飛行機での移動中、何か日頃触れない話題の本を読みたくて、先日教わった本をKindleで購入してみた。
『瀧本幹也 写真前夜』
この記事は、読後の感想メモ。
本書は写真とともに文字も多く、読み応えがある。かなりの文章量だが、そこに込められた想いが伝わってくる。
瀧本幹也さんのバックグラウンドを理解するところから始まり、具体的な案件のエピソードを交えながら、著者の考えが述べられていく。
写真集の話から、映画、広告はTOYOTAや新幹線、カロリーメート、大河ドラマ、豆腐や飲料水など幅広く、Mr.Childrenのアルバムジャケットの話まで。
どうやって表現するのか、をとにかく考え抜かれていて、次のページへ次のページへと読むスピードが加速した。
この本を読んだら、広告のビジュアルの見方が変わると思う。
その広告のビジュアルを作る裏で、どれだけの思考がなされ、どれだけの人が動いているのか(ときには1人のこともあるかもしれない)。
一方で、そんなことを考えずただ歩いて広告表示を通り過ぎていた一人としては、不特定多数の人にインパクトを与えるというのはとても難しいことなんだろう、とも思った。
著者のマインドは大変刺激になる。
限られた条件の中で考え、新たな表現を生もうとする心持ち。
いつも同じでは面白くないと考え、常に新しいことを探す。
すぐに諦めず、いいアイデアがあれば実現するためにどうしたらいいか考える。
etc.
これらは僕らの仕事にも通ずる話。ついついいつも通りの道を進みたくなってしまうが、考え抜くことの大事さを改めて教わった気がする。
写真を撮る人、動画を撮る人、何かをクリエイトする人、多くの方におすすめの一冊、です。