ドイツのとある町に出張で訪れたことがある。かれこれ4年くらい前のこと。
仕事で行ったので、あまり町を歩く時間もなかったのだが、感じることが多い旅となった。
過去に訪れた国のことはブログに残しておきたいので、改めて過去に考えたことを振り返りながら記事にしておこうと思う。
ヨーロッパの田舎町で学んだこと、それは「ゆったりと過ごし、人生を楽しむとは?」だった。
マールブルクへ
訪れたのはマールブルク(Marburg)という町。飛行機でフランクフルトに降り立ち、そこから電車で確か1.5時間くらいだったと記憶している。スーツケースを転がしながら知らない土地を歩くのはなかなか気の張る移動だった。
途中で経由したフランクフルト
途中で経由したフランクフルトはなかなかの都会で、しっかりと整備された街だった。市内で見かける車はフォルクスワーゲンやBMW、ベンツばかり。当たり前といえば当たり前だけど、なかなかの光景。
僕は海外に行くときに日本のメーカーの製品がどのくらい使用されているかを見るのが好き。オーストラリアでは結構日本車を見かけたし、ベトナムのホーチミンは日本のバイクだらけだった。
やはり自国の車が愛されるんだな、当たり前だよな、うんうん。と思いながら街を歩く。フランクフルトは日本のような道路の狭さはなくて、ゆったりとした街並み。
ほんのちょっとだけの滞在だったが、新しい建物と歴史ある建物が混在していて、ヨーロッパな街並みを感じられる場所だと感じた。
上の写真はフランクフルト駅の外観。
ここから電車でマールブルクへ向かう。
マールブルクという街で。
フランクフルトから電車でマールブルクという街へ。
僕がここに到着したのは日曜日で、仕事は翌日からだったので半日ほど街を歩くことができた。
美しい街だった。
雰囲気がよくて、時間がゆっくり流れている感じ。人々もリラックスして過ごしているように感じた。
僕は他の国を訪れたら、スーパーマーケットを訪れることにしている。その街で何がいくらで売られているのか、を知り日常生活が想像できるからだ。
ところがこの街の多くのお店、スーパーマーケットすらも日曜日は閉店していた。お店で売られているものを見るどころか、食事を調達することすら危うい状況。焦ったがサンドイッチショップがオープンしていて助かった。
ドイツのマールブルクで考えたこと
ここで思い知らされたことがある。
日本、特に都市部では数多くのコンビニが24時間営業をしている。そして飲食店も朝から晩まで開いている。スーパーだって朝から夜遅くまで営業するのが普通。
これってやっぱりやりすぎじゃなかろうか。
便利なのはその通りだ。
間違いなく世界でトップクラスの便利さを誇っている。
しかし、それで本当に日本人は幸せなのだろうか?
各種お店は夜は閉店。日曜も閉店。
そんなゆったりとした街に住み、自然を感じながら過ごす方が実はトータルで幸福度は高いのではないか?
そんなことを考えさせられた街だった。
一度便利さに慣れてしまうと、生活レベルを落とすのは難しい。でもそれが国全体の幸福度に寄与しないのなら、考え直してもいいんじゃないか。
国によっては日曜日の人件費の割増度をあげて、日曜日に営業しにくくしていると聞いたこともある。
日々をゆったりと過ごせる街に一度住んでみたい。とあるドイツの街を訪れてそう思わされた。