橘さんの書く本は小説からお金の話まで非常に興味深い内容が多い。
最新のトレンドについて、ああそういう考え方もあるんだな、ということを学ぶにはオススメだ。
「もっと言ってはいけない」は「言ってはいけない」の続編。
遺伝や人種、知能や我々はどこからきたのか、そんな内容が中心の本となっている。
この本はこんな人にオススメ
遺伝的な研究結果などを引用しながら、興味深い話が展開される。
以下の内容に興味を持たれる方は本書を手に取ってみたらおもしろく読めると思う。
- 今生きる我々日本人はどこから来たのか、に興味がある方
- 遺伝とIQ、知能について興味がある方
- 人の進化、なぜヒトは言語能力を身につけたのか
- なぜアジア系の移民がアメリカ社会で成功しているのか
一方、こういった話に興味がない方には面白くないかもしれない。本のタイトルだけではあまり中身が想像できないので、購入する前によく書評や書籍の概要をチェックしよう。
マジ?と思った話
本当かどうかはわからない。
ただ、人類の祖先について面白い言及があった。「アクア説」。
どうやら人類が二足歩行に移行したのも、体毛がないのも、皮下脂肪があるのも、冷たい水の中で動きやすいからだ、という考え方があるらしい。
それに加えて、出産直後の赤ちゃんが泳げるということもその説をサポートするらしい。
ホントかよ、初めて聞いたな….と思ったが、まぁ、いろんな考え方やアイデアがあるもんだな、と。
興味深かった人種の話
我々はどこから来たのか、遺伝子の観点で紐解いていく。
ユダヤ人のIQが高い理由の推定だったり、東アジア(日本含む)では忖度する文化があるのは遺伝子の進化によるもので、農耕文化で生き抜くためにヒトが身につけた生き方なのだろう、だったり。
人種と知能など、キワドイ話しも出てくるのだが、一つの考え方としてとらえると面白く読めた。
文献もしっかり引用しながらロジックを組み立てるのは橘さんの手法だけど、本当にそうかなぁと思いたくなる内容もあったりする。そのあたりをどう捉えるかは読む人それぞれであり、自分なりに理解・解釈して読書を楽しめばいいのかなと思う。
さらりと面白く読めたけど、「言ってはいけない」の方をまだ読んだことがないならそちらを先に読むことを推奨する。僕らが知っている常識とはことなる情報が多くて、それなりの驚きがあるだろう。
今日の記事は「もっと言ってはいけない」を読んでの感想文でした。