「大きいアイパッドが欲しいんだよ。」
先日、70歳になる家族から聞いた言葉だ。
会話をしているとどうやらそれは12.9インチのiPadのことらしい。
現行モデルの12.9インチといえば、新型のモデルチェンジした高性能なiPad Proのことになる。
「それって最新の一番性能のいいやつだよ。そのお金を使うなら、もう少し性能を抑えて10インチくらいのものを買って、その余ったお金で別の何かを買った方がいいよ。」
とアドバイスしたものの、あまりしっくりこないようだった。やはり「大きなディスプレイのiPad」が欲しいらしい。
どこにいても使いたい、ような話もあるので、Wi-Fi + Cellularになる模様。
しかしあれだ。改めて12.9インチのiPad Proの値段を調べると、256GB Cellularモデルで145,800円(税別)もする。
Apple好きになるとだんだん麻痺してくるが、改めて、こだわりがないならとても高い買い物となる。
しかもきっとカバーが必要だし、保護フィルム貼った方がいいし、Apple Pencilを使いたくなるんじゃないかと思っている。
これらを買うとさらに高額になる。
使い道を聞いてもはっきりしないようなところもあったので、ますますオススメしにくい。
ただ「大きいアイパッドが欲しい」というリクエストであれば、古い12.9インチモデルを探した方がいいのか….
そんなことまで考え、僕は調べ始める。
待てよ。
よくよく考えると、金額さえ気にしなければ問題ない気もしてきた。
その理由の一つがFace ID。
実はすでに古いiPadは持っている。けれどもTouch IDも上手く操作できていない。あのちょっと指を置いてロック解除というのはなれない人には難しいらしい。若い人はすぐなれちゃうんだけど。
けれどもFace IDは顔を登録さえしてしまえば簡単にロック解除できる。カメラの位置さえ覚えておけば簡単だ。
もともと直感的な操作が売りのiPadなので、ネットサーフィンや簡単なアプリの操作はできるはず。
メモを書くのもキーボードじゃなくてApple Pencilならすぐに慣れるだろう。最新モデルならApple PencilはiPad Proの端に乗せるだけで充電できる。とても使いやすい。
今まで撮った写真や今後シェアされる孫の写真を、iPad Proの大きくて美しいLiquid Retina ディスプレイで見ることを考えたらワクワクする気もする。
オーバースペックなんて僕がそう思っているだけで、使い始めたら色々使い方が変わるかもしれないし。
なにより以前部長ナビさんが使っていた名言「欲しいMacがいいMac」という考え方もある。「欲しいiPadが、いいiPad」。欲しいものを買うのが一番後悔が少ない。
ただ、そこそこの価格帯でほどよいスペックのものを選んで他のグッズを買えばもっと幸せになれる可能性もある。ここが難しい。
僕自身が欲しいわけではないので(いや買えるなら欲しいけど、11インチがあるし…)、どのくらいの本気度で12.9インチのiPad Proが欲しいのかがわからない。
このあたりをゴールデンウィークで確認し、場合によっては家族が70歳にしてiPad Pro 12.9インチを持つことになる。
筋書きのないストーリーに少しワクワクしている自分もいる。
僕にできることはただ一つ、家族がいい買い物をできるようにアドバイスするだけ。
正しい情報を正しく伝え、本当に欲しいものは何かをしっかり引き出した上で、最も幸せになれるiPadの選定を手伝う。
とても楽しい時間になるだろう。
第2話はきっと家族が新しいiPadを購入した話になると思います、きっと。
第2話(5/19投稿):70歳にしてiPad Pro 12.9インチを欲しいという家族にどうアドバイスすべきか?第2話。議論した上で購入したiPad Pro、使い倒してほしい!