僕の基本撮影スタイルは自分の見た光景を撮ること。
だから視野に近い35mmや50mm単焦点レンズを愛用している。
撮るときは自分の目で見て、カメラを顔の位置にあげる。目の位置にファインダーが来るように。
だから通常の撮影時にチルト液晶やバリアングル液晶が欲しいと思うことがない。
ライカのM型は光学ファインダーをのぞいて撮るのがベースにあるので、チルト液晶といった発想すらないのかもしれない。フィルムカメラはそもそも液晶がなかったわけだし。
ライカQ2も背面液晶は動かない。
見たものを撮る、それに特化したカメラは残って欲しいなという気がする。部品が増えてカメラが厚く、重くなるくらいなら、液晶は固定でもいいって人の方がマイノリティかもしれないけど。
富士フイルムさんが作るコンパクトなカメラX-E3からX-E4にかけてチルト液晶を採用したのを見ると、軽さよりもチルト液晶の機能が優先されるのかな、、と思ったり。
そういう意味ではライカQ3がどうしてくるかは気になる。重さとサイズさえ許容範囲に収まれば技術的にはハードルはないはずで、ライカさんの哲学を見ることができるのでは、と。
カメラは多機能化で、ごついけどすごいやつ、は各社開発に力を入れているように思う。
一方で、シンプルな撮影に特化したモデルは少ない。ライカはM型をシンプルな撮影に特化させたまま。他メーカーにもそんなモデルが欲しい。ライカは高額すぎる。
なお、イベント等で立ち位置的にカメラを自分の目から遠い位置に構えて撮りたい、みたいなときはお手上げ。特にLeica M型のようなマニュアルカメラではピント合わせすらままならない。こういうときは違うカメラに任せる。そもそもこの場合は目的が見た光景を撮る、ではなくイベントの対象を自分の目に変わってカメラに記録してもらう、になるし。
そういう意味でもう一台必要になるので、1台で全てを、という方はなんでもできるカメラを選ぶのが間違いない。
ただ、冒頭に戻るが、いつも持ち歩き自分の見た光景を撮る、を目的に据えるならシンプルで軽くて、そして撮影体験が大事になってくる。そういうカメラは残って欲しい。
将来のLeica M、Qシリーズ、富士フイルムのX-Pro、X-Eシリーズの動向に注目したい。。