前回読んだ本(「エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ」を読んで。今後の僕らの生活がどのように変わるのか、視野を広げてくれる書籍)に続き、「世界の51事例から予見する ブロックチェーン×エネルギービジネス」という本を購入。
ブロックチェーンがエネルギーの世界を大きく変える可能性があること、そしてその未来に向けて多くの人がすでに動いていること。このあたりをもっと学んでおきたいと思った。
この本から学べるのは主に以下の内容
- ブロックチェーンとエネルギーの可能性
- エネルギー業界に訪れる変化とは?将来の見通し
- なぜブロックチェーンがエネルギー業界に注目されているか
- 世界ではどのような企業によって何がどのように研究されているか
本のタイトルに「世界の51事例から予見する」とあるように、実際の企業名と各社の取り組み内容に情報も豊富。なかなかに情報量は多い。
ただし、比較的読者の対象は狭いように思う。
エネルギー業界に関わっていたり、それに関わる新規ビジネスを考えている方、もしくはブロックチェーンの可能性について考えている方々にはとても興味深い内容になるだろう。
読んでの感想
世界では思っていたよりずっと早くブロックチェーン技術を活用したトライアルが進んでいる。
ここに驚いた。
日本の未来が心配になるし、僕らはどこに向かっているんだろうかと気になった(日本にもトライしている組織はある)。
世界に目を向け、今何が起きているのか、世界はどこを向いて走っているのか、に目を向けたい。
日本は事なかれ主義で新しいことにトライしない傾向にある。法律に縛られるエネルギー業界にとってこれも大きなハードルになりがち。
まずは欧米で導入実績が出来てからやっと日本の法律が追いつく、みたいな。
それじゃあ世界においていかれてしまう。みんなで考え盛り上げていきたいと僕は思う。
ブロックチェーン技術と僕らの生活には大きな可能性がありそうだから。
学ぶときの最短の道は、勉強ではなく身銭を切って実践すること。
株や為替も自分のお金でやった方が遥かに真剣に取り組むし、学びの質・深さが違う。
だから、ブロックチェーン技術や暗号通貨(日本では仮想通貨)を実際に使う社会システムにお金を突っ込んでみたい、と思うようになった。
うむ。
さぁ、ちょっと勉強に熱を入れようかな。
時代の先を走れるようにしたいね。
おまけ(再生エネルギーについて)
この本の最初の方に話題にされているのだが、太陽光や風力発電のコストが欧米では従来の火力発電コストよりも同等、もしくは安価になってきているとのこと。
これにも驚いた。経済合理性に則って勝手に再生可能エネルギーが普及する仕組みになっている。
また、先進企業は事業運営のための電気を再生エネルギーでまかなう動きをしている。欧米ではコストも安いのだからこの勢いは加速する。
自然エネルギーは発電量のコントロールができないので火力発電所はまだまだ必須だけど、もう世界の動きは脱炭素化なのだ。
この動きはホンモノの流れになるだろう。
この本がオススメの人
今エネルギー業界にてブロックチェーン技術をどのように活用しようとしているか興味のある人や、エネルギー業界にビジネスチャンスを見出そうとしている人にオススメしたい。