニーの街を360度見渡すことができる。2015年末に訪れた際は入場料が13AUDだった。
記憶によると、グラウンドレベルからのアクセスはできなくて、橋の上をある歩いていくと入り口にたどり着く。この記事の最初の方に載せたロックスエリア散歩ルートには記載していないが、天文台を訪れた後に時間があったので立ち寄った。
上まで登れば下の写真のような絶景が臨める。天気がよければ最高の景色を堪能できる。旅のプランに盛り込むことをオススメしたい。
ハーバーブリッジも間近で見れば大迫力。
歩いてきたロックスエリアも一望できる。歴史ある街並みと、高層ビル群、そして世界遺産のオペラハウスを楽しめるシドニーという街の懐の深さを感じることができるだろう。
サーキュラー・キーへ戻る
ここまで歩いたら上陸記念碑に立ち寄りつつ、サーキュラー・キーに戻る。ロックスエリア含めこの辺りにはレストランがあるので、食事に困ることはない。
Darling Harbour
午後はサーキュラー・キーからシドニーの街を歩きながらDarling Harbourへ向かった。
直接歩くと30分くらいの距離(フェリーで移動することもできる)。レストランや水族館など各種施設が集まっていて雰囲気抜群のエリアなので、夕食の場所を考慮しつつ訪れてみてもよいと思う。
2日目。フェリーを活用したシドニー観光
2日はフェリーを駆使した観光を計画。シドニーのフェリーはローカルの方も旅行者も利用する一般的な交通手段となっている。
僕は以下の理由からサーキュラー・キーからマンリーワーフ行きのフェリーを利用した:
- マンリービーチは美しく訪れる価値があるとの情報あり
- フェリーの航行中に違う角度からのオペラハウスを眺めることができる
フェリーのルートは以下のGoogle Map参照:
Circular Quay → Manly Wharf
サーキュラー・キーを出発したフェリーはすぐにオペラハウスの前を通過する。
この角度から見るオペラハウスも美しいのでカメラチャンスを逃さないようにしよう。
その後は以下のようにシドニーの中心地を離れ、目的地に向かう。
マンリーワーフへ到着すると、美しい景色が広がっていた。普通のフェリーの到着するポイントなのだけど、キレイな海、透き通った空に思わずシャッターを切ってしまう。
MANLY WHARFに到着したら、ビーチに向かう。
マンリーワーフからマンリービーチまで徒歩で10分くらい。それほど遠くない。
シドニー中心部とはまた違ったサーフ系の雰囲気を感じる街並みだった。
Manly Beachの美しさはため息もの。シドニーという都市からフェリーと徒歩で数十分の場所にこんなにキレイなビーチがあるなんて。と驚いた。
改めてシドニーはいい街だな、と。
マンリービーチの他にもボンダイビーチなど有名なビーチが複数あるので、旅のルートに応じて訪れるビーチを選定しよう。今回はフェリーで移動しながら、ということを考えてマンリービーチを選定した。
マンリービーチからはまたフェリーでサーキュラー・キーに戻る。
Circular Quay →Darling Harbour
サーキュラー・キーで別のフェリーに乗り換え、ダーリンハーバーへ向かう。ここであえて徒歩で向かわないのは次のような写真を撮るため。
このフェリーはハーバーブリッジの下をくぐるため、橋とオペラハウスの両方を1枚の写真に収めることができるのだ。迫力ある写真が撮れるだろう。
ダーリンハーバーに到着したら、次の目的地はフィッシュマーケット。
フィッシュマーケットはなかなかの大きさ。牡蠣とビールが美味しかった、本当に。
時間があればシドニーの街歩き
2日は時間に余裕もあったので、シドニー中心エリアも散策。
QVB(クイーン・ビクトリア・ビルディング)は外装も内装も豪華で買い物をせずとも歩くだけで楽しめる。
お気に入りのカフェを見つけるなり、観光するなり、買い物をするなり、計画を立てるもよし、ブラブラ歩くもよし。
New Year’s eveの花火
年末にシドニーを訪れるなら必ず見ておきたいのが花火。
とにかく盛大に新年の幕開けを迎えるので、あらかじめどこで花火を見るのか決めておいて、適切なタイミングでその場所に到着しておきたい。
ネット上で探せばオススメの鑑賞ポイント情報が見つかると思う。お金に余裕があれば、有料の席を確保しておくと思い出に残る花火鑑賞となるだろう。
3日目。Blue Mountains(ブルーマウンテンズ)で大自然を感じる
1/1は街もお休みのところが多いらしい。だから市内観光ではなく、大自然の方を楽しむべく、ブルーマウンテンズを訪れることにした。ブルーマウンテンズは日帰りでも楽しめる世界遺産で、多くの観光客に人気の場所となっている。
この旅ではツアー等ではなく、電車で直接訪れることに。
ブルーマウンテンズへの行き方
シドニーセントラル駅からKatoomba駅まで電車で移動する(約2時間)。
Katoomba駅に到着したら、バスでScenic World(シーニックワールド)へ向かう。レイルウェイやスカイウェイといったアトラクションが有名。
ブルーマウンテンズを歩く
ウォークウェイという散策路を歩くのも大自然を感じることができてGood.
ブルーマウンテンズ周りを歩いて回るとそこには壮大な景色が広がっている。
ユーカリから蒸発する油分が太陽光に反射して青く霞んで見えることからブルーマウンテンズと名付けられたらしい。この壮大さは現地で感じて欲しい。とても写真では伝えきれない。
年末に訪れる場合は、オーストラリアは夏。僕らはかなりの暑さにやられ、予定より早めに切り上げることにした。歩きやすい格好はもちろんだが、飲み水を切らすことがないよう気をつけよう。
帰りはブルーマウンテンズから乗ったバスでLauera駅で降り、そこから電車でシドニーセントラル駅へ戻った。
ツアーがあるならツアーを活用するのも手だし、自分で電車とバスを乗り継いで現地まで行っても十分楽しめると思うので、お金や時間と相談しながら決めよう。
ツアーを使わないメリットは自分たちの体力次第で早めに切り上げるなどの柔軟なプラン変更ができること。デメリットは移動手段を自分で調べて対応する必要があること。旅慣れると後者の方がメリットが大きいかなと思います。
4日目。Billsでの世界一の朝食とPaddingtonエリア散策
世界一の朝食とも紹介されるBills Cafe。その発祥の地はシドニー。ダーリンハーストとサリーヒルズの2店舗あるが、4日目はPaddingtonエリアを散策する予定だったので近い方のBills Darlinghurst店を訪れることにした。
Bills Darlinghurst : 433 Liverpool Street Darlinghurst NSW 2010 (Google map)
落ち着いた街の中を歩いて行くと写真の外観の店舗にたどり着く。到着した時点で既に順番待ちの人たちの列ができていた。ただ、数分程度の待ち時間で席に案内されたので、それほど待ったという感じではなかったかな。
僕が注文したのはFull Aussie。
食事、コーヒー、店舗の雰囲気、どれをとっても素晴らしく、人気があるのもうなずける。
さて、世界一の朝食というフレーズについては、少し思うところがある。それは個人個人の好みによるなぁということ。日によって食べたいものも違うだろうし、このお店に行ったら必ず満足できるかというと、それは人それぞれなのかな、と。ただ、クオリティが高いのは間違いない。
パディントン周辺を散策
朝食をすませたらパディントンエリアを歩く。
とてもファッショナブルなエリアで、建物自体もおしゃれだったりお店の中をのぞいても楽しめるエリア。
土曜日に開催していたパディントンマーケットにも立ち寄ってみた。
さまざまなグッズが並んでいて、最終日のお土産選びにはとてもよかったかな。開催される曜日が限定的なので、訪れたい場合は事前にいつ行くかしっかり計画を立てておこう。
最後にオペラハウスを再訪
旅の終わり、シドニーを離れる前にオペラハウスを訪れた。
街の一部にとけこむオペラハウスは美しく、シドニーに関する多くの写真に写っている。そんなオペラハウスだが、実際に間近で見てみると少し印象が変わる。シェルの部分が上の写真のように造られているのだけど、遠くから見る模様、色とは違って見える。
設計者は構造、材質、見え方など多面的に考えながら設計したに違いない。数十年経過しても美しさを失わずに街のランドマークとして輝くというのは本当にすごいこと。
十数年間の建設期間にさまざまな苦労があったことが想像できるが、関わった方々にリスペクトしつつシドニー観光を終わることにした。
おわりに
シドニーは歴史、オペラハウスをはじめとした建築物、美しい街並み、日帰りで楽しめる大自然(ブルーマウンテン)と一箇所の旅行先で多くのことを楽しめる。オーストラリアの旅行先として、まず選択肢に入れて欲しい街。
ただ、旅程を組むなかで、選択肢が多すぎていつどこを訪れるのかスケジュールを決めるのが大変。
ガイドブックやウェブサイトを参考にしながら旅の予定を組むのも旅の楽しみの一つ。僕の旅行記が少しでも参考になれば幸いです。
宿泊したホテル
宿泊したホテルはMetro Hotel On Pitt(2019現在このホテルは営業していない模様)。
住所:300 Pitt Street, Sydney CBD, Sydney, Australia
シドニー中心地にあり、サーキュラー・キー方面にもセントラル駅方面にも徒歩圏内。ホテルのポジションが街の中心地にあれば各方面に出やすい。ホテル選びは訪れる場所も考慮しながら決めよう。
旅程まとめ
旅の条件:ツアー参加なし
1日目 Rocksエリアを散策
- サーキュラー・キーからスタート
- ロックスエリアを散策
- The Lord Nelson Brewery Hotelにてビールをいただく
- シドニー天文台を訪れる。丘から見る景色を楽しむ
- パイロン展望台へ移動し、シドニーの街並み360°を楽しむ
- ロックスエリアにて昼食
- Darling Harbourを散策
2日目 フェリーを活用した観光。マンリービーチへ。
- サーキュラー・キーからフェリーでマンリーワーフへ
- マンリーワーフからマンリービーチへ歩く
- 美しいマンリービーチを楽しむ
- マンリーワーフからサーキュラー・キーへフェリーで戻る
- フェリーを乗り換えダーリンハーバーへ移動
- ダーリンハーバーからフィッシュマーケットへ歩く
- フィッシュマーケットで食事
- シドニーの中心地へ戻り観光
- (年末に訪れる場合は花火の鑑賞ポイントへ移動)
3日目 ブルーマウンテンズを散策
- シドニーセントラル駅からカトゥーンバ駅へ電車で移動
- 駅からScenic World (シーニックワールド)までバスで移動
- ブルーマウンテンズを散策
- バスで駅まで戻り電車でシドニーまで移動
4日目 Paddingtonエリアを散策
- Bills (ビルズ) Darlinghurstで朝食
- Paddington (パディントン)エリアを散策
- パディントンマーケット(土曜のみ)に立ち寄る
- オペラハウスを観光
- 空港へ移動
写真のほとんどはSony α7とレンズ:FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS(SEL2870)で撮影したものです。
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