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“Don’t be evil.” Googleの内部ルールと神戸製鋼所のニュースから学ぶべきこと

2017-10-12Engineer-Work,View

最近過去に読んだ本をパラパラ読み返すことがある。ふと先日手に取った本は、

「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」著者 辻野晃一郎

2010年頃に発行された本だ。

僕は当時Sonyの株を少し持っていた。もともとSony製品好きだったこともあって、そのころのSonyの低迷ぶりに興味があった。その時に出会ったのがこの本。著者の苦労話が豊富で大変勉強になる。ちなみに著者は2007年にGoogleへ転職している。

Don’t be evil.

この本の中で、Googleの理念・内部ルールがいくつか紹介されていた。そのうちの一つが

Don’t be evil.

「悪いことはしてはいけない」「evilなことは断じて許容しない」。

Googleのような検索結果を操る企業は、信頼してもらうために公正な結果を表示するという基本が極めて重要。不正があってはならない。これを誰よりもGoogle自身が一番理解している。

この格言はそれをよく表現していると思う。

そして今日の企業不祥事にグサリとささる鋭さがある。

 

エンジニアの仕事は、職種にもよるが、ときに人の安全にも影響しかねない。会社勤めをしていれば様々なしがらみがある中で、安全と信頼を第一としながら結果を出さなければならない。

お金と時間をかければクオリティは上げられる、しかし収益を圧迫することになる。常にトレードオフがつきまとい、胃がキリキリするような決断も多い。

あるべき論は簡単だ。

しかし人間追い詰められたときに判断が鈍る。

立ち返るべき企業の経営方針、考え方の根っこの部分。ここにGoogleのようなマインドを植え付け全社員がそれを徹底できるのか。

東芝の会計の件でもそうなのだけど、きっと最初はちょっとしたことだったんじゃないかと思う。

しかしそれがきっかけになり意識が甘くなって徐々に蝕まれていく、、、といった可能性もあるのかなと。

一エンジニアとして

納期遅延やコスト大幅増等、お客様に多大な迷惑をかける状況に追い詰められたときに、本当にコンプライアンス及び安全に立ち返って判断できるのか。しなければならない。

納期遅延したら、その点での信頼は失うだろう。安全に関する信頼を失うよりマシだろうが、そのジャッジができるのか。しなければならない。

しかし企業不祥事のニュースはなかなかなくならない。

なぜできないのか。

なぜこのようなことが起きてしまうのか。

その理由は、原因は明確か。対応策は立てられるのか、明確か。

 

今回の神戸製鋼所での改ざん問題の本当の原因はまだ調査中だと思われる。

他山の石、このようなニュースからも真剣に学ばないといけないと思った今日一日。

Don’t be evil. 改めて自分の心に刻みたい。

 

グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた@Amazon

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Yo
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