以前、Blue Six Coffeeを訪れた記事を書いた。(都立明治公園とBlue Six Coffee。:2024.12.20)
このお店を立ち上げた安達建之さんが編集長として作り上げた雑誌PDの創刊号を読んだ。
縦長で普通の雑誌のフォーマットとは異なり、それだけでも何か違う、と思わされる。
PDはPreparing for Departureを意味する。
何が真実で何がフェイクかわからなくなった時代。実際に2年で300人以上に独自取材を行いまとめ上げた一冊。新しいことに取り組んでいる人たちからは次への一歩に勇気をもらえる。
内容は多岐にわたる。
- スペイン美食の街のいま、そして料理の最先端を走る人たち
- 絶滅の危機に瀕するライオン
- アニマルウェルフェアで先端を行く人たち。豚、マグロ、etc.
- より良いカカオビジネスを目指す人たち
- グアテマラのスペシャルティコーヒー
- etc.
知らないことはたくさんある、そして、時と共に世界中の人たちはなすべきことを見つけ、情熱を持って前に進んでいるということを知る。
一年前に学んだことが、今も最新であるとは限らない。物事は進化している。
あんまり悲観的になるのも良くないが、ただ淡々と日々を過ごすことに疑問を持ちかねない一冊ではある。
自分自身で今からこういった世界に踏み込むことは現実的ではないかもしれないが、常にアンテナを張り、刺激をもらった方が良いなと感じた。
本書は写真がふんだんに使われているのだが、それもまた素晴らしい。写真は何かを伝えるためにある、という視点も学べた気がする。
そして、世界中を旅したいな、という気持ちは改めて強くなった。年齢を重ねれば重ねるほど動きにくくなるし、おじいちゃんになったら難しいだろうなと思いつつ、子供もまだ小さいし、いつそれを始めるのよ、というのが問題。
本雑誌は物量はそれほどないので、すぐに読める。刺激をもらえる一冊。