英語でコミュニケーションをとるときに一番大事なことは何ですか?
と聞かれたら、こう答える。
伝えようと思う心意気
僕の経験上、最後に大事になってくると思うのはハートであって、英語力じゃない(もちろん英語はペラペラの方がいいに決まってるけど)。
あるベテランエンジニアの例
一つエピソードを紹介したい。
僕の上司(外国人、Aさん)と僕は、あるミーティングを別の会社のエンジニア(Bさん)と行なっていた。
Bさんは60歳前後の大ベテラン。
でも英語はいわゆる日本語英語。
しかし百戦錬磨なのか外国人が相手だからといってビビるなんてことはない。
議論が白熱する中、ホワイトボードに絵を描きながら、
「Aさんネ、thisネ、NG. Ok?」
と一生懸命主張していた。
僕は心の中で思った、
ほとんど日本語と変わらないじゃん!
と。
でも隣に座っていた上司は、ウンウン頷きながら大ベテランの方の話を聞いていた。
そう、伝えたいと思う気持ちがあれば、100%正しい英語じゃなくてもある程度は伝えられるということ。
それをそのベテランの方から学んだ。
Yeaなのか、Noなのか。
不器用な英語だって、最低限の内容は伝わるはず。
ある若手エンジニアの例
これも実話。
僕は英語ネイティブのエンジニア3人と4人チームで、あるミーティングに出席した。
相手のチームは若手日本人エンジニア二人。
こちらの外国人エンジニアたちは、どんどん要求する。
これはどうなっている。ここを変更しろ、といった具合に。
相手の若手二人は次第に黙るようになってしまった。
対応できるのか、できないのか。
言っていることがわかってるのか、わからないのか。
そういった意思表示すらなくなってしまっていた。
外国人エンジニアたちからすれば、相手が全く何を考えてるかわからない。
議論にならないから、話が進まない。
・・・
・・・
・・・
次第に彼らがイライラし始めるのわかる。
結局僕の方に矢が飛んできて、
お前通訳しろよ、というとばっちりまで受けることに。。
相手の英語が判らないなら判らないと意思表示をしないといけない。
わかったようなわかってないような、という表情が一番よくない。
理解できなかったら、もう一度言ってくれ、と言った方がいいし、相手の話すスピードが速いならゆっくり話してくれ、と伝えた方がいい。
特に仕事をする上では英語はあくまでツールであって、大事なのは成果を出すことなのだから、思いつく限りの手段を使って仕事を前に進めないといけない。
日本人はどうしても、相手に申し訳ないとか、こんなことを聞いたらなんて言われるだろうか・・・などと不安になって、質問もできなくなってしまうことが多いのだと思う。
僕は英語を使うときは、英語モードになることを意識して、言いたいことは言うように意識している。
違う文化を理解することが第一歩。もちろん外国人の方も日本人の文化を理解していた方がコミュニケーションはスムースになるのだろうけれど、双方から歩み寄っていく必要があるのかなと。
さいごに
僕は自分の経験から。
本気で何かを伝えようと思えば、きっと外国人の方にも日本語でだって伝わると思っている。
恥ずかしがって発音や文法を気にして結局何も話せないのでは、意味がない。大事なのはそこじゃなくて、コミュニケーションを取ろうと思っているかどうか。
過去の投稿記事の中で発音や文法を勉強した方がよいと書いているので、矛盾していると指摘されるかもしれないけど、今日は心の持ちようについて書かせていただきました。