資格の勉強は役に立っているか?と聞かれたら、僕は迷わず「Yes.」。
プラントエンジニアとしておすすめの資格はいくつかある。
メカニカルエンジニアなら高圧ガス製造保安責任者やエネルギー管理士(熱)。日本の資格に限らなければ、米国PEはとてもおすすめ。米国PEはライセンス維持のために毎年一定時間エンジニアとしての研鑽に励まなければならないが、これがまた業務に役立ったりするから面白い。
仕事と資格の勉強の相乗効果で、理解の深化に相当に役立っている。
資格や勉強の内容によっては役立つ・役立たないもあると思うので、選定は重要。ただ、正しい勉強は間違いなく業務の理解を深め、質を高めてくれると思う。
業務を通じて学ぶことも多い。
期限のある中で一生懸命調べて考えて計算して設計する。
実物を見て、トラブルを経験し、切羽詰まった状態で必死に解決に向けて検討する。
実務の側面から物事を見るようになる。
一方、資格の勉強は、理論の面から物事を見る。
「そういう理屈でこういう計算になってるのか、こういう計算ができるのか」この発見は実務にそのままフィードバックできる。
この両面から物事を俯瞰することで深い洞察やアイデアを得られたりする。
上記はプラントエンジニアリングを例に出したが、他のジャンルでも一緒だろう。
英語の勉強も然り。日常英会話で学ぶこともあれば、文法・発音を体系的に学ぶことが英語力向上に寄与することは間違いない。
ファイナンスの仕事に従事した際、ファイナンスの基礎のような本を読んで勉強した。基本的考え方とか、専門用語とか、本から学ぶことは多い。
実践と理論。実務と勉強。
どっちかだけでは足りなくて、どっちも並行して行う、もしくは交互に理論・実践を繰り返す、こうやって自分の専門性やスキルが増していく。
「ただ資格だけ持ってます」というのじゃ足りないと思うし、実務経験だけありますというよりも資格と実務がマッチしてる人がいたらそれだけ魅力的に映るのではないだろうか。
どの勉強が役立つか、は先輩方に聞くのが近道だと思う。
資格の価値というか、勉強して資格取得する意味づけというか、15年ほどエンジニアとして仕事をした経験から感じることを書いてみた。
「資格を取りなさい、勉強しなさい」と会社に言われて取り組むようでは身につくものも身につかない。自らの意思で、キャリアを考えながらぜひ取り組んで行きたいと思うし、多くの方に挑戦いただければと思う次第。