エンジニアが学んだことをお伝えします

富士フイルム FUJIFILM X-E3, フジノンXF18mm f2

軽量で、本格的にカメラを学び、写真を撮れる組み合わせを探して。

2023-01-27Camera

ここにFujifilm X-E3がある。

!!!

ライカM10-RとQ2を持ってしてなぜ富士フイルムのカメラがあるのか。

ここに経緯を文字で残しておく。

子どもが興味を持つなら、写真や絵画は将来役に立つはず

子どもが興味を持つなら、と思って1台追加した、というのが理由。お父さんが楽しそうに写真を撮るのを見て、写真とカメラに興味を持ってくれている。Leica Q2を指して大きくなったらそれ使いたい!と言うこともあった。しかしとてもライカは渡せない。。

そう、子どもに使ってもらうため。

自分がFujifilmに興味があったから、ではない(きっと)。フジは開発秘話だったり、いろんな動画がYouTubeにあるので探すと楽しいと思う。フジを応援したくなる。

特に統括マネージャー上野隆さんの語る製品開発秘話は見始めたら…

おっと、話がそれた。

絵画や写真は美的感覚を磨くのにいいと考えている。

将来仕事でのプレゼンだったり、人に何かを伝える機会だったり、発揮できるスキルになると思う。

主役を引き立たせるには。伝えたいことを伝えるためには。

構図という視点。僕が撮りながらつぶやいた「余計なものは入れないように…」を我が子も撮影時に口にするようになった。

コントラストの付け方。主役を目立たせるためには。

写真ならボケも一つの表現。人間の目も焦点が合ってないところはボケていることに気づくきっかけになるかもしれない。

光と影。

太陽の動き、位置。朝夕昼と光の色の違い。

色。

目立つ色。

反対色。

ホワイトバランス。

色の持つイメージ。

モノを見る視点が増えるんじゃないかなーと。

そして、カメラは物理。

光。

レンズと光。焦点距離、屈折。光は曲がるということ。光は波であり粒子でもある。

カメラはその光を記録する道具。写真の明るさを変えるのは、絞りとシャッタースピードとISO感度。それぞれの意味は。

また、光の三原色。RGB。

デジタルカメラなら電気的な仕組みも重要。

光とセンサー。光電効果とフォトダイオード。そしてセンサー前にあるフィルター。

そして数字。なぜレンズに刻まれてるf値は1.4刻みなのか。円の面積が直径の二乗で効いてくるとか、√2とか。シャッタースピードは1/60とか1/1000とか。小数点、ルート、分数、数学の世界だ。

カメラで写真を撮るにあたって、これだけ多くの要素が関わる。

興味を持てば、楽しみながらこれから習う学校の勉強が役に立つことを学べると思った。

僕は30歳になってからミラーレス一眼を買ったけど、ほぼオート撮影で上述した内容のほとんどに興味がなかった(それでも今の多機能カメラならそれなりの写真は撮れてしまう)。

40歳近くでライカを手に入れ、改めて勉強し直した。そして写真の奥深さを知った。

写真とカメラ。表現する力、クリエイティビティ。色々な要素が詰まっている。

なお、小さな子の頃にそこまで細かいことを考える必要はないと思っていて(さすがに難しすぎる)。表現する楽しさだったり、トライ&エラーは小さい頃から経験して悪いことはないかなと。

で、カメラと写真を通して不思議に思ったり気になったりしたら大人が都度アドバイスしてあげるくらいがいいかなと。何年もかけて。とにかく楽しむのが一番なので。押し付けるつもりは全くなくて、興味を持ったらどっぷり浸かってもらえれば、くらい。

なので、今現在、このX-E3はお父さんの方が使う機会が多い(!!!)

富士フイルム FUJIFILM X-E3, フジノンXF18mm f2

ここまでが経緯。なぜ今手元に別のカメラがあるのか、の。

子ども用カメラ機種選び

写真とカメラを学ぶにはどんなカメラが良いだろうか。

オートでなんでも撮れるカメラはそこら中に溢れてるけど、物理ダイヤルがあった方が面白い。とはいえオートでぱしゃぱしゃ撮るのが最初は普通と思うのでもちろんオート機能ありで。

フィルムもいいけれど、デジタルの時代だしフィルムカメラは限られるのでデジタルカメラから探す(フィルムで気にせずパシャパシャ撮られたら経済的ダメージも大きそうだし、、)

そうするとデジカメで絞りリングとSSダイヤル、欲を言えばISOダイヤルもあった方がいい。写真とカメラの本質を学べる。

マニュアルレンズも使いたい。ならばレンズ交換式。カメラの内側を見ることもできる。レンズ単体を眺めることもできる。

あと、子どもが使うので「軽さ」も重要。むしろ一番重要。

これらを満たすカメラを探した。

それがFujifilm X-Eシリーズだった。

フジの開発秘話などを読むとわかるのだが、「写真とは」から始まって、「カメラとは」そしてその撮影体験をものすごく重視している。だから絞りリングがあったりSSダイヤルがあったりする(X-Eシリーズには専用ISOダイヤルはなくて、ボタンに割り当てる必要がある)。

富士フイルム FUJIFILM X-E3, フジノンXF18mm f2

動画の時代なので動画と静止画の切り替えの際に物理ダイヤルの設定場所が問題になったりして、色々試行錯誤しているように思うけど、こういうカメラはなくならないでほしいと思うばかり。

X-E3は本体337gと激軽(バッテリー・メモリーカード含んで!)。2430万画素と十分すぎるほどの性能。2022夏時点X-Eシリーズは品薄で中古も少なかったが、手に入れることができた(61,800円)。記事を書いてる2023/1月時点ではX-E4受注停止もあり中古品も数が少ないし値上がりしている。買っておいてよかった…

ここまでがカメラ選び。

ちなみに、FUJIFILMは富士フィルムではなく富士フイルム。”イ”は大きいので要注意。

レンズ選び

マニュアルレンズがいいかなーと勝手に考えて、七工匠 7 artisans 25mm f1.8単焦点レンズを購入。

7artisans 7工匠

約150gという軽さと1万円を切る値段(9,900円)。それでいてf1.8という明るさ。しかも18cmまで寄れる。もちろん逆光耐性とか期待してはいけない。けど一万円未満でこんなにしっかり写るの?と驚き。周辺光量落ちは好み。絞りリングがクリック感なく無段階式で動画向けも意識してるっぽいが、MFレンズお試しとしてはおすすめ。

早速つけてみるとなかなか悪くない。

X-E3と7工匠の単焦点レンズf1.8
フードは別売り(1,260円)

で、早速失敗したのだが、手の小さな子ども(5歳)がカメラを持ちながらフォーカスリングを回すのは困難。ピント合わせは難しいことが判明(想像すれば事前にわかると思うのだが。。。)。もう少し成長して大きくならないと難しい。

初めてMFレンズでカメラを始める人にはおすすめなので後日記事にしたい。

こんな経緯でAF機能付のレンズを探す。ここまでくると何やってんだか、という感じだが楽しい(僕が)。

フジでAFの軽いレンズを探すと2つ見つかった。

27mmは2022夏時点で絞りリング付き新ver.が新品にも中古にも在庫がなかった。明るくて景色もポートレートもいけて、寄れるレンズに行っておくか、という発想で18mmの方にした。中古で43,800円。。

富士フイルム FUJIFILM X-E3, フジノンXF18mm f2

実はこれ、焦点距離(35mm換算28mm)も絞りリング・SSリング付き、ISOダイヤルがないところまでもお揃い。f値は1.7と2と違うがほぼ同じ。

フードはお父さんの趣味だ。ふふふ。(純正フードではありませんのであしからず)

ストラップの色は子どもに選んでもらって、赤。Amazonで2000円くらいのもの。

このカメラ、ボディ337gとレンズ116gでAPS-Cレンズ交換式カメラでトータル453g。これに加えてフードとストラップの重さが加わるが、500gを切る。持ってみてその軽さに驚く。そして写真はフジの絵を楽しめる。

ボディ、レンズ、中古でトータル11万円ほど(フード除く)。物価高でカメラ価格が高騰しているが、新規ユーザーが増えるためにもこれ高騰してほしくないなと願いつつ。

子どもがいくつぐらいでカメラを楽しめるようになるかだが、AFでぱしゃぱしゃ撮るには今も十分撮れる。

ただ、手は小さいし理解力を考えるとこの手のメカは5歳では厳しい。カメラに興味を持っているので、今後どうなるかはわからないが、撮りたいと思ったら撮れるようにしてあげたい。

この辺りの情報はネットにあまりないので、今後ノウハウ得られれば記事にしておきたい。

ちっちゃい頃は公園で走り回るのが大事だし、他にもやりたいことがあればダンスなりピアノなり色々やった方がいいし、本人の興味次第かなと。(お父さんがいくらでもFujifilmのカメラで楽しめるし。。)

Sony、Leica、とSIGMAをちょっと使った僕にとっては4メーカー目の富士フイルム。非常に興味深くてフジの魅力にどっぷり使っている。元々僕がJPEG派なのもあり。。

おわりに

子ども本人その気になってて、このカメラ使う!と言って、出先で撮影トライするようになった(持っていくのはお父さん、荷物が増えたが全然苦ではない。)。

子どもの背丈からの視点が新鮮。こう見えてるのかー、というか。これはこれで小さいときしか撮れない写真なのかもしれない。

手すり 六本木ヒルズ
夕景
空 X-E3
X-E3 六本木ヒルズ

何歳くらいになったらMFを操れるようになるのか、など、本人の興味次第だけど、また書くことがあれば記事にしたいと思う。

HOME

Related Posts

Category



Yo
エンジニア(Mechanical)。日々の生活や読書、仕事などから学んだことをまとめます。
好きなものはApple製品、コーヒー、革製品、デニム。旅とカメラも。Less is More.な生活に憧れる。
Profile詳細

© Yo 2017-2024