珍しく読み進まなかった。
伊坂幸太郎さんの小説は好きで何冊も読んできたけど、これが感想。読み終えるのに時間がかかった。
『フーガはユーガ』。
双子が主人公の物語で、二人は不思議な能力?を持ちつつ、それ以外は人間の世界のお話。
最後まで読めばいつもの伏線回収、はさすがなんだけど。子どもが出てきて残酷な話も出てくる。これがどうにも読み進まなかった理由。
しかし世の中は残念で残酷な話が0ではない。その中で戦わないといけないときもある。
伊坂さんはそう書きたかったのだろうか。
双子の戦いの物語。
思えば、他にも残酷で酷い話が描写される伊坂さん小説はある。むしろ多め。
『火星に住むつもりかい?』もそんな小説だったけど、それよりも今回の方が読み進まなかったかな。。多分子どもが関わる話が多いからだと思う。
あと『火星に住むつもりかい?』の方がテーマ的に頭を殴られる感じがあって、『フーガはユーガ』は僕が感じるものがなかったのもあるかも。また違う時期に読んだら違う印象を持つのだろうか。
いつもはこの本がおすすめな人、という項を作ってAmazonとか楽天のリンクを貼るけれど、今作はやめておこうと思う。人気の小説なのかもしれないけど、伊坂さんの小説を何作か読んだ後に手に取ってもらうといい気がするので。
なので、おわりに他でおすすめの本を書いて記事を終わりにしたいと思う。
家族関係で暖かい世界観と共に面白く読めたのは、『オー!ファーザー』『ホワイトラビット』。
爽快で読みやすかったのは『陽気なギャングが地球を回す』。不思議な世界観だけど最後まで読み入ってしまったは『オーデュポンの祈り』・『夜の国のクーパー』。車が登場して微笑ましいシーン多数の『ガソリン生活』。
何作かは過去ブログに感想記事を書いた:
好みは本当に人それぞれ。僕は優しい世界観の本が好きなのかもしれない。もちろん『魔王』みたいな重ための小説も嫌いじゃないけれど。
今伊坂さんの小説リストを見たら相当数読んできたことに気づいたので、今度おすすめ小説リストの記事でも書きたい。