サッカーと仕事に共通すると思う点について、これまで監督編、歴史編を書いてきた。
- 組織での仕事をサッカーに例えてみる【監督編】(2026.6.2)
- 組織での仕事をサッカーに例える【歴史を積み上げる編】(2026.18)
スポーツから学ぶシリーズ。
今回は、プレーヤー編。
これは色々書けそうなので、その1ということにしておく。
組織に貢献する
ドリブルが得意な選手もいる。スピードで勝負する選手、試合の流れを読んで一瞬早く動くことで勝負する選手、高さで違いを出す選手、プレースタイルは多様だ。
自分は何で貢献できるのか、何が得意なのか、を知ることは重要。
それを活かすことで、活躍の範囲を広げられる。そして周りの人に理解してもらうことも重要。
あの人に任せよう、となるまで理解してもらえたら、パスも集まってくるだろう。
活かすタイミングも大切。1点勝ってる状態で残り1分というシチュエーション、リスクを取ってゴールに向かってドリブルを仕掛けるべきだろうか。それともコーナーに向かってドリブルし時間を稼ぐべきだろうか。
ドリブルが得意だからと言って常に攻めのドリブルを選択すれば良いというものではない。
仕事をする上で、ただ言われたことをやるだけじゃ面白くないし、そしてそれだけじゃ不十分なときが発生する。
サッカーに例えるなら、そのゲームの重要性を理解し、チームの闘い方を理解し、ピッチで起きている状況を観察した上で一番効果的なプレーを選択することが重要。
一人では戦えないから、組織で同じ方向を向かないとチグハグになってしまう。相手のある世界、チームとしてまとまっていないと負けてしまうだろう。一人外れたプレーをしていたら、スタメンから外されてしまう。
どうしたらチームに貢献できるのか、その視点を常に持たないといけないと思う。W杯で攻撃的な選手が一生懸命守備に走るシーンをみてあらためてそう感じた。
試合に出るための努力
Jリーグに、ゲームを組み立てるのが得意なプレーヤーがいた。相手の立ち位置を俯瞰的に見ていてすごいところにすごいパスを通す。パスのスピード、届ける場所、回転、タイミング、全てが計算されていて、いわゆるメッセージ付きパスというやつを体現する選手だ。ボールを持っていないときも、「自分がこう動けば相手がこう動く」を観察し、味方の動くスペースやパスコースを開けるためにフリーランニングもする。あえて意図を持って動かないときもある。
Jリーグで今一番上手な選手ですね、と解説されていたこともある。
俯瞰して見えてるから守備も上手で、相手の狙うエリアをあらかじめ潰すことができる。
一方、スピードや強度の面では圧倒するものはない。
その選手を他クラブから引っ張ってきたのは、攻撃から組み立てる監督だった。しかし期中で監督交代が発生。守備に走れて強度を求める監督に変わってしまい、何が起きたか。
スタメンに入らなくなった。
組織とは難しいモノである。
しかしその選手は腐らなかった。監督にハードな守備(ボールを取りに行って奪い切る)を求められたとき、苦手でも一生懸命に取り組み、気がつけばまたスタメンに返り咲いていた。
プレーヤーとして試合に出なくては、成長も限られるし貢献度も高くならない。
まずは試合に出ること、何をすべきかを考えることが重要。求められることにまず取り組んでみる。
これは仕事も同じだと思う。なかなかできないけど。
僕はドリブラータイプだが、ある日から「コーチをやってと言われ」、気づけば8年くらいコーチ職を務めてきたタイプ。ただ、海外で引き続きプレーヤーとしても勝負できるようP.E.やPMPをとったり、スキルを磨いてきた。
もちろん、コーチの役割にいるならばコーチとしての仕事がある。コーチのポジションにいたらその職を全うすべき。こちらもかなり勉強した。
それらは過去の記事に書いた通りだが、おかげさまでコーチとしての役割への理解、ドリブル以外のプレーや、他のポジションへの理解、試合の進め方など広い視野を意識することにつながった(できるとは言ってない)。
サッカーと仕事の違いは、40, 50歳でも現役でプレーできる点がある。人生は長い。さまざまなポジションや役割を経験するチャンスがあるならまず取り組んでみるのも悪いものではない。
もちろん、自分の武器を持って違うチームに活躍の場を変えることは否定しない。できることと求められることが合わないと全く輝きを失ってしまうケースもあり、それは広い視野で守れば社会的に損失だと思う。会社側はポジションを変えるなりの配慮をするケースもあるが、選手からチームを変える選択をすることはプロの世界では珍しくない。求められる場所があるならそこに移籍する、という選択も日本では今後一般的になっていくだろう。
おわりに
2テーマだけで結構な文字数になったが、共通することは他にもたくさんある。またその2を書きたいと思う。

















