「一生モノ」という言葉に惹かれる。
アクセサリーだったり楽器だったり、ずっと大切に使っていけるモノたち。
数あるファッションアイテムのなかで、一生使えるものがある。
それは機械式時計。
今の時代に機械式時計?という疑問もあるかと思う。
今後スマートウォッチの時代がくる、このトレンドは間違いない。
健康管理をする上で重要なデバイスになりうるスマートウォッチは、今後も普及していくと思う。
それでもなお、僕は機械式時計を使い続けるだろう。
「一生モノ」のファッションアイテムとして。
今回は機械式時計の魅力を語ります。
機械式時計の魅力1 機械としての魅力
長く使える
機械モノはメンテナンスを行えば、長く使うことができる。
パーツの交換をしたり、油を入れ替えたりという小修理は必要だけど、それらを定期的に行うことによりいい状態を維持できる。
長く使えば愛着もわき、相棒となる。
小さな時計の中に詰まった技術
時間を精度よく刻む。
このミッションを達するために、小さな部品が数多く正確に組み込まれる。
各部品に目的があり、それぞれが機能を果たすことによって正確な時間が刻まれる。
そこには昔から技術者が試行錯誤を繰り返して積み上げたノウハウがあり、歴史がある。
それを腕の上に身につける。
この辺りにロマンというか、そういったものを感じる方は機械式時計の所有に向いているかもしれない。
裏蓋がシースルー仕様になっているモデルも多いが、裏からムーブメントの動きを見るとその技術のすごさを実感できると思う。
電池切れがない
機械式時計には、一定のタイミングで手で巻く必要がある手動巻きと、着用していれば自動で巻いてくれる自動巻きと2種類ある。
時計の精度という面で評価するなら電波式時計やスマートフォンの時計にかなわない。けれども、ゼンマイを巻いた力で動く機械式時計には電池切れは発生しない。
今の時代、電気がないと動かないモノが多いが機械式時計はその類のものではない。
機械式時計の魅力2 歴史とロマン
小さなボディに込められた歴史とロマン。
ここも機械式時計の魅力の一つ。
機械式時計メーカーには長い歴史を持つブランドが多い。それぞれのメーカーが特徴ある時計を開発し、様々な目的で利用されてきた。
有名なメーカーをいくつか見てみよう。
ロレックス/Rolex
実用性を追求し、高い性能と信頼性・品質を誇る時計を世に送り出しているロレックス。
人気の高さからリセールバリューも高い。
俳優の誰々がつけていた、とか色々あるかもしれないが、何よりも「腕時計としての実力」、それがロレックスの魅力だと思う。
オメガ/OMEGA
オメガといえばやはりスピードマスター。ムーンウォッチとも呼ばれているように、人類の初めての月面着陸の際に着用されていたモデル。
各種機能、実用性、ウンチクはここには書ききれないが、魅力と浪漫の溢れる時計となっている。
すごく欲しかったのだが、試着させてもらったときに僕の腕に合わなくて購入に至らなかった。でも単品として格好良く、油断すると欲しくなってしまう危険な時計だ。
ブライトリング/BREITLING
航空界との関わりが深いブライトリング。パイロットウォッチとして知名度の高いブランド。
多様なモデルを持つブライトリングだが、僕が特に流石だなと思ったのは、店頭で見たNAVITIMERの売り文句、「腕に装備する計器」。
めっちゃかっこいい。
航空業界とクロノグラフの発展に貢献してきたブランドが提供する、時間を測る計器として持つ機能やクオリティ。ここにブライトリングの魅力があると思う。
パネライ/PANERAI
かつてイタリア海軍へ時計を供給していたパネライ。
軍用として要求される視認性の良さはもちろん、蛍光物質による暗い環境での視認性、そして水中で使用できる防水機能と優れた機能を保有している。
また、その歴史的背景から視認性を高めるために大きいことが必然であるパネライ。一時デカ厚ブームに火をつけ大変な人気を博した。
そのシンプルなデザインは今も多くの人を魅了している。
グランドセイコー/Grand Seiko
日本を代表するウォッチメーカー。
メカニカルウォッチだけでなくスプリングドライブという独特のモーブメントも開発し精度の高い時計を生み出している。
スプリングドライブは、動力は機械式時計と同じ「ぜんまい」、制御システムはクオーツ式時計に使われるIC・水晶振動子を使用した電気信号による調速機構による駆動方式。
機械式時計の秒針は通常小刻みな動きで進んでいく(ビート運針)が、スプリングドライブの秒針は滑らかに流れていく(スイープ運針)。この優雅さを見たときは心奪われた。
他にも多数のブランドがあるが、それらの中から気になるモデルを探すのも楽しみの一つ。高額な買い物になるため、徹底的に調べよう。気がついたら機械式時計の魅力にとりつかれているかもしれない。。
機械式時計の魅力3 ファッションアイテムとして
腕に巻くアイテムとして、ファッションスタイルの一部として時計は重要。お気に入りの時計を腕に巻くだけでも気分が上がるというもの。
デザインによって少しフォーマルなスタイルになるものもあれば、スポーツスタイルに向くものもある。
時計としての機能もあるけれど、各ブランドが送り出す個性的な機械式時計はファッションの一部として楽しめる。
ベルトを交換しやすいモデルなら、ベルト選びをしながらおしゃれを楽しもう。ベルトをたくさん持つことになってしまうこともあるが…
相棒と言える時計とともに
丁寧にメンテナンスしながら使えば、一生モノとして使える機械式時計。
購入時も高価だが、オーバーホール代も数年ごとに数万円かかる。
しかし、時を刻みながら人生を共にするにしたがって、手放せない相棒となっていく。
時計を耳の近くにあてれば聞こえてくる「チッチッチッチッチ….」という音。
今日もその音を聴いて時計の調子を確認。
そんな日常がいいのだ。