子どもに英語をいつから学ばせるか。
僕自身社会人になってから本気で取り組んだので、子どもが4歳の今、何をしてあげたらいいのか考えていた。
何かヒントはないかなと思い、購入した方がこちら:
『子どもの英語教育はあせらなくても大丈夫! 12ヶ国語を操る世界的数学者が、今伝えたい、子育てで本当に優先すべきこと』ピーター・フランクル著
ボリュームも適度で非常に読みやすい一冊。
著者の経験に基づく考え方は新鮮で参考になることも多かった。
読後の感想を簡単にまとめておきたい。
本書の内容
まず最初に、「英語をいつどのように子どもに学ばせるか?」というテーマで語られることは少ない。その辺りのハウツーを知りたい人にはおすすめしない。
ピーター・フランクルさんの自身の経験から、大事なところはそこじゃない、と語られる。
では親は子どもに何をしてあげたらいいのか?
ここが本書のテーマ。もちろん答えはない話なので、本書では著者の考え方を知る形になる。
読んで印象に残った点
ピーターさんはハンガリー出身の数学者。多くの国で様々な経験をされている。
ルーツというか、立ち返るところの大事さを語っているのが印象的だった。
国ごとに考え方も文化も、同じ国でも宗教も違ったりするなか、自分を持つということ。
国際人とは。この辺りの考え方はとても共感できた。子どもには、いろんな経験をさせてあげたいし、偏った考え方を持たせないように気をつけようと思った。
自分で考えられる子に育てることが大事。
それともう一つ、印象に残ったのは勉強について。
「勉強」は勉(つとめ)を強(しいる)と書く。それよりも学ぶことの方が大事だと。
StudyよりLearn。
なるほどー、いいこと聞いたと思った。
確かに勉強しなさい、って言われても何一つやる気にならないよな、と。
学んで活かすから楽しいし、英語もそうでないと!と。
おわりに
自分自身の経験からもそうだが、やる気にならない限り勉強しても進まない。身につかない。
僕は社会人になったときはTOEIC400ちょっと。でも上司が外国人、という状況になって全力で取り組んだ。今はだいぶ英語が抜けてしまったが、一時は英語の方が先に出てくるくらいだった。結局人間やる気になるかどうか。
親がしてあげることができるのは、きっかけを作ってあげること。
それは小さい頃に海外に行って英語の世界を知ることかもしれないし、親が英語で外国人とコミュニケーションをとってて真似したいと思うことかもしれない。
きっかけさえあれば若い人はスポンジのように吸収して身につけるだろう。
ピーターさんが本書で言いたかったことはもっと本質的なところ、人として親が子に何をしてあげられるのか、というポイントだった。
その辺りについて国際的に活躍されている方の考え方に触れたい、という方におすすめの一冊。
小さなお子さんがいらっしゃる方に特におすすめ。
さらっと読めると思います。