ずいぶん前にKindleで購入していた、ダン・ブラウンさんの『Origin』を読了。
以前、『Inferno』を英語で読んだので、今回も英語版にしたのだが、小説を英語で読むのは大変。知らない単語がたくさん出てくるので。。ただ、間違いなく英語のスキル向上に役立つ。
なかなか読み進まず(特に前半)、年単位で時間がかかったがようやく読み終えたので感想を。
我々はどこからきて、どこに向かうのか
エドモンド・カーシュ(天才コンピュータ科学者)が「我々はどこからきて、どこに向かうのか」について発表しようとした内容をめぐる物語。
カーシュが物語の前半、宗教と科学の理解の視点を語る。
人間は疑問を持ったら答えが欲しくなる。古くは哲学が発達し、我々の世界は何でできているのか、等がテーマとされた。科学が多くのことを解明するにつれ、人はどう生きるべきか、などが哲学のテーマとなっていく。
なぜ海には波があるのか、なぜ地震が起きるのか。科学が発達する前は答えがなかった。でも人は答えを必要とする。それを埋めたのがポセイドンであり、etc.
分からないことを説明するために、神話や宗教があったのでは、という観点は興味深かった。
この理論は、先日読んだ『サピエンス全史』にもあったものと同じ。神話や宗教への現代の解釈はそういうものなのだろう。
我々はどこから来たのか、を説明するために宗教があったのかもしれない。
アダムとイブなのか、神様なのか。
しかし人の起源(Orign)を科学が説明してしまったら、宗教の立ち位置が危うくなる。そういった構造をベースに話が進んでいく。
物語は中盤からスリリングな展開の連続。
スペインを舞台にシーンごとに加速し、ページをめくる手が止まらなくなる。サグラダファミリアに行きたくなる。
そして最後の結末。著者が伝えたかったメッセージを感じながら読み終えることになるだろう。
おわりに
今回のテーマは宗教、科学、そして人、AI。我々はどこに行くのか。どうしたら良いのか、それを投げかける小説だと思う。
この本が作られたのは2017年。この時点でここまで未来を想像して書けるものなんだなぁと感心してしまう。
小説ではありつつ、宗教への理解や視点を得られると思うし、AIに対する考え方にも示唆を与えてくれると思う。また、数学や科学に対する視点も増えるかもしれない。以前読んだ、『神は数学者か?』に通じるところがあるなと思う。
ラングドンシリーズはほぼ全部読んでいるが、これはこれでとても面白かったので、お勧めしたい一冊となった。
以下は日本版です。

















