驚くほどの速さで性能が向上しているAI。
すでに仕事に活用されている人も多いだろう。
徐々にだが、とはいえ気がつくと大きく変化していく世の中なので、定点観測じゃないがメモを残しておきたい。人間の感想として。
色んな視点があると思うが、僕の専門Mechanical Engineer(機械)として。
計算や単位換算
無料、若干有料レベルのAIを使ってみたが、計算分野ではまだまだ信用できない。複数の単位が入り混じる計算では平気で桁を間違えてきたりする。
自分「それ桁間違ってません?」
AI「誤っていました。正しくはXXXです。誤った情報をお伝えしてしまい、申し訳ありませんでした」
自分「AIも間違えるんですね!」
みたいな会話をしたのは一度や二度ではない。意外と間違える。
圧力容器の計算は間違えれば人が死ぬ可能性すらある。AIの計算ミスで圧力容器が爆発しました、では責任所掌も曖昧。相当先の未来までAIに任せる時代は来ないだろう。資格の問題もある。
企業の情報・技術セキュリティもあって、ウェブに公開されている情報には限りがあり、一般的なAIがプラント設計する未来は当面想像できない。ただ、個々の企業は取り組み始めているはずで、十分な設計実績やベテランエンジニアによるチューニングができる企業はそれを実現するかもしれない。最終チェックだけを人に任せて。逆に手をつけれない企業は置いてかれるかも。
プラントエンジニアとしては、AIの出したアウトプットに違和感ないか、知識・肌感覚を持った人間になることが重要と思われる。
技術の調べ物
一般公開されてる情報をまとめてもらうには有用。何十ページもある書類から、該当部分を探してもらえるだけで助かる。こういう作業を任せたら人間は敵わない。契約書のチェックや、法律のチェックはまずAIに聞く、と言う時代が来ている。
僕は自分の解釈が合ってるかのダブルチェックにも使う。
一般的な業務関連
メールの返信を英語で、という場合、より自然な英語への修正はとてもありがたい。誤字脱字も一瞬でチェックした上で改善案を提案してくれる。複雑な英文で読み方がわからない時もお世話になっている。ここは完全に実用レベル。
英語の会議の議事録はまだ精度が微妙な気がする。専門用語連発の会議となるとそれを理解したAIじゃないと文脈も理解できなかったりする。でもこのあたりはすぐに改善されて、議事録を書くスキルは要らなくなるだろう。
少し外れた話題になるが、「飲み会の場所を探して」レベルはまだまだな印象。
そんなお店存在しないんですけど、みたいなことを提案してきたりするから安心できない。現段階では自分で探す方がいい。クレジットカードのコンシェルジュの仕事がなくなるか、コンシェルジュもAIを駆使して高度な提案をしてくれるようになるのか、興味津々。
AIはWEBにある情報にしかアクセスできないはずで、自分が行ったこともそこで食事したこともないだろうから、そういう面では一生人に追いつけない部分もある。そのうちAIに指示されて人が写真や動画、感想をAIに納品する日が来るだろう。コンピュータに支配される時代はもうすぐと思われる。まだそこまで至ってないけど、いつになるのかなと。
おわりに
他にももっと書けることはある気がするが、取り急ぎ今日はここまで。定期的に書きたいテーマである。