人生の意味とは。幸せに生きるには。こんな壮大なテーマが本書のベースにある。
『残酷すぎる人間法則』エリック・バーカー著
いろんな気づきを得られた一冊となった。
人は一人では生きていけない。
ホモサピエンスは協力しあって生き残ってきた。それが種を残すために必要な手段であり、今日の状況を証明している。絶滅してしまった種もいる中で、今残っていて地球を席巻しているのは人間であり、人のDNAには協力し合って生きることがプログラムされているに違いない。それが生き残るために必要なモノだったから。
だから、コミュニティに関わることが重要とされる。
そして、共同体の中で生きるために必要な能力が人にはインストールされている。他者の評判や自分の立ち位置に敏感になるセンサーとプログラムが。
それに苦しめられることも多い。
SNSは人々を幸せにするのだろうか。
個人主義になりつつある現代、どう生きると良いのか。
有名になれたらそれは幸せなのか。
本書では、エビデンスや実例、わかりやすい例えを中心に、「第一印象」や「友達とは」といったテーマや、人は一人では生きていけないのか?夫婦の仲が良い状態を続けるためには…等々とても興味深く読めるテーマが続く。
友人についての記述はそれなりのボリュームがあるが、とても納得いくものだった。「もう一人の自分」という単語はここにメモしておきたい。
ちなみに本書の後半はものすごい数の参考文献紹介が続く。Kindleで読んだが全体の60%くらいで文章パートは終わりその後はひたすら文献名であったほど。
興味のある方はぜひ本書を読んでみてほしい。学びも多いだろうと思う。