僕は大学時代の教科書を今になっても愛用していて、今でも何回も見直している。大学で学んだエンジニアリングの基礎は現在の仕事でも役立っている。
よくあるあれである、
「ああ学生時代もっと勉強しておけばよかった」
というやつを社会人になってから実に実感している。
今日は学生時代の勉強について考えていることをまとめたいと思う。
ありきたりだけど伝えたいこと
僕が今勉強に勤しんでいる皆さんに伝えたいことは、
勉強は身につくまで徹底的に、今、しっかりとやるべきである。
ということだ。自ら選んだ進路に必要な勉強や必要だと思う分野の勉強はしっかりやるべし。
社会人になってから気付いたのでは遅い。
正直テスト前日に徹夜で行う対策だけ頑張っても身につくことは少ない。実用に耐えるだけのスキルにするにはそれなりの勉強と実践(実行&問題解決)が必要だ。
技術なり英語なり、身近な科目をイメージしてもらいたい。
英語なんて、中学生くらいから毎週勉強して長い人は大学生まで勉強し続ける。なのに身についていない人がどれだけいるか。
僕もそうだった。使えるスキルに昇華できていないのだ。
英語に関してはどうやって使うのか、とてもイメージしやすい。外国人のみなさんと英語で会話をする、メールのやりとりをする、新聞やレポートを読む、etc.
できないなら勉強や実践が足りてないということ。非常に分かりやすい。
一方、技術系の科目となると何に使うのかイメージが湧きにくいケースも多々ある。僕もそうだった。
科目によっては今は必要なくても10年後、20年後に重要な知識やスキルになるかもしれない。先のことなんて誰にも判らない、だから目の前の授業に集中して学べることは学び吸収する必要がある。
選べるなら、学生時代後半は興味のあることに取り組んでいる研究室に所属するのがよいだろう。いい環境、モチベーションの上がる環境に身を置くことには価値がある。しかしたとえ希望の研究室に入れなかったとしても悲しむ必要はない。そこで一生懸命やろう。もしかしたら実はそっちの方が将来役立つ可能性だってある。未来のことは誰も予測できない。
偉大な人物もスピーチで述べてくれている。Appleの創設者でありMac, iPod, iPhoneやiPadを世に送り出した人物、Steve Jobs氏だ。
僕の最も尊敬する人物の一人。
有名なSteve JobsのStanford大学でのスピーチ
2005年6月12日にStanford大学の卒業生に向けてSteve Jobsが行ったスピーチは、伝説のスピーチとして有名だ。最後にStay Hungry, Stay Foolishでしめられるこのスピーチを僕は何回も聞いた。
もしまだ聞いたことがない人がいたらGoogleで検索してすべて聞いてほしい。日本語訳付きのサイトも見つかるだろう。Youtubeもここに埋め込んでおく。
今日僕が伝えたい部分だけを以下に抜粋する。
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Of course it was impossible to connect the dots looking forward when I was in college, but it was very, very clear looking backwards 10 years later.
Again, you can’t connect the dots looking forward. You can only connect them looking backwards, so you have to trust that the dots will somehow connect in your future.
もちろん、学生時代に将来を見据えながら点と点を結ぶことなどできなかった。しかし、10年経ったいまとてもクリアだ。
もう一度言うが、将来を見据えながら点と点を結ぶことなどできない。できるのは振り返りながら点と点を結ぶということだけだ。したがって、点と点が将来何らかの形でつながると信じるしかない。
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上記の言葉はスピーチの一部分の抜粋でしかない。抜粋した部分だけを読めば、今の勉強が将来どう役に立つかわからない。だから将来何らかの形でつながるかもしれないと思って取り組むべし、ということ。
ちなみに文脈の中でJobsさんが言いたかったのは、周りに流されず自分の気持ちに従って今を生きなさい、ということ(だ僕は受け取っている)。今の経験や学んでいることがどのように将来つながるかなんて分からない。だから直感や自身の考えに従って、そしてそれを信じて、行動せよ。と。
最後に
エンジニアを目指す人、進路選択で理系を選んだ人は何かしら理由を持って選んだ道だと思う。
これは一生懸命勉強しよう、と決めた科目は自分の身体・脳に染み込むまで勉強しよう。身につけたスキルは将来の世の中をよくすることに役立つ、そして将来の自分も助けてくれると信じて。
やるときは徹底的に。中途半端が一番良くない。
人生の限られた時間を有効に使っていきたいところ。