Professional Engineerを目指し、2019年からずっと取り組んできた。
PEを名乗れるようになるまでにはいくつかのステップがある。
- 受験資格があること
- FE試験をPassすること
- PE試験をPassすること
- 各州に登録すること
これまでの取り組みは過去の記事を参考にしていただきたい。
- Professional Engineerへの道。FE試験に登録する手順。まずは最初のステップを。
- FE試験受験。感想と、もう一度受験するかもしれない自分へのアドバイス
- FE試験(Mechanical)合格までに使用したテキスト・問題集、計算機などの紹介。どのように勉強したのか、も。
今回の記事は、FE試験をPassした次、PE試験の申込について。
PE試験はFE試験をPassしないと受験できない。FE試験を未受験の方は、上記一番上のリンクをまず確認してほしい。
なお、僕の専門はMechanical。専門によって名称や試験の内容、日程も違うので注意されたい。
PE試験申込にかかった期間と費用
まず結論から書くと、書類を揃えるところから試験日の確定まで約1ヶ月かかった。
費用は出願料35,000JPYと試験料400USD。合計約8万円(FE試験の費用はここに含んでいない)。
以下に詳細メモを残しておく。
JPECの公式ウェブサイト
日本PE・FE試験協議会(JPEC)の公式ウェブサイトを確認し、最新の情報を確認しよう。テストの形式が変化していたり、願書のフォーマットが変わっていたりするためだ。
まずはJPECの審査を受け、審査結果をもらってからNCEESに登録する。
最新の願書原紙をダウンロードし、記入・作成、JPECへ郵送する。
用意するものはFE試験と大体同じだが、業務経歴書(英文)の作成が必要になる。これまでの業務の内容を英語で書くので慣れていないと時間がかかるかもしれない。余裕を持って取り掛かろう。
ちなみに出願料は35,000円…
JPECへ郵送してからだいたい2週間くらいで返信いただいた。2-3週間くらいは待つものと思っておいた方がいいかも。
MyNCEESから試験を登録
JPECから受験OKの手紙が届いたら、MyNCEESにログインし、“Register for an exam”から、登録していく。
90日毎に登録した情報が正しいかをReviewする必要があるとのことで、住所、学歴などを再チェックし“Continue”。
専門の選択
続いて選択しながら進めていく。
FE試験はFundamentals of Engineeringのこと。PE試験はPrinciples and Practice of Engineeringのこと。PEの方を選ぶ。
続く選択肢の数々。
Mechanicalにも3種類ある。
ざっくりのイメージだけど、Machine Design and materialsは材料力学系、Thermal and Fluid Systemsは流体・熱力学系。HVACは空調系のイメージ。
ここで少し悩んだ。どっちにするか。
僕の場合、仕事内容と専門がMachine Design and MaterialsにもThermal and Fluid Systemsにも当てはまる(HVAC and Refrigerationも少々)。どっちかっというと後者。
NCEESのExam specificationsに試験の項目リストがあるので、それで念のため試験内容の詳細を確認したうえで、Thermal and Fluid Systemsとすることにした。
ここは自分の専門や仕事の内容を鑑みて決めよう。
この後は手順に則って進めていくだけ。それほど迷うところはなかった。
途中でBoardを選択する画面が出るが、JPECを選ぶ。これはFE試験のときと同じ。
支払い
試験料を払うタイミングで一瞬戸惑う。
400USD!
試験料だけで400USDかかる。
知っていた。
けど目の前にするとちょっとドキッとする。
合計約8万円。高すぎではないか…そう思うものの、世界で通用する資格をうたい、それをもとに世界各国からお金が入るようにしているアメリカはさすがと言うしかない。そしてアメリカでエンジニアとして仕事をするためには必要な資格。悔しいがまんまと乗っかる。
クレジットカードで支払いを行う。支払いまで完了すると、すぐにOrder receiptメールが届く。このタイミングではまだ試験日の登録ができない。
受験日の予約
支払い完了の翌日、NCEESからExam Ready to Scheduleというメールが届いた。
Congratulations! You have been authorized to take the PE Mechanical: Thermal and Fluid Systems and are now eligible to schedule your exam appointment.
とのことで、MyNCEESにログインすると受験日のSchedule予約をできるようになっている。
MyNCEESで表示されている”Schedule”のリンクをクリックするとPearson VUEのページに飛ばされる。そこで試験会場(東京か大阪のみ)、日程の指定をしよう。
いくつかの専門も2020/4からCBTに変更
PE Mechanicalは2020年4月からComputer-Based Testing (CBT)になるので、年に一回といった形ではなく、予約可能なら一年のうちで何回か受験のチャンスがあるようだ。
僕はかなり初期にPE MechanicalをCBTで受験する一人になりそう。
ちなみに、以前のPencil/Paperテストでは参考書を結構持ち込めたらしいが、CBTではReference Handbookを試験中に参照できるのみとなっている。FE試験はCBTだったのであまり戸惑うことはないかなと考えている。
おわりに
試験は4月に受けることにした。
残り約3ヶ月。
絶対に合格したい。
資料の準備を始めてから、PE試験受験日の決定まで1ヶ月近く要した。
費用も高額で、時間もかかるが、取る価値がある資格だと思っている。
まずは自分自身で合格し、そしてそれを使う仕事に携わり、多くの方にオススメできるようになりたい。
この記事が少しでも役に立てば幸いです。
(2020/4追記:COVID-19の影響で試験は延期になりました。いつ受けられるようになることかしら)
(2020/10追記:無事PE試験Passしました:
PE試験の勉強に使った参考書とかかった費用【Professional Engineer】(2020.10.08)
PE試験のために準備・勉強したこと。受験してみての感想【Professional Engineer】(2020.10.12))