デヴィッド・フィンチャー監督の「セブン」という映画を見たのがきっかけだった。
20代前半だったと思う。もう十数年以上前。
なんなんだこれは、という衝撃を受けた。人生が変わるほどのインパクトを。
映画の結末を語るような野暮なことはしないが、僕はこの世の中について考えさせられるきっかけを得た。
映画を見た後に本屋をブラブラ歩き、そんな中で出会ったのがいくつかの哲学の本だった。
「哲学」がこの世界をどのように解釈したらいいのか教えてくれるのではないかと期待したりもした。
哲学はものごとの本質を追求していく学問。
大昔、最初は、この世界は何で構成されているのか?などが取り扱われた。
しかしそれらはやがて科学で解明されていくことになる。
続いて、「社会とはどうあるべきか」であったり「人はどう生きるべきか」についてを取り扱うようになっていく。
ソクラテスやアリストテレス、カントやデカルト、ニーチェなど、有名な人がたくさんいる。
哲学のエッセンスを学ぶために、歴史を知る必要はある。しかし僕は、その先の、自分で哲学することが大事だと思っている。
僕らはどう生きるべきか。社会はどうあるべきか?本質は何なのか?
それを自分で考えることに意味がある。
ある状況に置かれたとき、どう行動すべきか?
目には目を、でやり返すことは正しいのか?
自分は助かるけど、他の人に迷惑がかかるとして、その行動を取るか?
組織にとっては都合が悪いけど、社会的には正しくない場合、正しい行動をその組織の中でとるか?例え自分の立場が危うくなろうとも。
多くの人から批判を受けるだろうけれど、それでも正しいと思うことを発信するか?
外出自粛が叫ばれる中で、あえて人のいる場所にいくのか?何のためか?それは正しいのか?
パンデミックに対する対応として、健康や安全を考えればロックダウンが確実だが、経済が回らなくなればそれによりより多くの人が生きていけなくなる。どうしたらいいのか?
政府はどういう人を守るべきで、どういう人は守らなくても良いか。
答えなんてない。
Googleに聞いたって何が正しい答えかなどわからない。
だからこそ自分なりに考え、自分が納得する道を進められるよう、自分の哲学を持つことが大切だと考える。
それを考える上で、最低限の知識は必要。なぜなら何をどういう風に考えるのか、という参考にもなるから。入門書や哲学に関連する書籍を読むのがいいと思う。20代の頃からそういう書籍も読んできたので、今後そんな記事も書いていきたい。
こんな時代だからこそ、哲学の重要さが再認識されるかなと。そんなことを思ったのでこの記事を書きました。
今日の独り言おわり。