長く噂されていたライカM型のEVF(電子ビューファインダー)モデルが発表された。
元々のM型ライカは、レンジファインダーという機械機構でピント合わせを行うカメラでデジカメが登場する遥か前からの長い歴史を持つ。
今でもレンジファインダーモデルの販売は継続されており(そもそもフィルムカメラが現役)、その撮影体験はライカのコアな部分ではある。しかし、レンジファインダーは70cmまでしか距離計が連動せず、ピント合わせできない。

今は30cmまで寄れるライカMレンズも増えている。寄って撮るためには、僕の所有するM10-RはイチイチLV(ライブビュー)ボタンを押してモニターを見ながらのピント合わせとなり、これは手間。
一方、新しいEV1は撮れる写真と同じ画像がファインダー/モニタで見える。撮影距離30cm~無限遠までシームレス。近接撮影でファインダーからモニタ(ライブビュー)との切り替えがなく、ずっとファインダーをのぞいて撮れるのはメリット。

あと、F1.4でもピント面薄いなと思うところ、F0.95といったMレンズもあってジャストに合わせるのは難しいと思うが、EVFならじっくり着実に合わせることができる。
フレーミングも正確にできるし、レンジファインダーでは苦手な広角・望遠レンズも扱いやすくなる。
バッテリー込み484gと通常のレンジファインダーカメラよりも軽量。僕の持っているM10-Rは660gでずしんとした重さがあるので、軽さも魅力と思った。
パッと僕が思ったM EV1のメリットはこんなところだろうか。
ISOダイヤルがないのは残念だが、ファインダー設計の都合上しょうがないのだろう。
カメラはあくまでツールであり、どのような写真・成果物が得られるかが大事だと考えると、このカメラを使いたいシーンもあるはずで、役割を持ったカメラと言えるのかなと思う。
一方、撮れる写真に差がなさそうであったり、動画が撮れなかったり、現行モデルと使い分ける理由が見当たらない人もいるかもしれない。こればかりは人それぞれ。
僕はレンジファインダーモデルを気に入ってるのと、動画やEVFで撮りたいならSony α7CIIを活用しているので買い替える必要性を感じないが、引き続き興味はあるのでこのモデルの今後の評判はチェックしていこうかなと思う。
ライカさんが一番売れ具合や評判を気にしているのではないだろうか。ちなみにお値段は1,397,000JPY…インフレの影響をものすごく感じる次第である。

















