高城剛さんの新書「いままで起きたこと、これから起きること」を読み終えた。
生きていると、周期・サイクルは意識せざるを得ない。昼と夜、月の満ち欠け、四季の繰り返し、歴史は繰り返すという言葉、etc.。
本書はまず、暦の歴史、地域や宗教により暦が異なるケースが紹介されるところから入り、サイクルにまつわる話が展開される。人が作った暦ゆえに、いろいろな思惑があったとか。なぜ7月が31日で8月も続けて31日なのか、とか。なかなか興味深い。また、太陽や月、季節、星などさまざまなものがバックグラウンドにあり、自然のサイクルについてもあらためて認識した。最近はビルに囲まれ、エアコンの効く部屋にばかりいて、スマートフォンやディスプレイを見てばっかりいるけれど、ちょっと自然から離れすぎてる気もする。
さて、そこから人が関わる歴史とサイクル、それらから分析すると今はサイクルのどこにいて、次にどのような時代がくるのか、そういった流れで本書が進んでいく。
覇権国の移り変わり、基軸通貨の移り変わり、そして今後世界はどこに向かっていくのか…
グレート・リプレースメントという言葉は初めて聞いた。移民などが続くといつか元々住んでてた人たちの方が割合が少なくなってしまう。民主主義なら人数が多い方が物事がそちらに決まりやすくなる。国家が大きく変わっていくきっかけにもなるのだろう。
あまりこのような視点で考えたことがなかったので、大変勉強になった。
読みやすくあっという間に読了できたので、興味がある方はぜひ本書を読んでみてほしい。新たな視点を持って日々のニュースを読んだり、旅先を観察したりできるようになるかもしれない。
短い記事になったものの、本書を読んでの感想、おわり。
関連書籍
- 高城剛さんの「分断した世界」を読んで。世界は大きく変化していることを学べる本(2018.5.27)