会社に入るメリットはなんだろうか。
色々あるだろうが、僕はストレッチさせてもらえることだと思う。これは特に日本の会社の場合。
ここでいう「ストレッチさせる」というのは、実力以上の仕事に頑張って取り組んでもらって成長してもらうこと、をイメージしている。
難しすぎる仕事を渡しても上手くいかないし、その人の力量をもってして簡単すぎる仕事を渡しても伸びない。
会社の上司は、部下にいい仕事を与えどうやってストレッチさせようか考えている(ブラック企業でなければ….)。
一生懸命仕事をしていれば、徐々に成長が感じられるように考えている(その人の成長のことを考えていれば…)。
一方、新入社員のときから大きな仕事をできるかというと、必ずしもそうではない。
プロジェクトの一部を任されるかもしれないが、それでもリスクの小さい部分なハズ(もしくは先輩が一緒に付いているとか)。
実力も分からず実績もない人に大きな仕事を任せるのはリスクが大きい。会社はそのリスクを見積もりながら誰に任せるか考えている。
ある程度できるようになったと思えば、つぎは少し難しい仕事を任せるようになる。そうやって経験とスキルを積み上げていき、一人前のビジネスパーソンやエンジニアになっていく。
なお、はじめの頃に花が咲かなくとも、後でグッと伸びてくる人もいる。そういう人も貴重。
会社としても、社員を腐らせておいておくのは人件費のロスなのでどうやって輝かせようか考えている。
人事異動で別の部門に行くこともあるかもしれない。そこで輝ければまたその人に道が拓ける。そこでまた伸びてもらえれば会社にとっても大きなメリットがある。
だからとにかくまずは一生懸命目の前の仕事に取り組むべし。
フリーランスという働き方もあるけれど、全ては自己責任。
自分は何ができるのか、強みは何か、足りないものはなにか、どこを伸ばしたらお金をもらえる仕事ができるようになるか….
それなりの組織に所属すれば、周りの人の助言をもらえる。そして成長を想い育成してもらえる可能性がある。フリーになるということは、そういった助言はもらいにくくなるデメリットがあると思う(もちろん、上手くいけばやりたいことで稼ぐことが可能になる)。
このあたりに組織に所属するメリットがあるのかな、と。
(なお、海外ではそういう考え方は一般的じゃないと思うので、自分でいい仕事を取るために自らを磨き、実績を積み、いい仕事を見つけて応募していく必要がある)。
もちろん、周りに育ててもらうという姿勢ではなくて、自ら学ぶ意識は重要。
仕事ができる人への報酬は「いい仕事」
前向きに一生懸命やる人は伸びる。泥臭い仕事からも学ぶこともある。
上司も人間なので、そういう向上心のある人にいい仕事をあげたくなるというもの。
「伸びる人にはいい仕事を。」これでさらに伸ばすことができる。
逆に妙に冷めてて、仕事のクオリティもイマイチ、ということだといい仕事は舞い込みにくい。
面白くやりがいのある仕事は取り合いだ。
プロスポーツでいうならポジション争いであり、いいポジションで仕事をしたいなら、そのポジションで使ってもらいたいと思えるようなポテンシャルをプレーで見せなければならない。
だから今の仕事を一生懸命やる。そこで実力を認めてもらう。そこからプロジェクトに抜擢してもらうなり、異動するなりして良い仕事につける道が開ける。運次第のところもあるけれど、幸運を掴むかどうかは自分の努力次第。
プレーヤーのときにできることは、いい仕事をして実力をアピールすること。そして自分は何をしたいのか、どういうキャリアを歩みたいのかアピールすること。
それでもなおその環境から出る必要があると思うなら、転職すればいい。
少し話が行ったり来たりしてしまったが、僕の言いたいことはこう:
人材育成を重視している会社なら、そこで頑張れば周りが自分の実力を伸ばしてくれる可能性が高い。そう思えるなら、その場で頑張るのもいいのではないか。
会社・組織に所属するメリットをたっぷり享受しよう。社員が成長すれば会社もありがたいのでWin-Winの関係になる。
おわりに
人間楽な方に行きがち。自分で仕事の範囲を決めてしまうと、そこから外に出にくくなってしまう。チャレンジ精神旺盛な人は心配ないけれど、そういう人ばかりではないだろう。
半ば強制的かもしれないけど、会社から少しずつ実力を伸ばせるような仕事を任され、こなしていきながら自信とスキルをつけていくのも悪くないと思う。
無理難題や難しい仕事を振られることもあるかもしれないけど、上司はあなたの成長を思って割り振っている可能性もある。
そんなことをお伝えしたいと思い、1記事書きました。
では。